「REDリターンズ」(原題:RED 2)は、2013年公開のアメリカのアクション・コメディ映画です。タイトルのREDは「Retired Extremely Dangerous」(引退した超危険人物)の略で、DCコミックス傘下のオマージュ・コミックスから出版されたウォーレン・エリスとカリー・ハムナーによる「Red」を原作とした映画「RED/レッド」の続編で、ディーン・パリソット監督、ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、メアリー=ルイーズ・パーカー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホン、アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレンら出演で、引退したCIAエージェントらを抹殺しようとする巨大な陰謀と戦う、過激な引退世代のアクションをコミカルに描いています。
目次
スタッフ・キャスト
監督:ディーン・パリソット
出演:ブルース・ウィリス(フランク・モーゼズ)
ジョン・マルコヴィッチ(マーヴィン・ボッグス)
メアリー=ルイーズ・パーカー(サラ・ロス)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(カーチャ)
イ・ビョンホン(ハン・チョバイ)
アンソニー・ホプキンス(ベイリー)
ヘレン・ミレン(ヴィクトリア)
ほか
あらすじ
- 超極秘任務を担ってきた元CIAエージェントのフランク・モーゼズ(ブルース・ウィリス)は、引退後、恋人のサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)とともに、かねてから憧れていたごく普通の生活を楽しんでいます。そこへ、元相棒のマーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)が現れ、新たなミッションにしつこく誘います。気乗りしないフランクはこの誘いを断った矢先、マーヴィンの車が爆発します。
- 彼の葬儀に参列したフランクは、悲しみに暮れる間もなくFBI捜査官に連行されます。ナイトシェードという計画について尋問されたフランクはシラを切りますが、そこへゴードン(ニール・マクドノー)ら特殊部隊がフランク抹殺のため襲撃を仕掛けます。あわやというところをサラと、死んだはずのマーヴィンに助けられます。
- 米ソ冷戦時代に核爆弾の部品を密輸し現地モスクワで完成させるという計画ナイトシェードに関する機密文書が、機密情報公開サイトにウィキリークスにアップされたようでした。フランクとマーヴィンは当時ナイトシェード計画の責任者である物理学者エドワード・ベイリー博士(アンソニー・ホプキンス)の護衛にあたっていましたが、博士は暗殺され、フランクとマーヴィンは行方不明の核爆弾を奪った容疑者として国際手配され、各国の諜報機関から狙われていました。
- 英国諜報局MI6からも、韓国人の殺し屋ハン・チョパイ(イ・ビョンホン)と、2人をよく知るスナイパーのヴィクトリア(ヘレン・ミレン)のもとに命令が下ります。フランクはかつて深い関係にあったロシア諜報機関のカーチャ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の協力を得、MI6によるナイトシェード計画の報告書を入手、ベイリー博士は死んでおらず、25年にわたり幽閉されていることを知ります。ロンドンに到着した一行は、彼らの無実を信じるヴィクトリアを仲間に加え、ベイリー博士を救出しますが、彼は認知症を患っている様です。MI6の隠ぺい工作に疑問を持ったフランクらは、今もどこかに隠されている核爆弾を探しにモスクワへと向かいます・・・。
レビュー・解説
豪華キャストによるこのアクション・コメディは、良く出来ており、5分に一度は笑ってしまいます。一流のスターも実はお笑いをやりたいと思っているという話を聞いたことがありますが、彼らに見合ったコメディを提供をできるのもハリウッドならではです。
特にブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、メアリー=ルイーズ・パーカーの三人は、それぞれが一貫した個性的なキャラクターで交互に登場し、異なる笑いを提供してくれます。一般には、シリーズ第一作の「R.E.D/レッド」の方が評価が高いようですが、
- ジョン・マルコヴィッチが準主役に浮かび上がり、
- メアリー=ルイーズ・パーカーがより強く個性を出す
本作の方が、ブルース・ウィリス一本より刺激的に楽しめ、それがまた脇役の妙でもあります。
(ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、メアリー=ルイーズ・パーカー)
(ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、メアリー=ルイーズ・パーカー)
アンソニー・ホプキンス、イ・ビョンホン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズも、既に彼らが持っているイメージを生かしながら、大まじめに笑わせてくれます。アンソニー・ホプキンスのボケ、イ・ビョンホンの単細胞も見逃せませんが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが「リタイヤード」の仲間入り(?)というのはちょっとショックです。まだ45歳なので、是非、現役で頑張ってほしいです(笑)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ〜「REDリターンズ」(YouTube)
アンソニー・ホプキンス〜「REDリターンズ」(YouTube)
関連作品
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