「ザ・インタープリター」:初めて撮影許可された国連を舞台に、通訳の女性とシークレット・サービスが陰謀を暴く社会派サスペンス
「ザ・インタープリター」(原題:The Interpreter)は、2005年公開のアメリカのドラマ/社会派サスペンス映画です。シドニー・ポラック監督、ニコール・キッドマン、ショーン・ペン主演で、国連を舞台に、機密の陰謀を知った通訳の女性と彼女を警護する捜査官をスリリングに描いています。
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監督:シドニー・ポラック
脚本:チャールズ・ランドルフ/スコット・フランク/スティーヴン・ザイリアン
出演:ニコール・キッドマン(シルヴィア・ブルーム)
ショーン・ペン(トビン・ケラー)
キャサリン・キーナー(ドット・ウッズ)
ほか
【あらすじ】
ニューヨークの国連本部の通訳ブースで働くシルヴィア・ブルーム(ニコール・キッドマン)は、マトボで生まれ、同地のクー語を話します。彼女は国連の理念に共鳴し、5年前から通訳として働いています。会議終了後に忘れ物を取りに戻った彼女は、何者かが「先生は生きてここを出られない」とクー語で話しているのを聞きます。「先生」がズワーニ大統領を指し、彼が数日後に、演説を行うことを知ったシルヴィアは、その会話の件を通報します。
元首の暗殺計画と聞いて、トビン・ケラー(ショーン・ペン)、女性捜査官ウッズ(キャサリン・キーナー)ら、シークレット・サービス(SS)が駆けつけます。シルヴィアと面談したケラーは、彼女が嘘をついていると直感します。ズワーニ暗殺の動機を持つのは、平和主義者ゾーラと、ブルックリンで亡命生活を送るクマン・クマン(ジョージ・ハリス)の二人で、FBI や CIA にズワーニの警護主任ラッドも加えた合同捜査態勢が敷かれます。シルヴィアの過去もあぶり出され、彼女の両親と妹はズワーニの仕掛けた地雷で殺され、彼女はゾーラが先導する反体制デモに参加していた事がわかります。
アパートに帰ったシルヴィアは、アフリカの仮面を被った男を目撃します。SS はシルヴィアの向かいの部屋に張り込み、仮面の毛髪から特定された犯人は既に殺されており、同居のジャン・ガンバが容疑者として浮かび上がります。兄の友人フィリップ(イヴァン・アタル)は、クマン・クマンの部下から共闘しようと連絡を受け、罠とは知らずにゾーラを案内、兄は行方不明になったとシルヴィアに語ります。翌朝、シルヴィアはクマン・クマンとバスの中で会い、ゾーラ殺害の真相を聞き出しますが、彼は濡れ衣だと言います。彼女がバスを降りた直後、ジャン・ガンバが座席に残した爆弾が爆発します・・・。
知的に磨かれたスリラーで、初めて許可されたという国連ビル内の撮影が見どころです。当初の脚本は過激なものでしたが、シドニー・ポラック監督が気に入らず、大幅に書き直されています。それでもやや、現実味に欠ける部分が残っています。また、当初はカナダに国連ビル内部のセットを作り撮影する予定でしたが、総会会議場のカーブした机を制作するのに予想外の費用がかかることが分かったため、シドニー・ポラック監督が国連のアナン事務総長(当時)と話し、国連ビルでの撮影が実現しました。
ニコール・キッドマンが辛い過去を持つ通訳に挑戦、ショーン・ペン、キャサリン・キーナーといったベテラン俳優がシークレット・サービス役で、脇を固めています。ニコール・キッドマンが演ずるシルヴィア役は、実はナオミ・ワッツが第一選択でした。オーストラリア時代のルームメイトで親友であるニコール・キッドマンの出演意向を知り、ナオミ・ワッツが降りた為、実現したキャスティングです。ショーン・ペンの人間臭い演技と、キャサリン・キーナーの堂に入った女性捜査官ぶりも見逃せません。
ニコール・キッドマン(シルヴィア・ブルーム)

ショーン・ペン(トビン・ケラー)

キャサリン・キーナー(ドット・ウッズ)

国連総会会議場

通訳ブース

初めて映画撮影が許可されたニューヨークの国連ビル
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