夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

インド映画

「バジュランギおじさんと、小さな迷子」:政治色の濃い宗教・印パ対立を背景に、人間愛を描く巧みな脚本で大ヒットしたインド産コメディ

「バジュランギおじさんと、小さな迷子」(原題:Bajrangi Bhaijaan)は、2015年に公開されたインドのドラマ映画です。カビール・カーン監督、K.V.ヴィジャエーンドラ・プラサード脚本、サルマン・カーン、ハルシャーリー・マルホートラ、ナワーズッディーン…

「バーフバリ 王の凱旋」:終始上がりっ放し、神話的題材にインドらしさ満載、効率的CGで歴史スペクタクルに風穴を開ける最大ヒット作

「バーフバリ 王の凱旋」(原題:Baahubali 2: The Conclusion)は、2017年公開のインドの叙事詩的歴史スペクタクル&アクション・ファンタジー映画です。2016年にインド映画史上最高の興行収入を記録した全2部構成の第一部「バーフバリ 伝説誕生」の続編で…

「マッキー」:悪辣な金持ちの恋敵に殺された貧しい青年がハエに生まれ変わり復讐、恋人を守るインド映画ならではの爆笑SFファンタジー

「マッキー」(原題:Eega)は、2012年公開のインドのSFファンタジー&スーパーヒーロー・コメディ映画です。S・S・ラージャマウリ監督・脚本、スディープ、ナーニ、サマンサ・ルス・プラブら出演で、悪辣な金持ちの恋敵に殺された主人公がハエに転生し、復…

「その名にちなんで」:移民一世と二世のインドとアメリカを繊細な内面描写で描き、肯定的で成熟度の高い、穏やかで美しい家族ドラマ

「その名にちなんで」(原題:The Namesake)は、2006年公開のインド・アメリカ合作のドラマ映画です。新人作家として極めて異例なピューリッツァー賞を受賞したインド系米国人女性作家ジュンパ・ラヒリがインドから米国に移民した家族を描いた2003年発表の…

「マダム・イン・ニューヨーク」:慎ましやかなインド女性がニューヨークで英語を学びながら自信を取り戻す姿を描くヒューマン・コメディ

「マダム・イン・ニューヨーク」(原題:English Vinglish)は2012年公開のインドのコメディ映画です。ガウリ・シンデー監督・脚本、シュリデヴィら出演で、英語が苦手で夫や娘にコンプレックスを抱くインド人女性が、ニューヨークを訪れ、英会話学校に通い…

「女神は二度微笑む」:熱気渦巻くコルカタを舞台に国家情報局や無差別テロが絡む本格的サスペンスを、美しい妊婦を主人公に描く印度映画

「女神は二度微笑む」(原題:Kahaani )は、2012年公開のインドのヒンディー語によるミステリー&サスペンス映画です。スジョイ・ゴーシュ監督・脚本、ヴィディヤー・バラン、パラムブラト・チャテルジー、ナワーズッディーン・シッディーキーら出演で、失…

「PK ピーケイ」:宇宙人の目で宗教を風刺、恋あり人情あり、涙あり笑いあり、歌あり踊りあり、楽しさてんこ盛りの印度産SFコメディ

「PK ピーケイ」(原題:PK)は、2014年公開のインドのSFコメディ映画です。ラージクマール・ヒラーニ監督、アーミル・カーン、アヌシュカ・シャルマら出演で、地球の調査を目的としてやってきて帰るすべを失った宇宙人が、女性ジャーナリストに出会い、自身…

「マイネーム・イズ・ハーン」:9.11前後のアメリカを舞台に、異教徒の妻への愛を愚直に貫くイスラム系移民を描いた、感動的インド映画

「マイネーム・イズ・ハーン」(英題:My Name Is Khan、ヒンディ題:माइ नेम इज़ ख़ान)は、2010年公開のインドのヒューマン・ドラマ映画です。カラン・ジョーハル監督、シャー・ルク・カーン、カージョルら出演で、さまざまな差別や偏見に晒されたアスペル…

「グッド・ライ〜いちばん優しい嘘〜」:リース・ウィザースプーンとスーダンの元難民をキャストに、家族の絆を描いたヒューマン・ドラマ

「グッド・ライ〜いちばん優しい嘘〜」は2014年公開のアメリカ、インド合作のヒューマン・ドラマ映画です。フィリップ・ファラルドー監督、マーガレット・ネイグル脚本、リース・ウィザースプーンらの出演で、両親と住む場所を失い、難民となった3600人のス…

「バルフィ!人生に唄えば」:時にコミカルに、時にドラマティックに、カラフルな映像でファンタジーばりの純粋な愛を描くインド映画

「バルフィ!人生に唄えば」は2012年公開のインドのロマンティック&ヒューマン・コメディ・ドラマ映画です。アヌラーグ・バス監督・脚本、ランビール・カプール、プリヤンカー・チョープラー、イリヤーナー・デクルーズラの出演で、生まれつき耳が聞こえず…

「スタンリーのお弁当箱」:格差を超えて助け合うインドの少年達を、類い稀なる演出でヴィヴィッドに描く

「スタンリーのお弁当箱」(原題:Stanley Ka Dabba)は、2011年公開のインドのコメディ映画です。アモール・グプテ監督、パルソー主演で、家庭の事情で学校に弁当を持ってくることができない少年と教師、クラスメート達の交流を描いています。 https://amzn…

「神さまがくれた娘」:コメディ仕立て、ファンタジー有り、後半は法廷ドラマ。「アイ・アム・サム」のインド版リメイクはサービス満点!

「神さまがくれた娘」(原題:Deiva Thirumagal、英題:God's Own Child)は、2011年公開のインドのヒューマン・ドラマ映画です。A. L. ヴィジャイ監督、ヴィクラム、サラ、アヌシュカらの出演で、「避暑地の女王」と呼ばれ、優美で素朴な魅力あふれる南イン…

「命ある限り」:豊富なロケ撮影、笑いあり、涙あり、時代にマッチした歌と踊り、男と女、愛を描いてインド映画の底力を見せる娯楽超大作

「命ある限り」(原題:JAB TAK HAI JAAN)は2012年公開のインドのドラマ映画です。ヤシュ・チョプラ監督、シャー・ルク・カーン、カトリーナ・カイフラの出演で、ロンドンを舞台に、運命に翻弄される3人の男女の愛を描いています。 https://amzn.to/3Qy6eqT…

「きっと、うまくいく」:インドの教育問題を風刺し、競争社会のストレスを吹き飛ばす爽快なコメディ

「きっと、うまくいく」(原題:3 Idiots)は、2009年公開のインドの映画です。ラージクマール・ヒラーニ監督、アーミル・カーンらの出演で、 インドのエリート工科大学を舞台に、3人の学生が巻き起こす珍騒動を描くヒューマン・コメディです。2009年の公開…

「めぐり逢わせのお弁当」:自分を幸せにするはずのお弁当が、他人を幸せにする。ボンベイを舞台にした慎ましやかな庶民の愛の物語。

「めぐり逢わせのお弁当」(原題:Dabba、英題:The Lunchbox)は2013年公開のインド・フランス・ドイツ合作のドラマ映画です。 リテーシュ・バトラ監督、イルファーン・カーン、ニムラト・カウル出演で、インドを舞台に、夫のために作った弁当が誤って別人…