「ジャンゴ 繋がれざる者」:大胆な設定と巧みな脚本でアメリカ映画のタブーに挑戦、タランティーノ監督の最大ヒット作となった西部劇
「ジャンゴ 繋がれざる者」(原題:Django Unchained)は、2012年公開のアメリカの西部劇映画です。クエンティン・タランティーノ監督・脚本、ジェイミー・フォックス、レオナルド・ディカプリオ、クリストフ・ヴァルツら出演で、ドイツ人の賞金稼ぎに助けられたアフリカ系アメリカ人の奴隷ジャンゴが、過酷な戦いの末に生き別れた妻を取り戻すという、西部劇は白人のものという歴史を書き換えるような映画です。タランティーノ作品で最も稼いだ「イングロリアス・バスターズ」を超える興行成績を記録、第85回アカデミー賞では、作品、脚本、助演男優、撮影、音響編集の5部門にノミネートされ、脚本賞(クエンティン・タランティーノ)と助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)を受賞した作品です。
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目次
スタッフ・キャスト
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ジェイミー・フォックス(ジャンゴ・フリーマン、主役のアフリカ系アメリカ人)
クリストフ・ヴァルツ(ドクター・キング・シュルツ、ジャンゴを救うドイツ人)
レオナルド・ディカプリオ(カルビン・J・キャンディ、悪辣な白人農園主)
ケリー・ワシントン(ブルームヒルダ・ヴォン・シャフト、ジャンゴの妻)
サミュエル・L・ジャクソン(スティーヴン、キャンディ一族の執事)
ローラ・カユーテ(ララ・リー・キャンディ=フィッツウィリー、カルビンの姉)
ブルース・ダーン(カーティス、ジャンゴと妻を別々に売り払った農園主)
フランコ・ネロ(アメリゴ・バセッピィ、カメオ出演、元祖ジャンゴ)
ジョナ・ヒル(ランディ、白人至上主義の秘密結社K.K.K.団の前身の一員)
クエンティン・タランティーノ(フランキー、レクィント・ディッキー鉱業社員)
ほか
あらすじ
- 南北戦争直前、奴隷制度をめぐる対立が色濃くなる1859年アメリカ南部。賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)がは、彼が追うお尋ね者の顔を知っているアフリカ系アメリカ人の奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)を、奴隷の鎖から解放します。お尋ね者の抹殺には手段を選ばない、飄々としたシュルツは、南部の白人達に奇異に見られながらもジャンゴを白人と対等に扱い、目指すお尋ね者の三兄弟を共に追跡します。
- 三兄弟を仕留めた後、ジャンゴの銃の才能に気づいたシュルツは、彼を相棒にして銃の扱い方と賞金稼ぎの仕事を教え込みます。ジャンゴはキングと共に南部のお尋ね者を捕まえながら経験を積み、奴隷市場で生き別れとなった妻のブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を探します。奴隷同士を闘わせては楽しむなど、黒人の酷使で有名な農園領主カルビン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の下に彼女がいることを知った2人は、彼女を救う為に差別の激しいミシシッピへ向かいます。
- 二人は格闘奴隷の買い付けを行う奴隷商の振りをしてキャンディに近づき、1万2000ドルの大金を見せ金に彼に気に入られます。キャンディの農園に招かれたシュルツらは偶然を装ってブルームヒルダを買おうとしますが、キャンディ一族に忠誠を誓う黒人の老僕スティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)がシュルツらの真の狙いに気づきます。騙されたことを知ったキャンディは、脅迫して大金を巻き上げようとし、300ドルのブルームヒルダを1万2千ドルで売りつけます。
- シュルツは得意の話術でキャンディに一矢報いますが、やり返すキャンディの人間性に耐えられなくなり、彼を射ち殺してしまいます。シュルツはキャンディの側近に撃ち殺され、隙を突いて銃を奪ったジャンゴはキャンディの部下達に反撃しますが、ブルームヒルダを人質に取られ、捕まってしまいます・・・。
レビュー・解説
