夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「婚約者の友人」:第一次大戦後の独・仏を舞台にフランソワ・オゾン監督の刺激的な物語りとパウラ・ベーアの演技が味わい深いドラマ映画

「婚約者の友人」(原題:Frantz)は2016年公開のフランス・ドイツ合作のドラマ映画です。エルンスト・ルビッチ監督の「私の殺した男」(1932年)を翻案、フランソワ・オゾン監督・脚本、パウラ・ベーア、ピエール・ニネら出演で、第一次世界大戦後のドイツ…

「ブレードランナー」:斬新な映像で環境破壊やクローニングを描き、サイバーパンク、SFノワールを先駆けた名作に甘い逃避行も悪くない

「ブレードランナー」(原題:Blade Runner)は、1982年公開のアメリカのSFノワール映画です。フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作に、リドリー・スコット監督、ハリソン・フォードら出演で、近未来のLAを舞台に…