夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

「リメンバー・ミー」:メキシコの「死者の日」を題材に、伝統を汲みながら、家族、生と死をリッチに描いたディズニー王道のCGアニメ

リメンバー・ミー」(原題:Coco)は、2017年公開のアメリカの冒険ファンタジーCGアニメ映画です。ピクサー・アニメーション・スタジオの19作目の長編作品で、メキシコの「死者の日」の祭りを題材に、骸骨となった死者達が陽気に暮らす、テーマパークの様にカラフルな死者の国に迷い込んだミュージシャンを夢見る少年ミゲルと死者の国に暮らす骸骨のヘクターの2人が、死者の国で繰り広げる冒険と生死を超えた家族の絆を、リー・アンクリッチ監督が感情表現豊かに描いています。音楽が重要な役割を果たしており、第90回アカデミー賞では長編アニメーション賞とともに歌曲賞を受賞した作品です。

 

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目次

キャスト・スタッフ

監督:リー・アンクリッチ/エイドリアン・モリー
脚本:エイドリアン・モリー
製作:ダーラ・K・アンダーソン/総指揮:ジョン・ラセター
登場人物:
ミゲル・リヴェラ(主人公、音楽の才能を持つ12歳の少年)
ヘクター・リヴェラ(死者の国に住む骸骨、祭壇に写真がない為、生者の国に行けない)
ダンテ(野良のメキシカン・ヘアレス・ドッグ、ミゲルと一緒に死者の国に迷い込む)
ママ・イメルダ(死者の国に住むミゲルの高祖母、リヴェラ家に音楽禁止の掟を作った)
ロシータ(死者の国に住むミゲルの曽祖伯叔父母)
ヴィクトリア(死者の国に住むミゲルの大叔母、サンダル作りが得意)
パパ・フリオ(死者の国に住むミゲルの曽祖父、ウィングチップ作りが得意)
オスカル&フェリペ(死者の国に住むイメルダの双子の兄弟)
エルネスト・デラクルス(死者の国に住むミゲルが信奉するミュージシャン)
ペピータ(イメルダが従える不思議な生物、豹・鷲・トカゲ等を組み合わせた姿)
チチャロン(死者の国に住むヘクターの友人、生者から忘れられ死者の国から消滅する)
フリーダ・カーロ(死者の国に住む世界的に有名な天才芸術家、ミゲル達に協力する)
ヘッド・クラーク(死者の国の家族再会案内所の事務官)
エムシー(死者の国のコンサートの司会者)
エレナ・リヴェラ(ミゲルの祖母、音楽禁止の掟を頑なに守る)
ママ・ココ(ミゲルの曽祖母、100歳近い為、言葉も少なく、記憶を失いかけている)
エンリケ・リヴェラ(ミゲルの父親、ミゲルが靴職人になることを願っている)
ルイサ・リヴェラ(ミゲルの母親、妊娠している)
フランコ・リヴェラ(ミゲルの祖父)
グロリア・リヴェラ(ミゲルの叔母)
ベルト・リヴェラ(ミゲルの叔父)
カルメン・リヴェラ(ミゲルの叔母)
アベル・リヴェラ(ミゲルのいとこ)
ロサ・リヴェラ(ミゲルのいとこ)
ベニー&マニー(ミゲルの双子のいとこ)
ソコロ・リヴェラ(ミゲルの妹)
ほか

 

リヴェラ家の家系図

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あらすじ

その昔、メキシコのサンタ・セシリアのある男が、音楽家になる夢を追いかけ、家族を捨てました。残された妻ママ・イメルダは「音楽禁止」を家訓に、靴作りを覚え、一人娘のママ・ココを育てました。家業となった靴作りは「音楽禁止」の家訓と共に代々引き継がれ、リヴェラ一族は靴屋として繁栄します。年月は流れ、100歳近くなったママ・ココは、認知が衰えながらも、遙か昔に亡くなった父のことばかり話します。12歳のひ孫ミゲル・リヴェラは靴屋を継ぐことを期待され、音楽は聴くことすら禁じられていますが、密かにミュージシャンになることに憧れています。彼が信奉するエルネスト・デラクルスは、「リメンバー・ミー」などのヒット曲を連発、1942年に事故で亡くなった、同郷の伝説的ミュージシャンです。ミゲルは家族に隠れて屋根裏に彼のグッズを並べ、彼のビデオを見ながら、見よう見まねで彼の曲を弾いています。