アフリカ系アメリカ人の賞金稼ぎという大胆な設定と巧みなストーリー・テリングでアメリカ映画のタブーに風穴を空け、衰退したマカロニ・ウェスタンをスタイリッシュに蘇らせた、クエンティン・タランティーノ監督の社会派娯楽大作です。
犯罪を題材にする事が多いタランティーノ監督ですが、アフリカ系アメリカ人の賞金稼ぎの白人への復讐を描く本作は、ユダヤ人によるナチスへの復讐を描いた「イングロリアス・バスターズ」(2009年)に続き、テーマに社会性を帯びた作品です。子供の頃からマカロニ・ウェスタンのファンだったタランティーノ監督は、2009年に来日した際、買い集めたマカロニ・ウエスタンのサウンドトラックをホテルで聞きながら、「続・荒野の用心棒」(1966年)などで知られ、残酷な描写やダーティな映像、リアリティを度外視した演出でマカロニ・ウエスタンのスタイルを方向づけたセルジオ・コルブッチ監督について思いを巡らしていました。この時、突如、彼は自分でもマカロニ・ウェスタンを作れると思い立ちます。元々あったアフリカ系アメリカ人の賞金稼ぎというアイディアが、本作の冒頭シーンの具体的なイメージとなって湧き上がり、ホテルの便箋に脚本を書き始めたといいます。
本作の翌年に公開され、第86回アカデミー賞作品賞を受賞したアメリカ・イギリス合作の「それでも夜は明ける」や、悪評の高い「マンディンゴ」(1975年)など、数少ない例はありますが、アメリカ映画で奴隷制度の実態を描くことは基本的にタブーであり、タランティーノ監督もこのアイディアの具現化を、長年、躊躇していました。しかし、奴隷制度を描くことにより、イタリア人のコルブッチ監督にはない、アメリカ人独自の視点でマカロニ・ウェスタンに新たな生命を与えることができるいう想いが、タランティーノ監督に沸き起こったものと思われます。彼はコルブッチ監督を否定している訳ではなく、むしろ、残酷でスタイリッシュなマカロニ・ウェスタンには、タランティーノ監督の作風と共通する部分があります。第二次世界大戦中のナチス占領下のフランスを舞台にした前作の「イングロリアス・バスターズ」では、マカロニ・ウェスタンのような戦争映画を目指したとまで語っています。また、本作は、
- 主人公であり、タイトルの一部でもある「Django」は、コルブッチ監督の「続・荒野の用心棒」の原題であり、主人公である「Django」に由来する
- 劇中、「続・荒野の用心棒」のテーマ曲「Django」を使用している
- キャストに「続・荒野の用心棒」で主人公を演じたフランコ・ネロが名を連ねる
など、コルブッチ監督作品へのオマージュに満ちたものになっています。
本作のユニークな点は、アフリカ系アメリカ人の賞金稼ぎという設定ですが、劇中にも描かれているように、これはかなり奇異なものです。西部劇は、1860年代から1890年のフロンティア消滅までの西部開拓時代を舞台にしたものですので、南北戦争(1861年〜1865年)以降に、奴隷から開放されたアフリカ系アメリカ人が賞金稼ぎとなって悪辣な白人と戦う西部劇があっても、不思議はありません。しかしながら、奴隷解放の後も、アメリカにはジム・クロウ法という悪名高い法律が1964年まで存在しました。これは「農作業労働者の黒人が白人と平等になっては困る」という南部経済を支える有力な白人農園主たちの本音を反映したものです。州によって異なる部分もありますが、
- 過酷な投票税を設け、有色人種の投票を実質的に妨げた
- 学校やレストラン、病院、バスなどを公共の場を白人と有色人種で厳密に分けた
- 白人と有色人種の結婚や同居を禁止した
- 4世代遡って血が一滴でも混じれば有色人種とした
- ビラ・出版・演説などで平等や異人種間結婚を訴えると平等扇動罪に問われた
といった内容の法律です。日本人は被差別人種であることをあまり意識していませんが、この法律の対象となる人種にはアフリカ系アメリカ人だけでなく、その混血者、インディアン、黄色人種など、白人以外の有色人種も含まれています。驚いたことに、アメリカでは1964年までこうした差別に、法律がお墨付きを与えていたのです。
奴隷解放されたとしても、依然として法律のお墨付きで様々な偏見や社会的圧力にさらされるアフリカ系アメリカ人が、一転、農園や仲間の守りのない賞金稼ぎとなって単独で悪辣な白人を退治するなどということは、例えあったとしても極めて稀でしょう。しかし、時にリアリティを度外視して演出されるマカロニ・ウェスタンならば、そうした設定を可能にすることができます。さらに、巧みに脚本が巻き起こすカタストロフは、アフリカ系アメリカ人のみならず、長い間差別されてきた有色人種にさえ、快哉の声をもたらすものであります。本作が、タランティーノ作品の中で最大のヒット作となった背景には、そうした側面もありそうです。
