「ドリーム」(原題:Hidden Figures)は、2016年公開のアメリカの伝記ドラマ映画です。マーゴット・リー・シェッタリーのノンフィクション小説「Hidden Figures」を原作に、セオドア・メルフィ監督・共同脚本、タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイら出演で、アメリカと旧ソ連が熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた1960年代初頭、黒人への差別が激しい時代に、NASAでアメリカ初の有人周回飛行実現に貢献した3人の黒人女性の奮闘を描いています。第89回アカデミー賞で、作品賞、助演女優賞、脚色賞にノミネートされた作品です。
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目次
スタッフ・キャスト
監督:セオドア・メルフィ
脚本:アリソン・シュローダー/セオドア・メルフィ
原作:マーゴット・リー・シェッタリー「Hidden Figures」
出演:タラジ・P・ヘンソン(キャサリン・ジョンソン)
オクタヴィア・スペンサー(ドロシー・ヴォーン)
ジャネール・モネイ(メアリー・ジャクソン)
ケヴィン・コスナー(アル・ハリソン、STGの責任者)
キルスティン・ダンスト(ヴィヴィアン・ミッチェル、スーパーヴァイザー)
ジム・パーソンズ(ポール・スタッフォード、STGのヘッド・エンジニア)
グレン・パウエル(ジョン・グレン、宇宙飛行士)
マハーシャラ・アリ(ジム・ジョンソン、軍人、キャサリンの再婚相手)
ほか
あらすじ
- 東西冷戦下のアメリカとソ連が熾烈な宇宙開発競争を繰り広げる1961年、ヴァージニア州ハンプトンのNASAラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに必要な計算を行う優秀な黒人女性たちのグループがありました。リーダー代行のドロシー(オクタヴィア・スペンサー)は正式な管理職への昇進を希望しますが、「黒人グループには管理職を置かない」と、上司のミッチェル(キルステン・ダンスト)に却下されます。技術部門への転属が決まったメアリー(ジャネール・モネイ)はエンジニアを志しますが、黒人には無理と諦めかけます。幼い頃から数学の天才と呼ばれていたキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は、黒人女性として初めてハリソン(ケビン・コスナー)率いる宇宙特別研究本部に配属されます。しかし、白人男性ばかりの職場の雰囲気はとげとげしく、そのビルには有色人種用のトイレもありませんでした。それぞれ家庭をもつ三人でしたが、国家の威信をかけたマーキュリー計画に貢献すべく彼女らは奮闘します。
- 1961年4月12日、ソ連はユーリ・ガガーリンを乗せたボストーク1号で史上初の有人宇宙飛行を成功させます。ソ連に先を越されたNASAへの猛烈なプレッシャーの中、キャサリンはロケットの打ち上げの為の複雑な計算や解析に取り組みます。ハリソンに実力を認められた彼女は、宇宙特別研究本部の中心的業務を任されます。一方、ドロシーは新たに導入されたIBMのコンピュータを使ったデータ処理の担当に指名されます。メアリーは裁判所への請願が実り、白人専用だった学校で技術者養成プログラムを受ける機会を得ます。夫に先立たれ、3人の子供をひとりで育てていたキャサリンは、教会で出会ったジム・ジョンソン中佐(マハーシャラ・アリ)に求婚されます。1962年2月20日、宇宙飛行士ジョン・グレンがアメリカ初の有人周回飛行に挑みます。打ち上げ直前に想定外のトラブルが発生、コンピュータには任せられない重要な計算がキャサリンに託されます・・・。
レビュー・解説
冷戦時代のNASAで有人の人工衛星の打ち上げを陰で支えた三人のアフリカ系アメリカ人の女性、その活躍をわかりやすく印象的に描き、人種・性別を超えて力を合わせ目的を達成するアメリカならではの実力主義を讃える伝記ドラマ映画です。
アメリカの宇宙開発競争を陰で支えた三人の黒人女性の活躍を描く
時代背景・登場人物・テーマが凝縮された見事なオープニング
冒頭、セピア調の映像で幼少期のキャサリンが映し出された後、画面は燦々と陽光が降り注ぐ田舎の一本道でボンネットを上げて立ち往生したターコイズ・ブルーのシボレー・ベル・エアと、それを囲む三人のアフリカ系アメリカ人の女性切り替わります。やがて、パトカーがやって来て、警官が職務質問をします。彼女らNASAの職員で、通勤途中に車がエンストしたのですが、このやり取りの中で、
- トラブルが嫌いで、仕事に集中したいキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)
