夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

監督

次々と登場する女性監督がフランス映画ならではの繊細で美しく、叙情的、芸術的な表現を底上げする?!

目次 次々と女性監督が登場するフランス映画 フェミニズムに急進的なアメリカ、保守的なフランス 女性が支え、女性が活躍できるフランス映画 関連記事 次々と女性監督が登場するフランス映画 先日、「あさがくるまえに」に関する情報を調べているうちに、最…

ケン・ローチ監督:市場経済の発展に伴い失業や格差が拡大する中、一貫して労働者階級を描き、リアルで自然主義的作風で知られる名監督

ケン・ローチ (1936年〜) は、一貫して労働者階級に焦点を当てた作品を製作し続ける、イングランド生まれの映画監督・脚本家です。1967年に映画監督デビュー、第二作目の「ケス」(1969年)で英国アカデミー賞作品賞と監督賞にノミネートされますが、社会…

ウディ・アレン監督作品〜ニューヨーク等大都市を舞台に驚異的ペースで制作し続け、スター俳優が出演を熱望する天才的不条理コメディ作家

ウディ・アレン(1935年-)は、アメリカの映画監督、脚本家、俳優、小説家、クラリネット奏者です。高校時代に新聞等にギャグの投稿を始めてから60年以上に渡り創作活動を続け、さらに1960年代半ばに映画の脚本を書き、監督を始めてから40年以上、一年に約一…

スティーブン・ソダーバーグ監督〜若くして頭角を現し、商業的成功も収めた、撮影、編集も自らこなすオールマイティな監督

スティーブン・ソダーバーグ(1963年 - )は、ジョージア州アトランタ出身のアメリカの映画監督・脚本家・プロデューサーで、「アウト・オブ・サイト」、「エリン・プロコビッチ」、「トラフィック」、「オーシャンズ」シリーズなど、数々の名作、ヒット作の…

ジョン・ラセター監督/制作作品〜CGの可能性にいち早く注目、スティーヴ・ジョブズと共に今日のディズニー/ピクサーアニメを実現した男

アニメはほとんど見ることがなかったのですが、ピクサー制作の「モンスターズ・インク」(2001年)で、逆光に輝くモンスターの毛並みの質感にCGアニメの極めて高い表現力を実感、以来、CGアニメを見るようになりました。もともとアニメは簡略化したものでし…

ティム・バートン監督作品〜暗いゴシック調で幻想的、時にユーモラスに描く独特の世界観

ティム・バートンは、アメリカの監督、プロデューサー、芸術家、作家、アニメーターで、暗いゴシック調で幻想的、時にユーモラスに描く、独特のアーティスティックな世界観で知られています。 目次 作品の傾向 主な作品 関連記事 作品の傾向 ティム・バート…

マーティン・スコセッシ監督作品〜シチリア系移民の家に生まれ、マフィアの支配などイタリア系移民の文化の影響を強く受けた名作の数々

マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese、1942年生 )は、アメリカの映画監督、脚本家、映画プロデューサーです。シチリア系イタリア移民1世の父と移民2世の母の次男としてニューヨークに生まれ、マフィアの支配するリトル・イタリーの移民社会で育っちま…

コーエン兄弟監督作品〜ハードボイルドに独特のユーモアを加味する、現代アメリカ映画の代表的な監督

(2018年8月20日最終更新) ジョエル・コーエンとイーサン・コーエンのコーエン兄弟は、監督・脚本などを共同で務めるアメリカの映画制作者です。2003年までは、ジョエル・コーエンが監督、イーサン・コーエンが制作にクレジットされていましたが、実際は兄…