- 「ジャンゴ、繋がれざるもの」(2012年) 約1億6千万ドル
- 「イングロリアス・バスターズ」(2009年) 約1億2千万ドル
- 「パルプ・フィクション」(1994年) 約1億1千万ドル
かつて一世を風靡した西部劇ですが、近年、特に2000年以降は、「トゥルー・グリット」(2010年)のように西部劇の名作といえるものは極めて少なく、まさに絶滅に瀕しています。第二次大戦以降、1960年頃までは西部劇の黄金時代で、多数の名作とともに、ゲイリー・クーパー、ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、グレゴリー・ペック、ジェームズ・スチュアートらの大スターを輩出しました。しかし、主人公は基本的に白人で、刃向う先住民が悪役というワンパターンの勧善懲悪は、白人に都合のいい内容として反発を招き、1960年代に入って公民権運動が盛んになると、西部劇の衰退を招く大きな原因になりました。製作費の高騰もあって、イタリアなどでマカロニ・ウェスタンと呼ばれる西部劇が作られるようになり、詩情を排した過激なアクションや暴力シーンに活路を見出そうとしましたが、粗製乱造がたたり、さらに西部劇の衰退が加速しました。そんなマカロニ・ウェスタンに、バイオレント、スタイリッシュという美学を見出したタランティーノ監督は、本作に
など、マカロニ・ウェスタンに希薄だった情を吹き込むことにより、撮影日数が100日を超える大作を見事に現代に蘇らせたわけです。因みに、バイオレントな描写で知られるタランティーノ監督ですが、白人による奴隷への暴虐ぶりは観客にトラウマを与えてしまう為、やむなくセーブして描いているとのことです。このあたりのさじ加減も、本作が成功した理由のひとつでしょう。白人の奴隷に対する暴虐ぶりは、アメリカの奴隷制度をドキュメンタリータッチで描いたイタリア映画「ヤコペッティの残酷大陸」(1971年)や、「マンディンゴ」(1975年)に詳しいようです。
奴隷制のみならず、差別はアメリカの歴史の大きな汚点ですが、ハリウッドはこれらを映画にしたがりません。例え歴史として知ってはいても、ことさら映画にして目の当たりにしたくないという心理が働くのでしょう。事実、奴隷の実態を描いた「マンディンゴ」も「ヤコペッティの残酷大陸」は、決して評判が良い作品ではありません。そういう意味では、奴隷制度を描きながら、見事な娯楽作品に仕立て上げたタランティーノ監督の力量が際立ちます。また、ストーリー展開上、悪辣な白人役が必要でも、アメリカ人俳優は尻込みしてしまい、イギリス人俳優を起用することが多いそうですが、悪辣な白人農園主を演じたブルース・ダーンやレオナルド・ディカプリオも称賛に値します。ディカプリオは、あまりにも差別的なセリフの連続に、撮影中に何度も絶句してしまい、共演のサミュエル・L・ジャクソンらに「大したことはない、毎度のことよ」となだめられながら、撮影を続けたといいます。
ジェイミー・フォックス(ジャンゴ・フリーマン、奴隷から解放され賞金稼ぎになる)
ジェイミー・フォックス(1967年〜)は、テキサス出身のアメリカの俳優、ミュージシャン。高校時代はアメフトのクォーターバックとして活躍。大学では音楽を専攻、ジュリアード音楽院でピアノも学んだが、卒業後はコメディアンの道を歩むなど、多才な人物。1996年から2001年までテレビのシチュエーション・コメディ「ザ・ジェイミー・フォックス・ショー」に出演、人気を得る。レイ・チャールズの伝記映画「Ray/レイ」(2004年)で主役を演じ、アフリカ系アメリカ人俳優としては史上3人目のアカデミー主演男優賞を受賞した。同年公開の「コラテラル」でも助演男優賞にもノミネートされている。
クリストフ・ヴァルツ(ドクター・キング・シュルツ、ジャンゴを解放するドイツ人)
クリストフ・ヴァルツ(1956年〜 )は、オーストリア出身の国際的俳優。父はドイツ人、母はオーストリア人で、ドイツ語、英語、フランス語に堪能。クエンティン・タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」(2009年)で、一見紳士的ながら冷徹なナチス親衛隊の将校を演じ、アカデミー賞助演男優賞を受賞。タランティーノ作品でアカデミー賞を受賞した俳優は彼だけで、タランティーノ監督にミューズと言わしめている。本作で二度目のアカデミー賞助演男優賞を受賞している。
