夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」:女性版「ハングオーバー」は下ねた、ラブシーンありの痛快コメディ

ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(原題:Bridesmaids)は、2011年のアメリカのロマンティック・コメディ映画です。なにをやってもダメなアラフォー女子と花嫁介添人たちの身にふりかかるトラブルと数々の奮闘を描いています。アメリカのテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」などで人気のクリステン・ウィグが脚本と主演を務め、第84回アカデミー賞では脚本賞助演女優賞の2部門にノミネートされました。

 

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目次

スタッフ・キャスト

監督:ポール・フェイグ
脚本:クリステン・ウィグ/アニー・マモロー
出演:クリステン・ウィグ(アニー・ウォーカー:宝石店員、ケーキ屋の経営に失敗)
   マーヤ・ルドルフ(リリアン・ドノヴァン:アニーの親友、父がアフリカ系)
   ローズ・バーン(ヘレン・ハリス:リリアンの婚約者の上司の妻、セレブ )
   メリッサ・マッカーシー(メーガン:リリアンの婚約者の妹 )
   ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ(リタ:リリアンの従兄弟、欲求不満)
   エリー・ケンパー(ベッカ:リリアンの同僚。新婚 )<
   クリス・オダウド(ネイサン・ローズ巡査:アニーに好意、アイルランド系)
   ジル・クレイバーグ(アニーの母:アル中でもないのに禁酒会に通う)
   ジョン・ハム(テッド:アニーと身体だけの関係、相性が良いと思ってる)
   ベン・ファルコーン(ジョン:航空警察官、メーガンに言い寄られる)
   ほか

あらすじ

仕事も恋も全く上手く行かない冴えない女性アニー(クリステン・ウィグ)はミルウォーキーに住む30代の独身女性。開業した手作りケーキの店が潰れた上に、恋人にも捨てられるなど不運続きです。母親のコネを頼った宝石店の仕事で何とか暮らす彼女の唯一の慰めは、幼なじみの親友リリアン(マーヤ・ルドルフ)の存在でしたが、そのリリアンが突然の婚約宣言、アニーは、祝福したい気持ちとは別に複雑な思いを抱きます。それでも、リリアンからブライズメイド(=花嫁介添人)のまとめ役を依頼されたアニーは、ショックと寂しさを堪えつつ大役を引き受けます。他のブライズメイドは、リリアンの従姉妹で3人の息子を持つリタ(ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ)、新婚のベッカ(エリー・ケンパー)、花婿の太めの妹メーガン(メリッサ・マッカーシー)、それに花婿の上司の妻ヘレン(ローズ・バーン)の4人。中でも、美人で金持ちのヘレンは何をやっても完璧でソツがなく、親友リリアンをヘレンに奪われたような嫉妬心から、アニーはヘレンと無理に張り合うようになります。そして訪れたドレス選びの日、リリアンを交えてアニーお薦めの庶民的なブラジル料理店で会食後、ヘレン馴染みの超高級ブライダル・ショップに出かけた一行は食中毒に襲われてしまいます。無事だったのは、料理を食べなかったヘレン1人だけ。さらに、ヘレンの提案で「独身最後のパーティー」をラスベガスで行なうことになりますが、アニーは金欠の上に飛行機嫌い。ファーストクラスの皆と別れてエコノミー席にしたものの、恐怖心から酒を飲んで大暴れして、全員が途中で降ろされてしまいます。アニーには荷が重いと判断したリリアンブライズメイズのまとめ役をヘレンに任せることにしますが、自らの失敗が原因と自覚しているアニーは意気消沈、宝石店も解雇され、アパートも追い出されて、母の家に転がり込みます。やがて、ヘレンの豪邸で花嫁に贈り物をする「ブライダル・シャワー」が行われますが、アニーの心を込めた手作りの品よりも、ヘレンからのパリ旅行に目を輝かせるリリアンにたまりかねたアニーは、鬱屈した思いを爆発させると、パーティをめちゃめちゃにして、リリアンと大げんかをしてしまいます。さらに、自分に想いを寄せてくれていた警察官ネイサンの優しい気持ちを素直に受け入れられないアニーは、彼を深く傷つけてしまいます・・・。

レビュー・解説 

脚本・主演のクリステン・ウィグのみならず、他の出演者も芸達者で、何度もクスリと笑わされてしまいます。アラフォーともなれば、もはや人生経験も豊富で、言えないことややれないこともなく、下ねた、ベッドシーンありの痛快なコメディに仕上がっています。全世界の興行収入が約3億ドルと、「セックス・アンド・ザ・シティ」を凌ぐ大ヒットとなり、第84回アカデミー賞では脚本賞助演女優賞の2部門にノミネートされています。