亡くなった先祖が年に一度、家族に会いにやって来る「死者の日」、リヴェラ家でも先祖を迎える準備をしています。祭壇には先祖の写真が飾られ、その中には幼いココが写った家族写真もありますが、家族を捨てた父の顔は破られています。その高祖父が持つギターがデラクルスのものと同じであることに気付いたミゲルは、高祖父はデラクルスだと確信します。これに力を得た彼はその写真を持ち出し、街の音楽コンテストで出演しようとしますが、祖母エレナに見つかり、ギターを壊されます。諦めきれないミゲルは家を飛び出し、デラクルスの霊廟に忍び込んで彼のギターを手にします。そのギターを弾いた瞬間、ミゲルは骸骨の姿をした死者が見えるようになり、逆に生者は自分を観ることも触れることもできなくなります。

ミゲルは、居合わせたリヴェラ家の先祖達と共に死者の国へ行きます。夢のように美しく、テーマパークのようにワクワクする死者の国で、ミゲルは高祖母のイメルダに会います。彼女は、死者の国には掟があることを教えます。

  • 死者の日に死者の物を盗んだ生者は死者の国に飛ばされる
  • 生者は先祖に許しをもらうことにより、死者の国から帰ることができる
  • ただし、生者が死者の国で日の出を迎えると帰れなくなる
  • 祭壇に写真が飾られていない死者は生者の国を訪れることができない
  • 死者は生者の国の人々から忘れられると死者の国からも消滅してしまう

イメルダは持ち出した写真を祭壇に戻すようにミゲルに言い、「二度と音楽をしない」という条件付きで生者の国に帰る許しを与えようとします。それならばデラクルスに許しをもらおうとその場から逃げ出したミゲルは、デラクルスの友人と自称する男ヘクターに会います。ヘクターはまだ存命の娘に会いたいと願っていますが、誰も彼の写真を祭壇に飾っていない為、生者の国を訪れることができません。ヘクターは自分の写真をミゲルに渡し、デラクルスに会う手引きをする代わりに生者の国で自分の写真を祭壇に飾るように頼みます。

死者の国で開催される音楽コンテストで優勝すれば、デラクルスの豪邸で開かれるパーティーに招待されると知ったミゲルとヘクターは、ヘクターの友人にギターを借りに行きます。そこで、生者の国の人々から忘れられると死者の国からも消滅してしまうという「二度目の死」を目にしたミゲルは、ヘクターの友人が遺したギターを手にします。コンサートで「ウン・ポコ・ロコ」を演奏したミゲルは大喝采を浴びますが、リヴェラ一族がコンサート会場にミゲルを捜しに来た為、彼は表彰式を待たずに逃げ出します。些細なことでヘクターと喧嘩をしたミゲルは、単独でデラクルスのパーティー会場に忍び込み、遂にデラクルスと対面します。デラクルスは玄孫に会えたことを喜び、ミゲルに許しを与えようとしますが、そこにヘクターが現れ、ある真実を明かします・・・。

レビュー・解説

メキシコの伝統的行事「死者の日」を題材に、じっくりと時間をかけてリサーチを行い、底に流れる人々の思いを汲みながら、生と死、家族、文化といった普遍的なテーマをリッチで鮮やかな映像表現で描き、難しいテーマである死を扱いながらもディズニー王道の物語に纏め上げた、驚きの傑作CGアニメです。

 

生と死、家族、文化といったテーマをリッチな映像で描いたディズニーの王道アニメ

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メキシコの伝統行事「死者の日」がモチーフ

メキシコを舞台にした本作は、ファンタジー以外では白人のキャラクターを主人公にすることが多いピクサーが、初めてマイノリティを主人公にした作品です。リー・アンクリッチ監督が「死者の日」の言い伝えや骸骨のイメージに初めて触れたのは、ラテン系の人々が多いカリフォルニアのロサンゼルスに住んでいた大学生の時で、死者のイメージや明るい色彩、お祭りの雰囲気に惹かれたと言います。このお祭りが何を意味するのか、彼はその時は深く考えませんでしたが、「トイ・ストーリー3」(2010年)制作後に、次作のアイデアのひとつとして「死者の日」を題材にしたものが浮かびました。具体的なストーリーはまだありませんでしたが、ユニークなアイデアで、動く骸骨などアニメに適していると、彼は考えました。

