欧米の映画には移民を描いたものは少なくありません。アメリカは移民の国であり、先住民を除けば基本的にアメリカ人は移民か移民の末裔ですが、最近では移民が増えつつある欧州やカナダの問題意識が特に高いようです。移民に関する映画の多くは文化的な軋轢、移民の苦労などを描いたものですが、最近は、
- 様々な民族や宗教が入り交じり対立する刑務所の過酷な世界で生き延び、這い上がっていく青年を描いた「預言者」（2009年）
- 移民の目を通して官僚的な現代の教育システムを強烈に風刺する「ぼくたちのムッシュ・ラザール」（2011年）
- 移住先のアメリカと故郷アイルランド、そして二人の男性の間で心揺れる無垢な女性の成長を描いた「ブルックリン」（2015年）
など、単なる移民問題の提起やサクセス・ストーリーではなく、移民を題材にしながらより普遍的なテーマを描いた、高度な作品が目立ちます。
極端に移民の少ない日本にはこうした土壌が育ちにくいのですが、歴史的に見ると交通の発達等によって、様々な思想・宗教・哲学・民族・人種が入り混じった地域には、必ずと言ってよいほどの社会的な変革が生まれています。国で例を挙げるとアメリカ、カナダなどの移民国家ですが、イギリスやフランスなどもかつての植民地から様々な人種・民族が流入して多様性が生まれています。こうした環境で、各々の民族がアイデンティティを持ちながら相互に尊重する事で社会的な変革が生まれると言われています（さもなくば、単なる支配や抑圧）。人種的にも、民族的にも、ほぼ単一で、価値観も同質的と言われる日本は変わる、もしかしたら自ら社会的な変革を生み出す地盤が脆弱なのかもしれません。この環境が短期的に大きくとは思えませんが、欧米諸国が移民問題で悪戦苦闘するのを見るにつけても、他人事と思わずにせめて関心を持っていたいものです。
そんな中で、2001年以降に公開された映画から観たものを中心に、
を挙げてみましたので、ご参考ください。必ずしも社会的な変革を描いたものではありませんが、大なり小なり、新たな視点があることが共通しているのではないかと思います。ランキングは、評価サイトの専門家と一般、両方の意見を参考にしていますが、漏れなどありましたらご容赦ください。（最終更新日：2017年10月2日）
移民を描いた映画のベスト10
1. 預言者 |
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原題：Un prophete 英題：A Prophet |
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概要：ジャック・オーディアール監督、タハール・ラヒムら出演で、モザイクのように様々な民族や宗教が入り交じり対立する刑務所に放り込まれた無学で孤独なアラブ系フランス人青年が、過酷な世界で生き延び、這い上がっていく姿を描いています。第62回カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞、第35回セザール賞では、13のノミネートを受け、作品賞をはじめとする9つの受賞を果たした作品です。 関連記事：「預言者」：人種、言葉、宗教のハンディを超え、刑務所内で成り上がる19歳の若者のクライム・ストーリー - 夢は洋画をかけ廻る 2. ブルックリン |
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原題：Brooklyn |
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概要：コスタ賞を受賞したコルム・トビーンの同名小説を原作に、ジョン・クローリー監督、ニック・ホーンビィ脚本、シアーシャ・ローナンら出演で、1950年代初頭に、姉の勧めでアメリカのニューヨークのブルックリンに移住した若いアイルランド人女性が、アメリカとアイルランド、そして二人の男性の間で心を揺らしながら成長する姿を描いています。アカデミー賞では作品賞、主演女優賞（ローナン）、脚色賞の3部門にノミネートされた作品です。 関連記事：「ブルックリン」：1950年代、移住先のアメリカと故郷アイルランド、そして二人の男性の間で心揺れる無垢な女性の成長を爽やかに描く - 夢は洋画をかけ廻る 3. ぼくたちのムッシュ・ラザール |
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原題：Monsieur Lazhar |
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概要：エヴリン・ドゥ・ラ・シェネリエールの戯曲を原作に、フィリップ・ファラルドー監督・脚本、フェラグらの出演で、モントリオールのとある小学校で自殺した女性教師の代わりにやってきたアルジェリア系移民の教師が、傷ついた子供たちと心を通わせる姿を描いています。 第84回 アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品です。 関連記事：「ぼくたちのムッシュ・ラザール」：担任の自殺に傷ついた子供達と、深い悲しみを背負った移民の中年教師の交流を描くヒューマンドラマ - 夢は洋画をかけ廻る 4. イン・アメリカ～三つの小さな願いごと～ |
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原題：In America |
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概要： ジム・シェリダン監督・共同脚本、サマンサ・モートン、パディ・コンシダインら出演で、アイルランドからニューヨークへ移住した一家の現実と再生を描く、ジム・シェリダン監督の半自伝的作品です。 5. 少女の髪どめ |
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原題：BARAN |
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概要：マジッド・マジディ監督・脚本、ホセイン・アベディニら出演で、建設現場で育まれる若者の純真な恋心を、セリフを削ぎ落とした詩的な内面描写を通して描いています。 関連記事：「少女の髪どめ」：移民に関わる本質的問題がしっかりと織り込まれた、貧しいイラン人少年とアフガン難民の少女の淡くも感動的な恋物語 - 夢は洋画をかけ廻る 6. パリ20区、僕たちのクラス |
