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夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

ケン・ローチ監督:市場経済の発展に伴い失業や格差が拡大する中、一貫して労働者階級を描き、リアルで自然主義的作風で知られる名監督

ケン・ローチ (1936年〜) は、一貫して労働者階級に焦点を当てた作品を製作し続ける、イングランド生まれの映画監督・脚本家です。1967年に映画監督デビュー、第二作目の「ケス」(1969年)で英国アカデミー賞作品賞と監督賞にノミネートされますが、社会…

「PK ピーケイ」:宇宙人の目で宗教を風刺、恋あり人情あり、涙あり笑いあり、歌あり踊りあり、楽しさてんこ盛りの印度産SFコメディ

「PK ピーケイ」(原題:PK)は、2014年公開のインドのSFコメディ映画です。ラージクマール・ヒラーニ監督、アーミル・カーン、アヌシュカ・シャルマら出演で、地球の調査を目的としてやってきて帰るすべを失った宇宙人が、女性ジャーナリストに出会い、自身…

「偽りなき者」:児童への性的虐待を疑われバッシングを受ける教師にどのような対処ができるのか、深く考えさせられる、示唆に富んだ作品

「偽りなき者」(原題:Jagten、英題:The Hunt)は、2012年公開のデンマークのヒューマン・ドラマ映画です。トマス・ヴィンターベア監督・共同脚本、マッツ・ミケルセンら出演で、クリスマスを迎えるデンマークの小村を舞台に、無実の罪を着せられた男の孤…

「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」:アイルランドの伝説を基に、妖精の母を失った少年の冒険談を美しい映像と音楽でほろ苦く描く

「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(原題:Song of the Sea)は、2014年公開のアイルランド・ベルギー・ルクセンブルグ・デンマーク・フランス合作の長編アニメーション映画です。アイルランドに伝わる民話や神話を基に、トム・ムーア監督・原案、ウィル…

マリサ・トメイ出演作品〜自身のアカデミー女優賞受賞は呼び間違いだったという、心ない都市伝説を実力で返上した美人女優

マリサ・トメイ(1964年〜)は、ニューヨーク出身のアメリカの女優です。ブルックリンにに住む弁護士の父、教師の母のイタリア系アメリカ人の両親の元に生まれ、両親が演劇好きだった為、早い時期から女優になることを目指し、1984年に映画デビュー、1986年…

「僕の大切な人と、そのクソガキ」:アメリカの離婚・再婚の日常的風景を、オスカー級俳優のナチュラルな演技で描くヒューマン・コメディ

「僕の大切な人と、そのクソガキ」(原題:Cyrus)は、2010年公開のアメリカのヒューマン・コメディ映画です。デュプラス兄弟監督・脚本、 ジョン・C・ライリー、ジョナ・ヒル、マリサ・トメイ、 キャサリン・キーナーら出演で、理想の女性と出会ったバツイ…

「スター・トレック BEYOND」:早々に母艦が墜落する大胆なプロット、個性的な俳優、絶え間ないアクションが魅力の優れたリブート作品

「スター・トレック BEYOND」(原題: Star Trek Beyond)は、2016年公開のアメリカのSF映画です。映画「スタートレック」シリーズの第13作、J・J・エイブラムスが製作を務める「ケルヴィン・タイムライン」シリーズの第3作である本作は、ジャスティン・リン…

「11:14」:真夜中に起こる5つの事件の連鎖をサスペンスフルに描いたブラック・コメディ仕立ての群像劇を、ヒラリー・スワンクが熱演

「11:14」(原題: 11:14)は、2003年公開のアメリカのサスペンス&ダーク・コメディ群像劇映画です。グレッグ・マルクス監督、ヒラリー・スワンク、パトリック・スウェイジら出演で、夜の11:14に錯綜する5つの事件の連鎖を描いています。 「11:14」のDVD(A…

