夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

【閑話休題】字幕派ですか?吹き替え派ですか?

皆さんは、字幕派ですか?吹き替え派ですか?

 

私は、オリジナルの雰囲気を楽しみたいので、字幕派です。テレビ放送を録画しても、吹き替えだったりするとプライオリティが下がって、いつまでも観なかったりします。二カ国語放送にして、日本語字幕を字幕放送で流してくれると助かるのでですが、そうでないものも結構あります。

 

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(画像はタイトルのイメージです)

 

英語で聞いているとヒアリング力が高まるかとも思ったのですが、洋画を1000本以上観ても、あまり高まったとの実感はないので、効果の程はよくわかりません。私の乏しい経験では、一言一句、きちんと理解できるまで繰り返して聞いて書き取るくらいのことをやらないと、ヒアリング力は高まらない気がします。聞き流しで英会話が身につくという「スピードラーンニング」のように、何回も繰り返して聞けばいいのかもしれませんが、ひとつの映画を何十回も繰り返して観ることはほとんどないと思うので、ヒアリング力をつけるにはやはり英語教材に頼った方がよいかと思います。

 

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字幕の欠点は、シーンの流れを優先している為に簡略化されていたり、意訳されていることが多い事です。字幕の分が長いと読み切れないので、これは止むを得ないと思っていますが、気にいった台詞があると脚本で確認したり、英語字幕を見たり、何度も聞き返して書き取ったりします。以前は、インターネットで脚本を検索できたのですが、最近は著作権管理が厳しいのか、あまり検索ヒットしなくなりました。DVDで英語字幕があるものは英語を字幕を確認することができますが、最近の日本版DVDには日本語字幕しかないモノがあるのが残念です。最悪、気に入った部分を何度も聞いて書き取りますが、一部、聞き取ってネット検索することがあります。同じ部分を誰かが引用していれば、楽に英文を確認することができます。

 

試した事はありませんが、筋が複雑なものは字幕より吹き替えが良いとも言われます。字幕を目で追う必要がなく、その分、筋の展開に集中できるので、その通りかなと思います。

 

字幕のメリット

<メリット>

  • オリジナルの音声で楽しめる
  • 音が聞こえなくてもストーリーが理解できる
  • 使用言語の特徴がモロに出る表現(ダジャレなど)にも対処できる
  • 外国語の勉強になる
  • ある程度の英語知識があれば、セリフと字幕の情報を基により適切な訳せる

<デメリット>

  • 一度に表示できる情報量が決まっている ・
  • 複数の人間が同時にしゃべる場面に対処できない
  • 翻訳が正しくない、あるいは適切でない場合がある
  • 画面と字幕のタイミングが合わないことがある
  • 目が字幕に集中してしまう ・目が悪いと見えない
  • 見た目に邪魔になることがある

吹き替えのメリット

<メリット>

  • 目でストーリーを追う必要がない
  • 字幕より翻訳の融通がきく
  • 一度に複数の人間がしゃべっても対処できる
  • わかりやすい <デメリット>
  • 声優による演技がオリジナルの雰囲気にそぐわないことがある
  • 翻訳が正しいかどうか確認のしようがない
  • 音の臨場感がなくなったり、一部の効果音が消えていたりする

参考:字幕と吹き替え(Walk On)

 

字幕と言えば、戸田奈津子さんの翻訳が有名ですが、以前、彼女について記事を書いたことがあります。

 

dayslikemosaic.hateblo.jp

 

何冊か著書もありますので、字幕派の方は読んでみても面白いと思います。

 

 

字幕翻訳家、戸田奈津子さんの著書

 戸田奈津子著「Keep on Dreaming」(楽天市場

「字幕の花園」集英社 2009年(楽天市場

「スターと私の映会話!」集英社 2003年(楽天市場

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