 

邦題からわかるように、「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」の女性版といった感じですが、バチェラー・パーティではなく、女性にとってより身近なブライズメイズ(結婚式の介添人)を中心まとめています。日本と異なり、欧米では花嫁とブライズメイズが一緒に結婚式の準備をします。ドレス選びから始まり、結婚式の企画から当日の花嫁さんの身支度のお手伝いまで密に関わり、結婚式前に行われるパーティー、ブライダルシャワーや独身最後を祝うパーティー等も企画したりしますが、それが、このコメディの舞台です。

 

クリスティン・ウィグ

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主人公のアニーを演じるクリスティン・ウィグは、大学中退後、コメディアンヌを志し、2005年〜2012年に出演したアメリカのテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」でブレイクした、コメディエンヌ、女優で、アカデミー脚本賞にノミネートされた本作では脚本の才能も発揮しています。美人で、「LIFE!/ライフ」では、主人公が思いを寄せるヒロイン(バツイチのシングル・マザー)を演じています。

 

マーヤ・ルドルフ

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主人公の親友で花嫁のリリアンを演じるマーヤ・ルドルフも、「サタデー・ナイト・ライブ」での、ホイットニー・ヒューストンジェニファー・ロペスハル・ベリーティナ・ターナー、ライス元国務長官、ミシェル・オバマ大統領夫人などのモノマネで人気を得たで人気を得た女優、コメディアン、ミュージシャンです。映画監督のポール・トーマス・アンダーソンのパートナーで、二人の間には4人の子供がいます。

 

ローズ・バーン

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主人公のアニーが張り合うブライズメイズで、セレブな妻を演じるローズ・バーンは、オーストラリア出身の女優で、筋金入りのコメディエンヌを相手に熱演です。さぞ大変かと思いきや、結構、楽しんでいる様にも見受けられます。即興が得意で、うろ覚えのタイ語を使ったところ、監督が気に入り脚本に取り入れられ、きちんとしたタイ語を習う羽目になりました。

 

メリッサ・マッカーシー

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ブライズメイズで、リリアンの婚約者の妹を演じるメリッサ・マッカーシーは映画及びテレビ女優、コメディエンヌ、脚本家、プロデューサーと多才な方ですが、本作での男性をモチーフにした演技には舌を巻きます。特に、主人公のアニーの再起を説得するシーンは圧巻です。ぐっと見せ場を作っておいて、途中から脱線していくあたりも見事です。アカデミー助演女優賞ノミネートもうなずけます。

 

ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ

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ウェンディ・マクレンドン=コーヴィが演ずるブライズ・メイズでリリアンの従兄弟のリタは、3人の子持ちで欲求不満、新婚のリタに良からぬことをいろいろ吹き込みます。

 

エリー・ケンパー

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ブライズメイズで、新婚ほやほやのリリアンの同僚、ベッカを演じる女優のエリー・ケンパーは、共演のジョン・ハムが高校で演劇の教師をしていた時の生徒です。

 

クリス・オダウド

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アニーに惹かれる、真面目で、優しくて、ちょっと面白いネイサン・ローズ巡査を演じる俳優のクリス・オダウドは、そのアイルランド訛りがスタッフに受け、脚本のキャラクターがアイルランド系に書き換えられました。

 

ジョン・ハム

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アニーとは身体だけのつきあいで、やりたい事だけやったら早く帰れという、嫌なセレブ男テッドを演じるジョン・ハムは「ザ・タウン」のアダム・フローリー捜査官など、シリアス・ドラマ系の俳優で、コメディに名を連ねると不自然とクレジットから名を消しての出演ですが、嬉々としてコメディを演じています。

 

ベン・ファルコーン

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メーガンに言い寄られる航空警察官ジョンを演じるベン・ファルコーンは、俳優・コメディアン・脚本家で、メーガンに航空警察官だろうと追求されシラを切るも、実は航空警察官でしたという演技が秀逸です。メーガンを演じるメリッサ・マッカーシーとは、実生活で夫婦です。

撮影地(グーグルマップ)

 

 

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関連作品

ポール・フェイグ監督 x メリッサ・マッカーシー コラボ作品のDVD(Amazon

  「ブライズメイズ 史上最悪のウエディングプラン」(2011年)

  「デンジャラス・バディ」(2013年)

  「SPY/スパイ」(2015年)

  「ゴースト・バスターズ」(2016年)

 

クリスティン・ウィグ出演作品のDVD(Amazon

  「LIFE!/ライフ」(2013年)

 

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  「ハングオーバー」(2009年)

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