夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-09-22から1日間の記事一覧

「東ベルリンから来た女」:医師としての責務か西ドイツでの新生活か、葛藤する女医を演ずるニーナ・ホスが美しい

「東ベルリンから来た女」(原題:Barbara)は、2012年公開のドイツのドラマ映画です。クリスティアン・ペッツォルト監督、ニーナ・ホス主演で、80年代の東ドイツを舞台に国外脱出を計画する女性医師の葛藤を描いています。第62回ベルリン国際映画祭で上映さ…