夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「初恋のきた道」:中国の大地の圧倒的な厳しさ、美しさの中で、生涯をかけた初恋の成就を通して自然と人間の愛の営みを描いた感動的名作

「初恋のきた道」(原題:我的父親母親、英題:Road Home)は、1999年公開の中国のドラマ映画です。パオ・シー(鮑十)の同名小説を原作に、チャン・イーモウ(張芸謀)監督、パオ・シー(鮑十)脚本、チャン・ツィイー(章子怡)ら出演で、厳しくも美しい中…