レオナルド・ディカプリオ(カルビン・J・キャンディ、農園主、ジャンゴの妻を所有)
レオナルド・ディカプリオ(1974年〜 )は、ロスアンゼルス出身のアメリカの俳優、映画プロデューサー、脚本家。父の再婚相手の息子がテレビコマーシャルで多くの収入を得ていたことに感化され、俳優になることを志す。14歳で初めてテレビコマーシャルに出演、テレビドラマにも出演するようになり、映画「ギルバート・グレイプ」(1993年)で19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネートされる。数多くの興行収入記録を塗り替えた「タイタニック」(1997年)で、一躍スターになる。その後、「アビエイター」(2004年)、「ブラッド・ダイアモンド」(2006年)、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013年)とアカデミー俳優賞にノミネートされたが、受賞できず、「レヴェナント: 蘇えりし者」(2015年)でついに主演男優賞を受賞している。本作では、悪辣な白人農園主役で鬼気迫る演技を見せている。上の写真の左手をよく見ると、血に染まっているが、これは激昂してテーブルを叩いた際にグラスが割れて本当に怪我をしたもの。唖然とするタランティーノ監督を横目に、鬼気迫る演技を続け、カットの声と同時に居合わせたスタッフ、キャストからスタンディング・オベーションを浴びたという。
ケリー・ワシントン(ブルームヒルダ・ヴォン・シャフト、ジャンゴと生き別れの妻)
ケリー・ワシントン(1977年〜)は、ブルックリン出身のアメリカの女優。「Ray/レイ」(2004年)でレイ・チャールズの妻役、「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」(2005年)でベン・グリムの恋人役、「ラストキング・オブ・スコットランド」(2006年)でイディ・アミンの妻役などを務めている。
サミュエル・L・ジャクソン(スティーヴン、キャンディ一族の執事)
サミュエル・L・ジャクソン(1948年〜)は、ワシントンDC出身のアメリカの俳優。1988年公開の「星の王子 ニューヨークへ行く」や、以降の「グッドフェローズ」、「パトリオット・ゲーム」、「ジュラシック・パーク」などの大作に脇役で出演。タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」(1994年)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたことをきっかけに注目を集め、以降も多数の映画で名脇役として活躍している。
ローラ・カユーテ(右、ララ・リー・キャンディ=フィッツウィリー、カルビンの姉)
ローラ・カユーテ(1964年〜 )は、メリーランド出身のアメリカ合衆国の女優。出演時間は短いが、本作で唯一、南部上流階級の白人女性を演じている。
ブルース・ダーン(カーティス、脱走に怒りジャンゴと妻を別々に売り払う農園主)
ブルース・ダーン(1936年〜)は、シカゴ出身のアメリカの俳優。祖父は政治家のジョージ・ヘンリー・ダーン、女優のローラ・ダーンは娘。1960年に映画デビュー、西部劇やサスペンス映画で印象的な演技を見せ、ベルリン国際映画祭男優賞やカンヌ国際映画祭男優賞を受賞している。演出家で映画監督のエリア・カザンに「決して主役を演じるタイプではないし、これからも決してないだろう。でも、君は演じる役になりきれるから素晴らしい。業界の誰ひとりとしてダーンが60歳になるまでその才能に気付くことはないだろう。」と言われたという。本作では、脱走を企てたジャンゴと妻を別々に売り払う農園主を演じているが、短い出演時間に見せる抑えた凄みに、当時の農園主の権威と冷徹さ感じさせるパフォーマンスが素晴らしい。
フランコ・ネロ(アメリゴ・バセッピィ、カメオ出演、元祖ジャンゴ)
フランコ・ネロ(1941年〜 )は、イタリアの俳優。1964年に映画デビューし、マカロニ・ウェスタンを中心に100本以上の映画に出演している。西部劇の伝説的なキャラクターとなった「ジャンゴ」を演じた人物として知られる。
ジョナ・ヒル(ランディ、白人至上主義の秘密結社K.K.K.団の前身の一員)