 

アンクリッチ監督は一人でリサーチを始め、これは死のお祭りではなく、家族のお祭りで、家族の大切さを伝えるもの、逝ってしまった家族を忘れず、彼らの思い出を次の世代に伝えるものであることを知りました。死者の魂が生者の世界で歓迎され、愛する者たちと再会する「死者の日」は、愛する人々が戻ってくるのを祝う、言わばパーティーのようなもので、決して陰気なものではなく、一族の再会を祝う、音楽と歓喜のエネルギー満ちたもので、ユニークでカラフルなだけではなく、感動的なストーリーを作ることができると、彼は考えました。パレードがあり、街はお祭り気分でいっぱい、街に色が溢れ、花火が飛び交う、そんな感覚を反映した死者の国、カラフルでお祝い気分に溢れたディズニーランドような国を作り、エンターテインニングで、カラフルで、音楽的で、感動的なストーリーを語ることができると、アンクリッチ監督は考えたのです。彼はストーリーも決まらないままこのアイデアをスタジオに提案、企画を進めることになりました。

メキシコの文化を調査し、丁寧に作り込まれた物語

アンクリッチ監督はメキシコ系アメリカ人のエイドリアン・モリーナを共同監督に据え、メキシコ文化に関するコンサルタントを三人雇い、メキシコ文化を徹底的にリサーチしました。メキシコに飛んだ制作スタッフは、自分たちの目で「死者の日」を体験し、メキシコの家族と時間を過ごし、メキシコ中を旅しました。「大切な人の思い出を語る行為自体が、家族との再会を意味する」ことを、彼らはメキシコでの取材で発見します。また彼らは、メキシコに行って初めて「完全な死」という概念を知りました。これは、人は二度、死を経験するという概念で、心臓が鼓動を止めた時に一度死に、遺族に忘れられた時にもう一度死ぬというものです。二度目の死は永遠の死で、まるで存在しなかったかのように忘れられてしまうという、痛切・痛烈なものです。本作には「完全な死」の概念が生かされた設定があり、心を揺さぶられます。

 

また、本作ではオフレンダが物語のひとつの鍵になっています。これは、「死者の日」に帰ってくる、愛する者たちの魂を迎えるために作られ、飾られた供物台です。食べ物、飲み物や愛する者たちが生前好きだった品物などが置かれており、ここで生者の国に訪れた彼らを迎えます。これは「死者の日」の主要な舞台で、また、先祖たちが自分たちを見守ってくれていること、先祖たちと心が繋がっていることを象徴するものです。オフレンダには写真が置かれ、家族がその人物についての話をし、記憶を分かち合うきっかけとなります。家族が一堂に会すると往々にしてそうした話が語られますが、オフレンダに飾られる物の中でも写真は重要なもので、劇中ではオフレンダに写真が置かれていることが、死者が生者の国を訪れることができる条件となっています。

 

オフレンダ

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「家族の許しをもらう」という設定は、モリーナ共同監督の実体験に基づいています。メキシコ系アメリカ人の彼がかつて家を出る時に、「出発する前に許しを与えないと」と言って引き止められ、「私たちの息子を導き、目標を成し遂げる力を与え、どこへ行っても私たちが彼を愛していることを伝えてください」と、家族が祈ってくれたと言います。彼はこの時、自分の家族のルーツにメキシコ文化があることを強く実感したと言います。

 

このようにしっかりとリサーチを行い、事実を取り込みながら組み立てられた本作は、2011年の企画スタートから2017年の公開まで6年の年月を費やし、ピクサーアニメとして最長の制作期間となりました。

この映画を作るのに6年を費やしたのだけれど、アニメーションの制作を始めたのが封切り日の1年半くらい前だったから、4年半はストーリー作りの時間だった。最初の段階はメキシコでのリサーチに費やし、その後いろいろなストーリーのバージョンを作って、暫定的なものをスタジオに見せ、フィードバックをもらう。やはりストーリーをしっかり作るというのが一番の要になっているんだ。(エイドリアン・モリーナ共同監督)
https://realsound.jp/movie/2018/03/post-168932.html