「オマールの壁」:テロを仕掛けた為に、イスラエルの諜報活動に翻弄される若者たちをリアルに描く、パレスチナ製クライム・サスペンス

「オマールの壁」(原題:عمر、英題:Omar)は、2013年公開のパレスチナのクライム・サスペンス&ドラマ映画です。ハニ・アブ・アサド監督・脚本、アダム・バクリら出演で、分離壁を越えて恋人と会うパレスチナの青年がテロ容疑でイスラエルの秘密警察に捕ま…

「アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ」:世界最速と言われる果敢な走りと、レースを愛し政治を嫌うセナの人物像を描いたドキュメンタリー

「アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ」(原題:Senna)は、 2010年公開のイギリスのドキュメンタリー映画です。かつてのF1の名ドライバー、アイルトン・セナの生誕50年を記念して、慈善団体である「アイルトン・セナ財団」の公認を得て製作された作品で、アシ…

「ザ・ギフト」:しっかりとした脚本、自然でメリハリの効いた説得力ある演出と俳優のパフォーマンスによる、完成度の高いサスペンス

「ザ・ギフト」(原題: The Gift)は、2015年公開のアメリカのサイコ・スリラー映画です。ジョエル・エドガートン監督・脚本・出演・製作、ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホールら出演で、平穏な毎日を過ごしていた若い夫婦が、夫の旧友との再会を機に…

「エリックを探して」:マンチェスターを舞台に、人生どん底の中年郵便配達員がサッカーのカリスマに導かれて立ち直る姿をコミカルに描く

「エリックを探して」(原題: Looking for Eric)は、2009年公開のイギリス・フランス合作のコメディ&ドラマ映画です。元サッカー選手のエリック・カントナが企画を持ち込み、ケン・ローチ監督、ポール・ラヴァーティ脚本、エリック・カントナ製作総指揮、…

「ティエリー・トグルドーの憂鬱」:失業や冷酷な企業システムが日常にもたらす非人間的側面をリアルに描き、人間としての怒りを問う

「ティエリー・トグルドーの憂鬱」(原題: La Loi du marché、英題: The Measure of a Man)は、2015年公開のフランスのドラマ映画です。ステファヌ・ブリゼ監督・共同脚本、ヴァンサン・ランドンら出演で、勤務先をリストラされ、やっとの思いで再就職にこ…

「アイ・ウェイウェイは謝らない」:中国の言論統制と戦う一人の芸術家、活動家を通して、様々なことを問いかける優れたドキュメンタリー

「アイ・ウェイウェイは謝らない」(原題:Ai Weiwei: Never Sorry)は、2012年の公開のアメリカのドキュメンタリー映画です。アリソン・クレイマン監督が、中国を代表する現代芸術家として存在感を発揮する一方、自国に対して痛烈な批判を繰り返すことでも…

「ソーセージ・パーティー」:個性的な食材キャラ、乱交あり、宗教、人種、中東ネタあり、下ネタ満載、こだわりのR指定爆笑CGアニメ

「ソーセージ・パーティー」(原題:Sausage Party)は、2016年公開のアメリカの3DCGアニメーション映画です。コンラッド・ヴァーノン/グレッグ・ティアナン監督、セス・ローゲン共同脚本、セス・ローゲン、クリステン・ウィグ、ジョナ・ヒルら声の出演で、…

「マンハッタン」:ほろ苦いニューヨーカーの恋愛模様を美しいモノクロ映像で描く、ウディ・アレンの代表的ロマンティック・コメディ

「マンハッタン」(原題:Manhattan)は、1979年公開のアメリカのロマンティック・コメディ&ドラマ映画です。ウディ・アレン監督・共同脚本・主演、ダイアン・キートン、マリエル・ヘミングウェイ、メリル・ストリープら出演で、ニューヨーク、マンハッタン…

「ハドソン川の奇跡」:リアリティへのこだわり、事実を適確に押さえた感動的展開、ベテラン俳優の確実で質の高いパフォーマンスが際立つ

「ハドソン川の奇跡」(原題: Sully)は、2016年公開のアメリカのヒューマン・ドラマ映画です。2009年に起こったUSエアウェイズ1549便不時着水事故に関する自伝、チェスリー・サレンバーガーの「機長、究極の決断」を原作に、クリント・イーストウッド監督、…

