「ダークナイト ライジング」(原題: The Dark Knight Rises)は、2012年公開のアメリカ・イギリス共同製作の実写版アメコミ映画です。ボブ・ケインによるアメリカン・コミックス・DCコミックのキャラクター「バットマン」を原作とした、1989年から続く実写映画版としては第7作で、クリストファー・ノーラン監督による「バットマン ビギンズ」から再スタートしたバットマン新三部作の完結編です。
目次
スタッフ・キャスト
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:ジョナサン・ノーラン/クリストファー・ノーラン
原案:デヴィッド・S・ゴイヤー/クリストファー・ノーラン
原作:ボブ・ケイン
出演:クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン/バットマン)
マイケル・ケイン(アルフレッド・ペニーワース)
ゲイリー・オールドマン(ジェームズ 「ジム」・ゴードン)
アン・ハサウェイ(セリーナ・カイル/キャットウーマン)
トム・ハーディ(ベイン)
マリオン・コティヤール(ミランダ・テイト)
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット (ジョン・ブレイク)
モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)
リーアム・ニーソン(ラーズ・アル・グール)
キリアン・マーフィー(ジョナサン・クレイン)
ほか
あらすじ
人々の尊敬を集めた地方検事ハービー・デントの罪を被り、ゴッサム・シティから姿を消したダークナイトことバットマン(クリスチャン・ベール)。それから8年、ゴードン市警本部長(ゲイリー・オールドマン)は真実を胸に秘め、街の平和の為に尽くしていました。ゴッサム・シテに訪れた束の間の平和は、鋼のような肉体をまとった巨漢のテロリスト「ベイン」(トム・ハーディ)の登場で一変、次々と街は破壊され、無法地帯と化していきます。人々の心が恐怖と絶望に支配される中、ついにブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は自らの封印を解き、再びマスクとケープを身にまといますが・・・。
レビュー・解説
2005年公開の「バットマン・ビギンズ」、2008年公開の「ダークナイト」に次ぐクリストファー・ノーラン監督バットマン新三部作の完結編「ダークナイト ライジング」は、前作同様、豪華キャストで楽しませてくれます。恐らくは意外さを演出する為にプロットが少しひねられていますが、安っぽいひねりがなくても「ダークナイト ライジング」は十分に面白いのではないかと思います。
前作同様、どの俳優も素晴らしいのですが、特にアン・ハサウェイが注目されます。身軽で俊敏なイメージがあるキャット・ウーマンは合わないのではと思ったのですが、アン・ハサウェイは身軽で俊敏に動く上に、豊富な女優経験を生かし、美しく、二枚舌で、自暴自棄で、疲れ果てたキャット・ウーマンを見事に演じています。彼女曰く「これまでで最も体力のいる役」の為に、週五日の激しいエクササイズ、スタント・トレーニング、ダンスのスケジュールをこなしたそうです。「レ・ミゼラブル」のアン・ハサウェイより、「ダークナイト ライジング」のアン・ハサウェイの方が良く見えるのは、意外な役をこなしたからでしょうか?いずれにせよ、彼女を見直しました。
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アン・ハサウェイは、渇望していたキャトウーマン役のオーディションの結果連絡を待っている時に、アカデミー賞授賞式司会決定の連絡を受けたのですが、ナーバスになっていた彼女は、この名誉ある決定に上の空でした。舞台出身の彼女は、それくらい演技が命の女優です。彼女の活躍は、「プリティ・プリンセス」や「プラダを着た悪魔」で知るところになったのですが、当初はいわゆる「可愛い子ちゃん」系の女優かと思っていました。彼女はとても目と口が大きく、黙っていていも絵になるのです。逆に、大きな目と口が災いし、表情が強く出過ぎて、演技が重いと感じると時もありました。
そんな彼女ですが、ここ数年、ファンからバッシングを受けており、「ハサ・ヘイト」というウェブ・サイトが出来るほどになっています。何故、それほどまでに嫌われるかというと、どうも公の場での言動が「わざとらしい」というのが主な理由のようです。よく引き合いに出させるのが、アカデミー主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスで、アカデミー賞授賞式で自分のドレスを踏んで転んだり、それを壇上で「かっこ悪い!」と笑い飛ばす、飾らない素直さが受けています。 時代の流行廃れがあり、かつては目と口が大きいハリウッド女優がもてはやされましたが、今は必ずしもそうとは言えません。正直なところ、アン・ハサウェイとジェニファー・ローレンスのどちらにより好感を感じるかと言うと、目も口も大きくない普通の(?)ジェニファー・ローレンスと言わざるを得ないです。でも、それなりのキャリアとアカデミー賞を受賞するくらいの実力があるのですから、アン・ハサウェイにはバッシングに負けずに頑張ってほしいと思います。
関連作品
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