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夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

イタリア映画

「母よ、」:常に自分自身に満足できない女性監督が母の衰えに直面する姿を、コメディとペーソスを織り交ぜた絶妙なタッチで描くドラマ

「母よ、」は、2015年公開のイタリア・フランス合作のヒューマン・ドラマ映画です。ナンニ・モレッティ監督、マルゲリータ・ブイ、ジョン・タトゥーロら出演で、仕事も家族との関係もうまくいかず悶々とする一人の女性映画監督が、母の喪失に直面する姿をユ…

「グランドフィナーレ」:豪華なキャスト、美しいロケ地、耽美的映像、大胆な構成で、イタリア映画とベテラン俳優の新たな可能性を示す

「グランドフィナーレ」(原題:Youth – La giovinezza)は、2015年公開のイタリア・フランス・イギリス・スイス合作のドラマ映画です。エリザベス女王からの依頼を断ったという有名な指揮者の実話に着想を得て、パオロ・ソレンティーノ監督・脚本、マイケル…

「トスカーナの贋作」:ふとしたことから夫婦を演じる男女の虚実の交錯を、イタリアの小さな街を舞台にスリリングに描くヒューマンドラマ

「トスカーナの贋作」(原題:Copie conforme)は、2010年公開のフランス、イタリア合作のドラマ映画です。イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督・脚本、ジュリエット・ビノシュら出演で、ふとしたことから夫婦を演じることになった男女の虚実交錯する恋…

「少年と自転車」:親に捨てられ、神経がむき出しになったように傷ついた少年の痛ましさと、母のような愛でそれを癒す女性の豊かさ

「少年と自転車」(原題:Le gamin au vélo)は2011年のベルギー・フランス・イタリア合作のヒューマン・ドラマ映画です。ダルデンヌ兄弟監督、トマ・ドレ、セシル・ドゥ・フランスらの出演で、育児放棄され、神経がむき出しになった少年が、平和と慰めを得…

「サンドラの週末」:鬱病から回復するも解雇、復職の為には同僚の賞与返上が必要という過酷な状況を、マリオン・コティヤールが好演

「サンドラの週末」(原題:deux jours, une nuit)は2014年のベルギー・フランス・イタリア合作の映画です。解雇の窮地に立たされ、自分の存在価値を疑いながらも同僚たちに賞与を諦めるよう説得して回り、自身の拠り所を見つけ出していくひとりの女性を、…

「グレート・ビューティー/追憶のローマ」:退廃的で儚い爛熟の美と、悠久の歴史のコントラスト

「グレート・ビューティー/追憶のローマ」(原題:La grande bellezza、英題:The Great Beauty)は、2013年公開のイタリア・フランスの合作の映画です。セレブ界の狂騒に飽き飽きした初老のジャーナリストが、初恋の女性の死をきっかけにローマの街を歩きな…