「人生は小説よりも奇なり」:ニューヨークを舞台に、成熟したゲイ・カップルと家族、友人の世代を超えた悲喜こもごもを散文詩的に描く

「人生は小説よりも奇なり」(原題:Love is Strange)は、2014年公開のフランス・アメリカ合作のドラマ映画です。アイラ・サックス監督、ジョン・リスゴー、アルフレッド・モリーナ、マリサ・トメイら出演で、念願の同性婚を果たしたカップルの悲喜こもごも…

「22ジャンプストリート」:主役のバディほか多彩な登場人物が笑いを放ち、予告編にもギャグ満載、前作に劣らぬアクション・コメディ

「22 ジャンプ・ストリート」(原題:22 Jump Street)は、2014年公開のアクション・コメディ映画です。ジョニーデップ主演のテレビドラマ・シリーズ「21 Jump Stree」を原作に、2012年に公開され大ヒットとなったアクション・コメディ「21ジャンプストリー…

「さざなみ」:50年以上前の夫の恋人の遺体発見を契機に、45年の夫婦の絆が揺らぐ様を二人の老俳優が生々しく演じた、示唆に富む作品

「さざなみ」(原題:45 Years)は、2015年公開のイギリスのドラマ映画です。デイヴィッド・コンスタンティンの短編小説「In Another Country」を原作に、アンドリュー・ヘイ監督・脚本、シャーロット・ランプリング、トム・コートネイら出演で、 50年以上前…

「クスクス粒の秘密」:チュニジア系フランス人大家族の日常と、世代を超えて受け継がれる移民のエネルギーをスリリングな展開で描く

「クスクス粒の秘密」(原題:La graine et le mulet、別題:Couscous、英題:The Secret of the Grain)は2007年公開の、フランス・チュニジア合作のドラマ映画です。アブデラティフ・ケシシュ監督・脚本、アビブ・ブファーレ、アフシア・エルジら出演で、…

「AMY エイミー」:才能と成功の皮肉な関係、酒と薬物への依存、27歳の天才的女性歌手の素顔と死の背景が浮かび上がるドキュメンタリー

「AMY エイミー」(原題:Amy)は、2015年公開のイギリス・アメリカ合作のドキュメンタリー映画です。カリスマ性と抜群の歌唱力でファンを魅了し、多くのミュージシャンから愛され、2008年のグラミー賞で5部門受賞を成し遂げるなど輝かしいキャリアを誇る一…

「から騒ぎ」:表情豊かなセリフや掛け合いなどシェイクスピア劇の魅力と、スペクタクルな映画の魅力を融合したロマンティック・コメディ

「から騒ぎ」(原題: Much Ado About Nothing)は、1993年公開のアメリカ・イギリス合作のコメディ映画です。シェイクスピアの戯曲「空騒ぎ」を原作に、ケネス・ブラナー監督・脚本、エマ・トンプソン、デンゼル・ワシントンら出演で、中世のイタリアを舞台…

「帰ってきたヒトラー」:ドイツのタブーに挑戦、現代に蘇るヒトラーを描き、不満解決に利用しようとする社会を風刺する禁断のコメディ

「帰ってきたヒトラー」(原題:Er ist wieder da )は、2015年公開のドイツのコメディ映画です。ティムール・ヴェルメシュのベストセラー小説「帰ってきたヒットラー」を原作に、デヴィット・ヴェント監督・脚本、オリヴァー・マスッチ、実在の政治家や有名…

「ファンタスティック Mr.FOX」:ウェス・アンダーソン監督がストップモーション初挑戦、風変わりで優しい彼の世界を完璧なまでに実現

「ファンタスティック Mr.FOX」(原題:Fantastic Mr. Fox)は、2009年公開のアメリカのストップモーション・アニメ映画です。ロアルド・ダールの児童文学「すばらしき父さん狐」を原作に、ウィス・アンダーソン監督がストップモーションに初挑戦、ウェス・…