「メキシコの特別な物語」が世界の共感を誘う

「家族の大切さ」、「大切な人をいつまでも忘れない」こと、「思い出を持ち続ける」ことの大切さ、「家族」とは何か、「家族」の為に何ができるのか、といったことを伝えてくれる本作には、家族、伝統、遺産という普遍的なテーマが流れています。例え他人との関りを感じていない人でも、血のつながりは切っても切れない繋がりです。おそらく私たちは、ずっと後の時代になっても自分が子孫にとって大切な存在であり続けたいという潜在的な願望を持っています。メキシコの伝統行事である「死者の日」を題材にした本作の丁寧で誠実なアプローチが、日本のお盆など世界各地の風習の底に流れる人々の潜在的で普遍的な願望と共鳴し、世界の共感を誘うのではないかと思います。

他の国にも、例えば日本のお盆のような、似たような風習があることは全く知りませんでした。本作の企画を立ち上げてから、各国のディズニーのスタッフと話をする機会があったのですが、「メキシコだけの特別な物語」として見られてしまうのではないか、他の国では、この物語の価値がよく分かってもらえないのではないか、という不安がありました。ところが、お盆のように、似たようなコンセプトを持った風習が各国にあるということが分かり、しかも、そのどれもが、先祖を忘れないようにしたり、リスペクトしたりするという点で、共通していることを知りました。それで、メキシコを舞台にした物語ではあるけれども、これなら世界中の人の心に響くのではないかと思うことができました。公開後は、まさにそのことを実感することができました。(リー・アンクリッチ監督)
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1141424

アニメーション表現

伝承アートでは骸骨が題材になることが少なくないのですが、本作では骸骨が生者と同じような豊かな表情を持ったキャラクターとして生き生きと描かれており、これが「死者の日」を題材にしながら決して暗くならない本作の性格を方向づけています。

 

生者と同様に生き生きと描かれた骸骨

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また、ミゲルが初めてギターを演奏するシーンでは、フレッドや弦、指引きで弾く弦のふるえまでもアニメーションでリアルに再現しています(後掲の「動画クリップ」の項参照)。これはミゲルに天才的なギターの才能があることを裏付ける表現でもありますが、映画を観たミュージシャンたちはこのシーンの観てその真正さにとても興奮したと言います。

 

オズの魔法使」(1939年)はモノクロで始まってオズの世界に行くとカラーに変わりますが、この作品を意識したという本作は、ミゲルが「死者の国」に通じる橋を渡るまでは色の数を抑えており、彼が「死者の国」で目にするカラフルな色彩がより大きなインパクトを持つように演出されています。

 

カラフルでお祭り気分に溢れた死者の国

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パレードがあり、街はお祭り気分でいっぱいになる、街に色が溢れ、花火が飛び交う、「死者の国」はそんな感覚を反映した、カラフルでお祝い気分に溢れた、ディズニーランドような奥行きのある街として描かれており、これも本作を強く特徴づけています。また、「死者の国」と生者の世界を繋ぐマリーゴールドの路は、その色と独特な香りが死者の魂を家に導くとされる、死者と生者の繋がりの象徴する伝統的なシンボルですが、敷き詰められた鮮やかでリッチなマリーゴールドが、死者と生者の繋がりの豊かさをゴージャスに表現しています。

 

死者と生者の繋がりをゴージャスに表現するマリゴールドの路

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千と千尋の神隠し」の影響を受けたというアンクリッチ監督は、差し迫っていることを視覚的に見せることが出来ればインパクトが強くなると、「ミゲルの肉体が透けて骨だけになってしまう」という手法で緊迫感を演出しています。

 

「肉体が透けて骨だけになってしまう」という手法で緊迫感を演出

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政治的背景と「リプレゼンテーション」

物語の中に自分と同じ見た目、言葉、暮らしをしているキャラクターが登場することをリプレゼンテーション(representation)と言います。どんな人種や民族、宗教、ジェンダーなどのマイノリティであっても、自分と同じ属性を持ったキャラクターが映画やテレビの中に当たり前のように登場すること、物語を通じて自分が社会の一員であることを実感できることを意味します。

