夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

イスラエル映画

「ハッピーエンドの選び方」:親友の願いで自ら安楽死できる装置を開発した老人が巻き込まれる問題を通して、その倫理をユーモラスに描く

「ハッピーエンドの選び方」(原題:מיתה טובה、英題:The Farewell Party)は、2014年公開のイスラエルのヒューマン・コメディ映画です。シャロン・マイモン/タル・グラニット共同監督・共同脚本、ゼーブ・リバシュ、レバーナ・フィンケルシュタインら出演…

「レバノン」:イスラエル軍の戦車に乗り組んだ実戦経験のない若い兵士たちが直面する最前線を、徹底した個人の視点で有無を言わさず描く

「レバノン」(原題: לבנון, 英仏題: Lebanon, 独題: Levanon)は、2010年公開のイスラエル、フランス、ドイツ合作の戦争ドラマ映画です。サミュエル・マオズ監督・脚本で、マオズ自身も兵士として参加した1982年のレバノン戦争を舞台に、戦車兵の若いイスラ…

「戦場でワルツを」:帰還兵の失われた記憶を辿り、戦争の不毛さ、悲惨さをアートで伝える内省的なアニメーション長編ドキュメンタリー

「戦場でワルツを」(原題:ואלס עם באשי、英題:Waltz with Bashir)は、2008年公開のイスラエルの長編アニメーション&ドキュメンタリー映画です。アリ・フォルマン監督・脚本により、1982年のレバノン内戦に関してフォルマン自身の記憶を探りながら、戦争…