「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」:貴族の邸宅と居並ぶ名車、アクション、ロマンスを交え、尊厳死を洒脱に描くコメディ

「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」(原題:De surprise、英題:The Surprise)は、2015年公開のオランダのロマンティック・コメディ映画です。マイク・ファン・ディム監督・脚本、イェルン・ファン・コーニンスブルッヘ、ジョルジナ・フェル…

「月の輝く夜に」:ニューヨークのイタリア系アメリカ人の情熱的恋愛模様をオスカー級俳優が熱演する、ロマンティック・コメディの名作

「月の輝く夜に」(原題:Moonstruck)は、1987年公開のアメリカのロマンティック・コメディ映画です。ノーマン・ジュイソン監督、ジョン・パトリック・シャンレイ脚本、シェール、ニコラス・ケイジ、オリンピア・デュカキスら出演で、ニューヨークを舞台に…

「シング・ストリート 未来へのうた」:80年代ブリティッシュ・サウンドとフレッシュなキャスティングが心地よい、半自伝的青春音楽映画

「シング・ストリート 未来へのうた」(原題: Sing Street)は、2016年公開のアイルランドのコメディ&ドラマ映画です。ジョン・カーニー監督・脚本・制作、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、ルーシー・ボイントン、ジャック・レイナーら出演で、1985年の…

刺激的な生き様をリアルに追う、アート系ドキュメンタリーのランキング・ベスト10+α

戦争など社会問題を扱うことの多いドキュメンタリーですが、アーティストを追ったドキュメンタリーも少なくありません。世界には有名無名のアーティストがたくさんおり、そこには思わぬドラマや生き様が隠されていたりします。 50年以上にわたってニューヨー…

「小悪魔はなぜモテる?!」:今やオスカー級の女優となったエマ・ストーンの魅力をフルに楽しめるハイスクール・ロマンティック・コメディ

「小悪魔はなぜモテる?!」(原題: Easy A)は、2010年公開のアメリカの青春コメディ映画です。ナサニエル・ホーソーンの「緋文字」をモチーフに、ウィル・グラック監督、バート・V・ロイヤル脚本、エマ・ストーンら出演で、ちょっとしたウソからふしだらな噂…

「シチズンフォー スノーデンの暴露」:全米を揺るがした事件の決定的瞬間を即時記録、本人の言葉、表情が生々しい迫力のドキュメント

「シチズンフォー スノーデンの暴露」(原題:Citizenfour)は、2014年公開のアメリカのドキュメンタリー映画です。ローラ・ポイトラス監督、スティーヴン・ソダーバーグ製作総指揮、エドワード・スノーデン、ローラ・ポイトラス、グレン・グリーンウォルド…

ウディ・アレン監督作品〜ニューヨーク等大都市を舞台に驚異的ペースで制作し続け、スター俳優が出演を熱望する天才的不条理コメディ作家

ウディ・アレン(1935年-)は、アメリカの映画監督、脚本家、俳優、小説家、クラリネット奏者です。高校時代に新聞等にギャグの投稿を始めてから60年以上に渡り創作活動を続け、さらに1960年代半ばに映画の脚本を書き、監督を始めてから40年以上、一年に約一…

「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」:ストリートアートの舞台裏を見せながら、一部愛好家の過大評価を風刺するドキュメンタリー

「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」(原題: Exit Through the Gift Shop)は、2010年のイギリスのドキュメンタリー映画です。世界で最も有名なグラフィティ・アーティストであるイギリスの覆面芸術家、バンクシーが初めての監督を務め、ストリート…