- 遠慮知らずで一言多いメアリー(ジャネール・モネイ)
- メカに強く教育的なドロシー(オクタビア・スペンサー)
と、三人のキャラクターが描き出されるとともに、人種差別、反共、米ソの宇宙開発競争といった時代背景が示唆されます。三人が宇宙開発を行うNASAの職員であることを知った警官は、遅刻しそうな三人が乗った車をパトカーで先導します。この作品の時代背景、主人公らの性格、人種・性別を超えて力を合わせるというテーマを濃縮した、見事なオープニングです。
燦々と降り注ぐ陽光にシボレー・ベル・エアのターコイズ・ブルーが映える
人種、性別を超えて力を合わせるアメリカの実力主義
2016年には本作の他にも、「ラビング」、「ムーンライト」とアフリカ系アメリカ人が主要キャラクターの映画が話題になりました。何れも人種問題とは無縁ではありませんが、「ラビング」では異人種カップルが一緒にいることの自然さを、「ムーンライト」ではアフリカ系アメリカ人の繊細な心情と成長を描くなど、各作品とも個性的です。そんな中で本作は、
- 軌道計算の専門家としてNASAで数々の軌道飛行を成功させ、宇宙飛行士や管制室の厚い信望を得たキャサリン・ジョンソン
- 初めてNASAの管理職に抜擢されたドロシー・ヴォーン
- 初めてNASAのエンジニア職に就いたメアリー・ジャクソン
の、三人のアフリカ系アメリカ人の活躍を描くとともに、目的を達成するた為に人種、性別を超えて団結する、アメリカならではの実力主義の世界を描いています。
この映画は、人種差別よりむしろ例外主義(訳注:アメリカがその国是、歴史、政策、制度等によって、他の国とは質的に異なるという考え方で、ここでは「アメリカ人は人種、性別を超えて助け合う」という意味で使われている)に関する映画、実力主義に関する映画です。NASAは政府の中で最も早く実力主義を導入した組織のひとつで、進歩的な職場とみなされていました。今日でも、あらゆる人々を雇用するインクルーシブな組織です。
この映画を観る人々への私の最大の期待は、「白人も黒人も、男も女も、すべてを差し置いて、素晴らしいことを成し遂げた時代がこの国にはあった」と感じてもらうことです。この国はそうした原理の上に成り立っています。人々は迫害を逃れてこの国にやって来たのに、なぜ私たちは黒人を迫害しなければならないのでしょう。人々はそれを逃れて来たのです。私たちはそうした偉大ことをやり遂げるのだということを、この映画が世界に向かって示してくれればと思います。「団結すれば立つ、分裂すれば崩れる」は常識です。私はこの映画がそれを体現していると期待しています。とても触発される映画です。(セオドア・メルフィ監督)
https://scottholleran.com/writings/interviews/interview-theodore-melfi-hidden-figures/
http://www.blackpressusa.com/interview-qa-with-hidden-figures-director-theodore-melfi/
無知の罪と許し、特徴的な白人の描き方
この作品の主人公は三人のアフリカ系アメリカ人ですが、脚本・監督を務めたメルフィ監督は白人男性です。彼は、様々な人種が混然となって暮し、お互いがお互いを必要としているブルックリンで育ちました。初めて観た映画がスパイク・リーの作品で、人種差別があっても、一種、不思議な形で家族を感じさせる彼の作品に感動し、映画を作りたいと思ったそうです。本作が「アポロ13」(1995年)の二番煎じにならないようにと、彼は苦労しながら女性たちの職場と家庭での生活を描きましたが、女性のアフリカ系アメリカ人を描くことには全く抵抗はありませんでした。しかし、もし自分が白人男性であることを強く意識していたらこの映画は作れなかったかもしれないと、後に語っています。
そんなメルフィ監督ですが、NASAの描き方や白人の描き方に彼の特徴を見出すことができます。タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、マハーシャラ・アリと、豪華なアフリカ系アメリカ人の俳優を起用するだけではなく、彼はケヴィン・コスナー、キルスティン・ダンスト、ジム・パーソンズ、グレン・パウエルと言った、好感度の高い白人俳優を起用、人種差別に関して微妙な役回りを演じさせています。
