夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

ノルウェー映画

「15歳、アルマの恋愛妄想」:性に目覚める少女のアンバランスさと単純さを、ノルウェーの片田舎を舞台に自然かつユーモラスに描く

「15歳、アルマの恋愛妄想」(原題:Få meg på, for faen!)は、2011年公開のノルウェーのコメディ映画です。オーラウグ・ニルセンの小説を原作に、ヤンニッケ・シースタ・ヤコブセン監督・脚本、ヘレーネ・ベルグスホルム、ヘンリエッテ・ステーンストルプ…

「アクト・オブ・キリング」:未だ罰せられる事のないインドネシアの大量虐殺事件の加害者の心情を生々しく描き出すドキュメンタリー

「アクト・オブ・キリング」(原題:The Act of Killing)は、2012年公開のイギリス、デンマーク、ノルウェー合作のドキュメンタリー映画です。1965年、インドネシア大統領スカルノがクーデターにより失脚、その後、右派勢力による「共産党員狩り」と称した…