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原題：ENTRE LES MURS 英題：THE CLASS |
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概要：2006年に発表されたフランソワ・ベゴドーの実体験に基づく小説「教室へ」を、ローラン・カンテ監督、ベゴドー自身の脚本・主演で映画化、パリにある中学校を舞台に、出身国も生い立ちも様々な24人の生徒たちと国語教師の１年間を描いています。第61回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した作品です。 関連記事：「パリ20区、僕たちのクラス」：移民の多いパリ20区の中学校を舞台に、フランス語教師と生徒達の１年をヴィヴィッドに描く - 夢は洋画をかけ廻る 7. 堕天使のパスポート |
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原題：Dirty Pretty Thing |
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概要：スティーヴン・フリアーズ監督、キウェテル・イジョフォー、オドレイ・トトゥら出演で、ロンドンの移民社会を背景に、パスポートと自由を手に入れるために危険な選択をする女性と、彼女を守る男性の姿を描いています。 関連記事：「堕天使のパスポート」：不法滞在の男と不法就労の女、臓器売買と切ない恋 - 夢は洋画をかけ廻る 8. ディナーラッシュ |
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原題：Dinner Rush |
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概要： ボブ・ジラルディ監督、 ダニー・アイエロ、エドアルド・バレリーニら出演で、最尖鋭アーテイストが集い、個性的なブティックやギャラリーが軒を連ねるニューヨーク、トライベッカの人気レストランを舞台に繰り広げられる、一夜の出来事と様々な人間模様を殺人事件を絡めてスリリングに描いた群像劇です。 9. ある過去の行方 |
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原題：Le passé、英題: The Past |
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概要：アスガー・ファルハディ監督・脚本、ベレニス・ベジョ、タハール・ラヒム、アリ・モサファら出演で、協議離婚のため4年ぶりに自宅へ戻った男と元妻、その恋人、子供たちが織り成すサスペンス・ドラマを描いています。第66回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールにノミネート、ベレニス・ベジョが女優賞を受賞した作品です。また、第86回アカデミー賞外国語映画部門のイラン代表作品です。 関連記事：「ある過去の行方」：移民、離婚、不倫・・・、複雑な環境で子供達や家族との関係を緻密かつスリリングに描く - 夢は洋画をかけ廻る 10. ル・アーヴルの靴みがき |
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原題：Le Havre |
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概要：アキ・カウリスマキ監督・脚本により、フランスの港町のル・アーヴルで靴磨きをする男を中心に、密航したきた移民の少年と、庶民の人情と善意がたぐり寄せる奇跡を、優しく、ユーモアを交えて描いています。第64回カンヌ国際映画祭のでFIPRESCI賞を獲得、第84回アカデミー賞の外国語映画賞にフィンランド代表作品として出品された作品です。 関連記事：「ル・アーヴルの靴みがき」：フランスの港町に密航したきた少年と庶民の善意を、ユーモアを交えて、優しくノスタルジックに描く - 夢は洋画をかけ廻る |
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惜しくも漏れたが、ベスト10に入っても不思議のない作品
1. ディーパンの闘い |
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原題：Dheepan |
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概要：ジャック・オーディアール監督・共同脚本、アントニーターサン・ジェスターサン、カレアスワリ・スリニバサンら出演で、内戦下のスリランカを逃れ、偽装家族としてフランスにやってきた元兵士のディーパンと女と少女が、新たな土地で苦難に立ち向かう姿を描いています。第68回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞した作品です。 関連記事：「ディーパンの闘い」：内戦に敗れ、フランスに逃れたスリランカの元兵士とその偽装家族の苦難を描く、リアルで見応えのあるドラマ - 夢は洋画をかけ廻る 2. グッド・ライ～いちばん優しい嘘～ |
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原題：The Good Lie |
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概要：フィリップ・ファラルドー監督、マーガレット・ネイグル脚本、リース・ウィザースプーンらの出演で、両親と住む場所を失い、難民となった3600人のスーダンの若者たちを全米各地に移住させた80年代の実話を基に、言語も文化も異なるスーダンの若者たちと彼らの就職の世話をするアメリカ人の姿と家族の絆を描いています。 関連記事：「グッド・ライ〜いちばん優しい嘘〜」：リース・ウィザースプーンとスーダンの元難民をキャストに、家族の絆を描いたヒューマン・ドラマ - 夢は洋画をかけ廻る 3. クスクス粒の秘密 |
