「孤独な嘘」(原題:Separate Lies)は2005年公開のイギリスのドラマ映画です。ナイジェル・バルチンの小説「A Way Through the Wood」を原作にジュリアン・フェロウズ監督・脚本:ジュリアン・フェロウズ、トム・ウィルキンソン、エミリー・ワトソン、ルパート・エヴェレットら出演で、ある事件がきっかけでイギリスの郊外に住む、平和に見える家庭の嘘が暴かれるが、関係者それぞれの理由で嘘をつき、事件の裁きを逃れる様を描いています。日本では劇場未公開ですが、DVDが発売されています。ミステリー&サスペンスのようでもありますが、なかなか奥の深い作品です。
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目次
スタッフ・キャスト
監督:ジュリアン・フェロウズ
脚本:ジュリアン・フェロウズ
出演:トム・ウィルキンソン(ジェームズ・マニング )
エミリー・ワトソン(アン・マニング )
ルパート・エヴェレット(ビル・ビュール )
ほか
あらすじ
裕福な会社役員で弁護士のジェームズ(トム・ウィルキンソン)は、都会の喧噪を離れ、妻アン(エミリー・ワトソン)と郊外の家で暮らしています。そんなある日、家政婦の夫がひき逃げ事故に遭って亡くなります。車の引っかき傷から轢いた犯人が近所の名家の息子ビル(ルパート・エヴェレット)であると気付いたジェームズは、真実を警察に告げようとしますが、アンはビルの車を運転して事故を起こしたのが自分であること、そしてビルと不倫関係にあることを告白します・・・。
レビュー・解説
イギリスの郊外の上流家庭の生活様式や、風景が美しいです。原題は「Separate Lies」ですが、事件により、一見、幸せそうな生活が実は嘘の上に成り立っていた事がわかってしまいます。事件の関係者は示し合わせる訳でもなく、各々の理由で嘘をつき、事件の裁きを逃れます。夫婦は何事もなかったように生活を続けますが、ある出来事を機に、嘘のない生活へと移り変わっていきます。
人生は楽しい事ばかりではありません。人々は必ずしも自分が願う人生を過ごせるとは限りません。それでも、人々は何かを守る為に嘘をつきます。嘘は正義ではありませんし、そうあってはなりませんが、何かを守るために嘘をつかざるを得ない時があるのかもしれない、そんな気分にさせる映画です。
イギリス人俳優の演技が素晴らしいです。三人とも舞台出身の実力派で、ハリウッド映画にも良く出ています。
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