キルステン・ダンストの役柄は悪役というよりは、無知です。それが私がこの映画で描きたかったことです。オクタヴィア・スペンサー演じるドロシーがクリステン・ダンスト演じるヴィヴィアンに言う、「(偏見はないと)貴女が思い込んでいるのはわかるわ」という一言にすべてが集約されています。私にとっては、それが人種差別の核です。黒人や、ゲイや、女性や、自分とは異なる人たちをどのように扱っているのか、人は自分ではわからないのです。もし、それがわかったら、善良な人は眠れなくなってしまいます。ダンスト演じるヴィヴィアンは、黒人は白人と同じ水飲み器を使ってはならないことを知らずに育ちました。だから、彼女を悪人と言えるかどうかは、わかりません。でも、無知は見て見ぬふりをするのと同罪で、いつかしら誰もが共犯になってしまうのです。これはケヴィン・コスナー演ずるアルも同様です。後に行動を起こしましたが、彼はキャサリンの労働環境を最初から把握しておくべきでした。彼は必要にかられて初めて、トイレの表示板を壊したのです。
「一緒に峠を目指そう、さもなければそこに到達できない」が、原作と脚本のメッセージです。黒人女性たちは、NASAで働くことをとても誇りに思っていました。彼女らはとても愛国的で、アメリカをとても愛していました。だから、私はNASAを悪者にはできないのです。この時代、NASAも(人種差別の)共犯でしたが、それは聖書の十字架の上のイエス・キリストの言葉が言い表すものでした。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(セオドア・メルフィ監督)https://scottholleran.com/writings/interviews/interview-theodore-melfi-hidden-figures/
アーティスティック・ライセンス
実話に基づいているものの、アーティスティック・ライセンス(作家が歴史的事実や現実を物語に合わせて設定変更する創作上の特権)が数多く使われているのも、本作の特徴です。ざっと調べただけでも、
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別棟のトイレを使用しなければならなかったのはメアリー
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キャサリンは白人用のトイレを使用していた
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映画で描かれている1961年には、NASA内の差別的設備は既に取り払われていた
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アル・ハリソンは複数の人物を複合したキャラクターで、実在しない
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アル・ハリソンはいつもガムを噛んでいるが、当時は咥え煙草が一般的だった
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メアリーは1961年には、既に学位を修得、エンジニア職を得ていた
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ポールとヴィヴィアンは他部門の職員を複合したキャラクターで、実在しない
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実際の職場におけるエンジニアと女性の関係はそれほど険悪ではなかった
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27歳のグレン・パウエルが演じるジョン・グレンは、当時40歳だった
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ジム・ジョンソンと再婚した時、キャサリンの子供たちは既に十代だった
などが、映画と異なります。
本作では、ストーリーをわかりやすく印象的にする為に、アーティスティック・ライセンスが使われています。舞台となった1961年から既に半世紀以上が過ぎ、描かれた三人の女性のうち、健在なのは99歳のキャサリンのみとなりました。アーティスティック・ライセンスの捉え方は人にもよりますが、1961年以降に生まれたアメリカ人が全体の約8割を占め、この時代を知らない人が大多数の現在、いたずらにリアリズムを追求するよりは、「白人も黒人も、男も女も、すべてを差し置いて、素晴らしいことを成し遂げた」、とてもアメリカ的な時代があったことを、わかりやすく象徴的に次世代に伝えていくことは、アメリカ人にとってとても意味あることです。アル・ハリソンを咥え煙草ではなくガムで演出しているのは、煙草のシーンによるR指定を避け、子供たちにも観てもらう為ですが、アカデミー作品賞、助演女優賞に並んで脚色賞にもノミネートされた本作は、そうした一連のアーティスティック・ライセンスの効果がポジティブに評価されたと言えます。
不可解な邦題は日本の歪んだ業界構造の産物?