「ヤング・アダルト・ニューヨーク」:若く刺激的な世代に翻弄されながらも、中年の危機を乗り越える夫婦を、面白おかしく、ほろ苦く描く

「ヤング・アダルト・ニューヨーク」(原題::While We're Young)は、2014年公開のアメリカのコメディ映画です。ノア・バームバック監督・脚本・製作、ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・サイフリッドら出演で、ブルックリ…

「イン・ザ・ベッドルーム」:メイン州の生活を忠実に再現、優れた脚色とオスカー級の卓越した演技でロマンス、ドラマ、サスペンスを描く

「イン・ザ・ベッドルーム」(原題:In the Bedroom)は、2001年公開のアメリカのヒューマン・ドラマ&サスペンス映画です。アンドレ・デビュースの短編「Killings」を原作に、トッド・フィールド監督・共同脚本、トム・ウィルキンソン、シシー・スペイセク…

「裸足の季節」:黒海沿岸に住む5人姉妹の思春期の喜びと憂い、秘めた力と性差別への抵抗を美しい映像で描いた、女性監督ならではの作品

「裸足の季節」(原題:Mustang)は、2015年公開のトルコ・フランス・ドイツ合作のドラマ映画です。デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督・共同脚本、ギュネシ・シェンソイらの出演で、トルコの小さな村に舞台に、古い慣習と封建的思想のもと一切の外出を禁じ…

ケイト・ウィンスレット出演作品〜若くして才能を開花、大女優メリル・ストリープを追える数少ない実力派女優のひとり

ケイト・ウィンスレット(Kate Elizabeth Winslet, CBE, 1975年- )は、これまでに7度もアカデミー賞ノミネートされている、イギリス出身の実力派女優です。「愛を読むひと」(2008年)で、第81回アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。 祖父母、両親、叔…

「リトル・チルドレン」:ボストン郊外の住宅街を舞台に大人になりきれない人々の事件を群像劇風に描く、人間味あるトーンが魅力の悲喜劇

「リトル・チルドレン」(原題: Little Children)は、2006年公開のアメリカのヒューマン・ドラマ映画です。2004年の発表されたトム・ペロッタの同名小説を原作に、トッド・フィールド監督・共同脚本、ケイト・ウィンスレット、パトリック・ウィルソンら出演…

「エクス・マキナ」:美しい女性型人工知能の視覚効果と、その秘密、意識を探る駆け引き、徐々に生気を与えていく演出が見事なSF心理劇

「エクス・マキナ」(原題: Ex Machina)は、2015年公開のイギリスのSF心理劇映画です。アレックス・ガーランド監督・脚本、アリシア・ヴィキャンデル、ドーナル・グリーソン、オスカー・アイザックら出演で、人間と人工知能の関係をめぐる心理を、斬新なビ…

「マイネーム・イズ・ハーン」:9.11前後のアメリカを舞台に、異教徒の妻への愛を愚直に貫くイスラム系移民を描いた、感動的インド映画

「マイネーム・イズ・ハーン」(英題:My Name Is Khan、ヒンディ題:माइ नेम इज़ ख़ान)は、2010年公開のインドのヒューマン・ドラマ映画です。カラン・ジョーハル監督、シャー・ルク・カーン、カージョルら出演で、さまざまな差別や偏見に晒されたアスペル…

スティーブン・ソダーバーグ監督〜若くして頭角を現し、商業的成功も収めた、撮影、編集も自らこなすオールマイティな監督

スティーブン・ソダーバーグ(1963年 - )は、ジョージア州アトランタ出身のアメリカの映画監督・脚本家・プロデューサーで、「アウト・オブ・サイト」、「エリン・プロコビッチ」、「トラフィック」、「オーシャンズ」シリーズなど、数々の名作、ヒット作の…

「母よ、」:常に自分自身に満足できない女性監督が母の衰えに直面する姿を、コメディとペーソスを織り交ぜた絶妙なタッチで描くドラマ

「母よ、」は、2015年公開のイタリア・フランス合作のヒューマン・ドラマ映画です。ナンニ・モレッティ監督、マルゲリータ・ブイ、ジョン・タトゥーロら出演で、仕事も家族との関係もうまくいかず悶々とする一人の女性映画監督が、母の喪失に直面する姿をユ…