私たちは「リメンバー・ミー」で、すべての子どもたちが、自分と同じ姿で、同じ言葉を話し、同じ暮らしをしているキャラクターが登場する作品を見て育つことができる社会に向かって、一歩前進しようと試みました。なぜなら、社会の片隅にいる人たちもみな、ここに居場所があると感じる価値があるからです。彼らが物語の中でリプレゼンテーションされることは、とても大事なことなんです。(リー・アンクリッチ監督、第90回アカデミー賞受賞スピーチ)
https://www.hollywoodreporter.com/behind-screen/coco-wins-2018-best-animated-feature-oscar-1089884

 

この映画が企画された頃、トランプはまだ大統領にはなっていませんでしたが、その後、大統領になった彼はメキシコの国や人々を中傷するような、ひどい発言を繰り返しています。メキシコの子どもたちや、メキシコ系アメリカ人の子どもたちは、とても嫌な思いをしているのではないか思います。メキシコの家族、伝統、親から子に受け継がれるもの、そこに暮らす人々の素晴らしを伝える本作は、そんな子どもたちにとって、とても嬉しい作品でしょう。まさに、「リプレゼンテーション」の重要さを実感させる作品です。

 

エンド・クレジットの後に登場するオフレンダ

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エンド・クレジットの後に、デジタル版のオフレンダが登場する。この作品に関わったアーティストたち自身が、この映画を捧げたい人、偲びたい人、覚えていたい人、思い出したい人、忘れたくない人の写真を飾られており、一貫した制作姿勢が感じられる。

 

 ダンテのぬいぐるみ(Amazon

メキシカン・ヘアレス・ドッグの野良犬ダンテは、ミゲルに懐いており、ミゲルの「死者の国」への旅に同行する。一種、狂言回し的な役だが、「死者の国」では守護神に変身する。

サウンドトラック

 「リメンバー・ミー」のサウンドトラックCD(Amazon

テーマ曲の「リメンバー・ミー」は「アナと雪の女王」の楽曲も手がけたロペス夫妻が、その他の曲は共同監督のエイドリアン・モリーナとジャーメイン・フランコが書いている。

音楽は作品にとってさまざまな役割を果たすものだけど、『リメンバー・ミー』では特に3つの役割があるんだ。ひとつは、ミゲルが住んでいる世界を反映するソースミュージックとしての役割。メキシコの伝統的な音楽を使って、現実世界を反映させるという意味も込めている。もうひとつは映画音楽として、キャラクターの感情的な旅路をより深く理解するため。これにはキャラクターが感じている感情をより拡張させる役割がある。今回はその2つに加えて、音楽そのものの力をそれぞれのキャラクターに感じさせるという描き方で、劇中で重要な役割を担っているんだ。」(エイドリアン・モリーナ)
https://realsound.jp/movie/2018/03/post-168932.html

1. リメンバー・ミー(エルネスト・デラクルス
・バージョン) <日本語版>

2. つのる想い <日本語版>
3. あこがれのファニータ <日本語版>
4. ウン・ポコ・ロコ <日本語版>
5. ハラレ <日本語版>
6. 音楽がぼくの家族 <日本語版>
7. リメンバー・ミー
(ララバイ・バージョン) <日本語版>
8. 哀しきジョローナ <日本語版>
9. リメンバー・ミー (リユニオン) <日本語版>
10. 音楽はいつまでも <日本語版>
11. リメンバー・ミー <日本語版>
12. リメンバー・ミー(エルネスト・デラクルス
・バージョン) <英語、西語版>
13. つのる想い <英語、西語版>
14. あこがれのファニータ <英語、西語版>
15. ウン・ポコ・ロコ <英語、西語版>
16. 音楽がぼくの家族 <英語、西語版>
17. リメンバー・ミー(ララバイ・バージョン)
<英語、西語版>

18. 哀しきジョローナ <英語、西語版>
19. リメンバー・ミー(リユニオン)
<英語、西語版>

20. 音楽はいつまでも <英語、西語版>
21. リメンバー・ミー <英語、西語版>




動画クリップ

撮影地(YouTube

 

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関連作品

リー・アンクリッチ監督作品のDVD(Amazon

  「モンスターズ・インク」(2001年)

  「ファインディング・ニモ」(2003年)

  「トイ・ストーリー3」(2010年)

 

ジョン・ラセター監督・制作作品

dayslikemosaic.hateblo.jp

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リメンバー・ミー (字幕版)

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