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原題：LA GRAINE ET LE MULET 英題：THE SECRET OF THE GRAIN |
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概要：アブデラティフ・ケシシュ監督、アビブ・ブファール、アフシア・エルジら出演で、フランスの港町で暮らすチュニジア系フランス人家族が、古い船を買い取って船上レストランを始めようと奔走する姿を、緊張感溢れるタッチで描いています。ベネチア国際映画祭で審査員特別賞など4賞を受賞した作品です。 関連記事：「クスクス粒の秘密」：大家族の日常を美化することなく描き、スリリングな展開の中で移民のエネルギーが世代を超えて沸き上がる - 夢は洋画をかけ廻る 4. 最強のふたり |
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原題：Intouchables |
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概要：実話をベースに、エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ共同監督・共同脚本、フランソワ・クリュゼ、オマール・シーら出演で、頸髄損傷の為、体が不自由で車椅子で生活する富豪と、その介護人となった貧困層の移民の黒人青年という、全く境遇の異なる2人が深い友情で結ばれていく様子を描いています。フランスではフランス映画歴代観客動員数で2位となる大ヒット作となり、日本でも日本で公開されたフランス語映画歴代1位のヒット作となりました。 関連記事：「最強のふたり」：車椅子の富豪と型破りな移民の介護人、フランスの実話に基づく大ヒット・ヒューマン・コメディ - 夢は洋画をかけ廻る 5. その名にちなんで |
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原題：The Namesake |
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概要：新人作家として極めて異例なピューリッツァー賞を受賞したインド系米国人の女性作家ジュンパ・ラヒリがインドから米国に移民した家族を描いた2003年発表の同名小説を原作に、インド出身のミーラー・ナーイル監督、イルファーン・カーン、タッブー、カル・ペンら出演で、ロシア人作家のニコライ・ゴーゴリの名前からゴーゴリと名づけられたインド系二世の米国人として育つ息子の名前をめぐる物語を軸に、インドから移民した両親の伝統的価値観とニューヨークに生まれ育った子どもたちのアイデンティティとの葛藤、親子の愛情、家族の絆、すれ違いや関係修復への努力を描いています。 関連記事：「その名にちなんで」：移民一世と二世のインドとアメリカを繊細な内面描写で描き、肯定的で成熟度の高い、穏やかで美しい家族ドラマ - 夢は洋画をかけ廻る 6. 海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜」 |
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原題：Fuocoammare |
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概要：ジャンフランコ・ロッシ監督で、イタリア最南端に位置するランペドゥーサ島を舞台に、島民の日常や過酷な旅を経て島にたどり着いた難民・移民の姿を映し出しています。第66回ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得した作品です。 関連記事：「海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜」：アフリカや中東からの移民が目指すランペドゥーザ島の住民に密着したドキュメンタリー - 夢は洋画をかけ廻る 7. ベッカムに恋して |
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原題：Bend Like Beckham |
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概要：グリンダ・チャーダ監督、パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイら出演で、厳格な両親の反対を押しきって大好きなサッカーをしようとする女の子の奮闘を、移民としての文化の差異や性差、思春期の恋愛などとともにコミカルかつ躍動感たっぷりに描かれています。 8. アメリカン・ドリーマー 理想の代償 |
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原題：A Most Violent Year |
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概要：J・C・チャンダー監督・脚本、オスカー・アイザック、ジェシカ・チャステインらの出演で、ニューヨークが最も暴力的で危険だった1981年の燃料用石油業界を舞台に、事業拡大を目指す経営者がビジネスの現場で直面する危機と苦渋の選択をリアルにかつスリリングに描いています。 関連記事：「アメリカン・ドリーマー 理想の代償」：気鋭の俳優と巧みなプロットと展開で描く、リアルでスリリングで示唆に富むヒューマン・ドラマ - 夢は洋画をかけ廻る 9. この自由な世界で |
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原題：It's a Free World |
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概要： ケン・ローチ監督、キルストン・ウェアリング、ジュリエット・エリスら出演で、現代のロンドンを舞台に、職業紹介所を立ち上げたシングル・マザーの苦闘を、移民労働者の問題を絡めて描く社会派ドラマです。 10. エヴァの告白 |
