夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2017-12-25から1日間の記事一覧

「タクシー・ドライバー」:絶対的な孤独にベトナム帰還兵の厭世観とバイオレンスを重ねた、アメリカン・ニューシネマ最後期の古典的名作

「タクシー・ドライバー」(原題: Taxi Driver)は、1976年公開のアメリカのサスペンス&ドラマ映画です。マーティン・スコセッシ監督、ポール・シュレイダー脚本、ロバート・デ・ニーロら出演で、眠れぬままニューヨークの夜の街をひた走る元海兵隊のタクシ…