ジョナ・ヒル(1983年〜)は、ロスアンゼルス出身のアメリカの俳優、脚本家、声優、コメディアン。ニューヨークの大学で演技を学び、バーで自作の一人芝居を演じていたところ、友人の父であるダスティン・ホフマンにオーディションを受けるよう勧められ、「ハッカビーズ」(2004年)で映画デビューする。その後も「40歳の童貞男」、「もしも昨日が選べたら」などのコメディ映画でキャリアを重ね、2007年には「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」や「スーパーバッド 童貞ウォーズ」がヒットし、「マネーボール」と「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013年)それぞれでアカデミー助演男優賞にノミネートされる。他の映画とスケジュールが重なった為、本作の出演時間は短いが、白人至上主義の組織の一員を演じ、「前が見えないので顔を隠す白頭巾の替えがないか」などと、笑いを振りまいている。
クエンティン・タランティーノ(左、フランキー、レクィント・ディッキー鉱業社員)
クエンティン・タランティーノ(1963年〜)は、言わずと知れたアメリカの映画監督、脚本家。1990年代前半、入り組んだプロットと犯罪と暴力の姿を描いた作品で一躍脚光を浴びる。「パルプ・フィクション」(1994年)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール 、「パルプ・フィクション」(1995年) と本作でアカデミー賞脚本賞を受賞している。自身の作品に俳優として出演することもあり、本作でも終盤にチョイ役で出演している。
サウンドトラック
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1. ウィングド 2. ジャンゴ 3. 運び屋 4. 「ならばジャンゴ、お先にどうぞ…」 5. 奴の名はキング 6. フリーダム 7. 5,000 ダラー・ニ**ズ・アンド ・ガミー・マウス・ビッチーズ 8. ラ・コルサ (セカンド・ヴァージョン) 9. 狡猾なシュルツとシャープの死 10. アイヴ・ガット・ア・ネイム 11. イ・ジョルニ・デリラ |
12. 100基の黒い棺 13. ニカラグア 14. ヒルディのお仕置き箱 15. シスター・サラのテーマ 16. アンコラ・キ 17. 繋がれざる者 18. フー・ディッド・ザット・トゥ・ユー 19. トゥー・オールド・トゥ・ダイ・ヤング 20. ポーカー・プレイヤーの執事スティーブン 21. ウン・モニュメント 22. 6ショッツ・2ガンズ 23. ティトリ |
撮影地(グーグルマップ)
- キャンディの邸宅に向かう並木道
撮影はルイジアナのエバーグリーン農場で行われた。両側に見えるのは、当時の奴隷が住んでいた住居。ルイジアナのアフリカ系アメリカ人文化遺産に含まれている。なお、キャンディの邸宅の撮影は、外観、内部ともにセットを使用して行われた。
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関連作品
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「ヤコペッティの残酷大陸」(1971年)
「マンディンゴ」(1975年)
「それでも夜は明ける」(2013年)
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「イングロリアス・バスターズ」(2009年)
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「トゥルー・ロマンス」(1993年、脚本のみ)
「パルプ・フィクション」(1994年)
「クリムゾン・タイド」(1995年、脚本リライトのみ)
「ジャッキー・ブラウン」(1997年)
「キル・ビル Vol.1」(2003年)
「キル・ビル Vol.2」(2004年)
「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012年)
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「コラテラル」(2004年)
「Ray/レイ」(2004年)
「ドリームガールズ」(2006年)
レオナルド・ディカプリオ出演作品