夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「シェイプ・オブ・ウォーター」:冷戦時代のアメリカを舞台に、アマゾンの異生物と女性のラブストーリーを描いた大人の為のファンタジー

「シェイプ・オブ・ウォーター」(原題:The Shape of Water)は、2017年公開のアメリカのSFファンタジー&ロマンティック・ダーク・コメディ映画です。ギレルモ・デル・トロ監督・共同脚本、サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキ…

「スリー・ビルボード」:個性的なキャラクターを強力な演技派俳優陣が演じ、昇華できない苦悩を独特のトーンで描いた、類を見ない悲喜劇

「スリー・ビルボード」(原題: Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)は、2017年公開のアメリカ・イギリス合作のクライム・サスペンス&ドラマ映画です。マーティン・マクドナー監督・脚本、フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・…

「ブラックパンサー」:普遍的テーマをアフリカ的に描いて興行記録を塗り替えた、アフリカ系映画人による画期的スーパーヒーロー娯楽大作

「ブラックパンサー」(原題:Black Panther)は、2018年公開のアメリカのスーパーヒーロー映画です。アメリカン・コミック「ブラックパンサー」の実写映画化作品で、マーベル・スタジオ制作、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給…