夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

レオナルド・ディカプリオ出演作品〜出世作「タイタニック」のイメージをスコセッシ作品で払拭、二十余年かけてオスカーを手にした演技派

レオナルド・ディカプリオ(1974年〜)は、ロスアンジェルス出身のアメリカの俳優、映画プロデューサー、脚本家です。10歳頃からオーディションを受け始め、14歳で初めてテレビコマーシャルに出演、テレビドラマにも出演するようになり、映画「ギルバート・グレイプ」(1993年)で19歳の若さでアカデミー助演男優賞にノミネートされます。当時の数多くの興行成績の記録を塗り替えた大ヒット作「タイタニック」(1997年)世界規模の知名度と名声を得、日本でも「レオ様」と呼ばれて貴公子のようにもてはやされました。

 

タイタニック」(1997年)のディカプリオ

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その後、数々のヒット作、話題作に出演し、何度もアカデミー俳優賞にノミネートされますが、なかな受賞に至らず、「レヴェナント: 蘇えりし者」(2015年)でようやく主演男優賞の受賞を果たします。

 

レオナルド・ディカプリオのアカデミー俳優賞ノミネート歴

 

「レヴェナント: 蘇えりし者」(2015年)のディカプリオ

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1970年代〜1990年代のロバート・デ・ニーロに続き、ディカプリオは巨匠マーティン・スコセッシ監督の厚い信頼を得、「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2002年)以降、5作品に出演しています。

 

ギャング・オブ・ニューヨーク」(2002年)のディカプリオ

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マーティン・スコセッシ監督xレオナルド・ディカプリオのコラボ作品

 

念願のアカデミー俳優賞はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品で受賞していますが、彼を有名した「タイタニック」の純粋で悲劇的な美少年のイメージを払拭し、今日のディカプリオを築き上げたのはスコセッシ監督との一連のコラボレーションであることに疑いはありません。なお、上記以外の、「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012年、クエンティン・タランティーノ監督)、「華麗なるギャツビー、」(2013年、バズ・ラーマンが監督)のディカプリオにも捨てがたいものがあります。よりワイルドに役者として常に限界を越えようとする姿勢が感じられるディカプリオですが、念願のオスカーを手に、今後、どのように芸風を広げていくのか、楽しみです。

 

レオナルド・ディカプリオ出演作品のDVD(Amazon

  「ギルバート・グレイプ」(1993年)

  「マイ・ルーム」(1996年)

  「タイタニック」(1997年)

  「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2002年)

  「アビエイター」(2004年)

  「ディパーテッド」(2006年)

  「インセプション」(2010年)

  「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012年)

  「華麗なるギャツビー」(2013年)

  「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013年)

     「レヴェナント: 蘇えりし者」(2015年)

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