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原題：The Immingrant |
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概要：ジェームズ・グレイ監督・脚本・製作、マリオン・コティヤール、ホアキン・フェニックス、ジェレミー・レナーらの出演で、1920年代に幸せを求めてアメリカへ移住した女性が娼婦に身を落としてまでも懸命に生きようとする姿と、彼女を翻弄する裏社会の男、彼女に思いを寄せるを男たちを描いています。主演のマリオン・コティヤールが、ニューヨーク、ボストン、全米、トロントの各映画批評家協会の主演女優賞を受賞した作品です。 関連記事：「エヴァの告白」：1920年代、希望を胸にアメリカに移住するも、娼婦に身を落とし葛藤する敬虔な女性をマリオン・コティヤールが好演 - 夢は洋画をかけ廻る |
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まだ見ていないが、ベスト10に入りそうな作品
1. 約束の旅路 |
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原題：VA, VIS ET DEVIEN 英題：GO, SEE, AND BECOME/ LIVE AND BECOME |
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概要：実際にあった難民移送作戦を題材に、ラデュ・ミヘイレアニュ監督・脚本、ヤエル・アベカシス、ロシュディ・ゼムら出演で、アフリカからイスラエルへ渡る少年のはるかな道のりを描いています。 2. イン・ディス・ワールド |
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原題：In This World |
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概要：マイケル・ウィンターボトム監督、パキスタンの難民キャンプ出身者の出演で、パキスタンの難民キャンプで育った未来を夢見る難民少年たちが、密入国者の手引きで6400キロ離れたロンドンに向かう長くて危険な亡命の旅を、ドキュメンタリータッチで描いています。2003年のベルリン映画祭で金熊賞など3賞を受賞した作品です。 3. ステップ！ステップ！ステップ！ |
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原題：Mad Hot Ballroom |
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概要： マリリン・アグレロ監督、エイミー・スウェル脚本で、コンテストの優勝目指して本格的な社交ダンスに打ち込むニューヨークの無邪気な小学生たち姿を追い、厳しいダンスの練習を通じて様々な発見を重ねて、少しずつ成長を遂げる姿を映し出すドキュメンタリー映画です。 4. メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 |
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原題：The Three Burials of Melquiades Estrada |
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概要：トミー・リー・ジョーンズ監督・主演、バリー・ペッパー、ドワイト・ヨーカムら出演で、昔気質の老カウボーイと、罪を犯した未熟な国境警備員が、死者と共にアメリカからメキシコを目指す姿を描いています。カンヌ国際映画祭で、男優賞（トミー・リー・ジョーンズ）、脚本賞を受賞、パルムドールにノミネートされた作品です。 5.ラブ・レター～パイランより～ |
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原題：FAILAN |
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概要：浅田次郎の短編小説「ラブ・レター」を原作に、ソン・ヘソン監督・共同脚本、チェ・ミンシク、セシリア・チャンら出演で、突然、「妻」が亡くなったと訃報を受け、小金欲しさに偽装結婚した相手だったことを思い出した40歳過ぎの独身男が、一度も会うことのなかった中国人の偽装妻の遺体を引き取りに彼女が住んでいた町に向かい、慣れない土地で懸命に生きた一人の女性の人生を見つめる様を描いています。 6. ウォークアウト～勇気ある反乱 |
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原題：Walkout |
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概要：1968年にイースト・ロスアンジェルスで起きた実話に基づき、エドワード・ジェームズ・オルモス監督、アレクサ・ヴェガ、マイケル・ペーニャら出演で、教育環境と反メキシコ的教育偏向に抗議して、計2万人のティーンエイジャーが参加した歴史的なストライキを描いています。 7. DAISY デイジー |
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概要： アンドリュー・ラウ監督、チョン・ジヒョン、チョン・ウソンら出演で、オランダを舞台に、運命の恋を信じる女と２人の男の複雑な思いの交錯を描いています。 8. ホーム・ソング・ストーリーズ～僕の母の物語～ |
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原題：Home Song Stories |
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概要：トニー・エアーズ監督、ジョアン・チェンら出演で、二人の子供を抱えてオーストラリアで生きるために苦闘した、中国人でクラブ歌手だった母の回想を描いています。 |
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