夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-08-10から1日間の記事一覧

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」:石油ラッシュの時代に財を成した男の悲劇

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(原題: There Will Be Blood)は、2007年公開のアメリカの映画です。アプトン・シンクレアの「石油!」を原作とし、米国西部の荒野を舞台に富と権力を手に入れた石油王の破滅的な運命を描くこの映画は、第80回アカデミー賞…