「映画と恋とウディ・アレン」:経歴と作品、創作への姿勢、俳優との関係などを、豪華で幅広い出演者で追う、内容豊富なドキュメンタリー

「映画と恋とウディ・アレン」(原題:Woody Allen: A Documentary)は、2011年公開のアメリカのドキュメンタリー映画です。映画監督、脚本家、俳優、コメディアン、ミュージシャンなど様々な顔を持ち、数多くの名作を手がけてきたウディ・アレンについて、…

「マジカル・ガール」:日本的魔法少女をフックに、男女の欲望の連鎖を多重的な螺旋構造と独自のトーンで描くフィルム・ノワール的悲喜劇

「マジカル・ガール」は、2014年公開のスペインのフィルム・ノワール風ダーク・コメディです。日本のテレビアニメ「魔法少女ユキコ」に憧れる少女をフックに、カルロス・ベルムト監督・脚本、ホセ・サクリスタン、バルバラ・レニーら出演で、4人の男女の欲望…

ジョージ・クルーニー出演作品〜背水の陣で臨んだテレビ・ドラマのオーディションから大スターに上り詰めた知的で人間味溢れる二枚目俳優

ジョージ・クルーニー(1961年5月6日 - )は、アメリカの俳優、映画監督、プロデューサー、脚本家です。俳優として4回、監督として1回、脚本家として2回、製作として1回アカデミー賞にノミネートされ、アカデミー助演男優賞、アカデミー作品賞を受賞していま…

ジョナ・ヒル出演作品〜コメディからシリアスに芸域を拡大、若くしてオスカーにノミネートされた、今後も攻めを期待したくなる俳優

ジョナ・ヒル(1983年12月20日)は、カリフォルニア州ロス・アンジェルス出身の俳優・プロデューサー・脚本家・コメディアンです。サンタモニカにある高校を卒業後、ニューヨークのニュースクール大学で演技を学びます。バーで自作の一人芝居を演じていたと…

「10 クローバーフィールド・レーン」:プロモーションでミソをつけたが、実は大部分が密室劇の、しっかりと作り込まれた筋の良い作品

「10 クローバーフィールド・レーン」(原題:10 Cloverfield Lane)は、2016年公開のアメリカのSF&サスペンス映画です。J・J・エイブラムスがプロデュースしたヒット作「クローバーフィールド/HAKAISHA」と同じ、「クローバーフィールド」の名を冠し、ダン…

「トリコロール/赤の愛」:芸術的な二重構造で博愛を描き、群像劇の様に三部作を締めくくる、キェシロフスキ監督の遺作となった完結編

「トリコロール/赤の愛」(原題:Trois Couleurs: Rouge)は1994年公開のフランス・ポーランド・スイス合作のドラマ映画です。フランス国旗の青、白、赤の三色をモチーフにした「トリコロール」三部作の3作目で、クシシュトフ・キェシロフスキ監督・共同脚本…

「レヴェナント: 蘇えりし者」:妥協しない演出、美しく厳しい自然の映像、俳優の渾身の演技が頭抜けるも、欲を言えば脚本に挑戦が欲しい

「レヴェナント: 蘇えりし者」(原題:The Revenant)は、2015年公開のアメリカの伝記映画です。マイケル・パンクの小説「蘇った亡霊:ある復讐の物語」を原作にアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督、レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディら出…

「トリコロール/白の愛」:国境や言葉を超える愛の平等について、男性を主人公に叙事的悲喜劇のスケール感で大胆かつ象徴的に描いた名作

「トリコロール/白の愛」(原題:Trois couleurs: Blanc、ポーランド語:Trzy kolory: Biały)は、1994年公開のフランス・ポーランド・スイス合作のドラマ映画です。フランス国旗の青、白、赤の三色をモチーフにした「トリコロール」三部作の2作目で、クシシ…