当初、本作の邦題は「ドリーム 私たちのアポロ計画」と発表されましたが、SNS上で「マーキュリー計画を扱った作品なのに、なぜアポロ計画なのか」という批判が相次ぎました。20世紀フォックスが「日本の観客に広く知ってもらうための邦題として、宇宙開発のイメージを連想しやすいアポロ計画という言葉を選んだ、日本人に伝わりやすいタイトルや言葉を思案した結果」とする一方で、メルフィ監督は「何故こうなったのか分からない」とコメントするなど混乱がみられ、20世紀フォックスは最終的に邦題を単なる「ドリーム」に変更しました。2016年に話題になったアフリカ系アメリカ人が主要キャラクターの映画が、「ラビング」、「ムーンライト」、「ドリーム」というのはとてもロマンティックですが、本作の邦題としてはとてもおそまつな迷走です。
本作の原題は「Hidden Figures」で、これには
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安全な有人周回飛行と帰還を目に見えないところで支えた軌道計算
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華やかな宇宙飛行士や司令室のスタッフの陰で、世間に知られることもなく、この計算を行っていたアフリカ系アメリカ人の女性たち
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有色の人間計算機として、人目を避けるように解放の希望もない煉獄のような別棟に彼女らが隔離されていたこと
の、三つの意味が込められています。Figure に、計算、人間といった意味があること、分離政策が深刻な問題であることを前提にした原題です。原題で調べものをすることも少なくない私は、邦題は直訳にしてもらった方がありがたいのですが、観客にわかりやすい邦題をつけるという姿勢は一概に否定できないと思っていました。しかしながら、映画評論家の町山智浩氏によると、「そもそも邦題は、観客に訴えるよりも先に劇場を説得するための要素」だそうです。他の国々ではすべて本作の原題を生かしたタイトルに翻訳されているのを見るにつけても、日本の業界構造が歪んでおり、そのしわ寄せが観客に行っているのでは?と、少々憂鬱になってしまいます。
国名 Argentina Brazil Canada(English) Canada(French) Chile Germany Spain Finland France Greece Hungary Israel(Hebrew) Italy |
タイトル Talentos ocultos Estrelas Além do Tempo Hidden Figures Les figures de l'ombre Talentos ocultos Hidden Figures: Unerkannte Heldinnen Figuras ocultas Hidden Figures: varjoon jääneet Les figures de l'ombrev Αφανείς ηρωίδες A számolás joga Me'akhoray ha'misparim Il diritto di contare |
国名 Lithuania Mexico Peru Poland Portugal Romania Serbia Russia Sweden Slovenia Turkey Uruguay Venezuela |
タイトル Pasleptos figuros Talentos ocultos Talentos ocultos Ukryte działania Elementos Secretos Figuri ascunse Nevidljivi faktori Скрытые фигуры Dolda tillgångar Skriti faktorji Gizli Sayilar Talentos ocultos Talentos ocultos |
表彰
本作は、第89回アカデミー賞で作品賞、助演女優賞、脚色賞にノミネートされました。モデルのなった三人のアフリカ系アメリカ人の女性の一人、キャサリン・ジョンソン(99歳)は健在で、アカデミー賞の授賞式に登場、スタンディング・オベーションで迎えられました。2015年、彼女はオバマ大統領から大統領自由勲章を受勲、翌年にはNASAの新しい施設に彼女の名前が冠せられました。キャサリンの書いた論文は、NASAのサーバーで見ることができます。
タラジ・P・ヘンソン(キャサリン・ゴーブル・ジョンソン)
タラジ・P・ヘンソン(1970年〜 )は、ワシントンD.C.出身のアメリカの女優。1997年にデビュー、テレビシリーズなどに出演していたが、「ハッスル&フロウ」(2005年)公で注目を集める。「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008年)でアカデミー助演女優賞にノミネートされている。
オクタヴィア・スペンサー(ドロシー・ヴォーン)
オクタヴィア・スペンサー(1970年〜)は、アラバマ州出身のアメリカの女優。キャスティングの仕事をしていたが、1996年に端役のオーディションを受けて映画デビュー、数多くの作品にクレジットされようになる。次第に高い評価を得るようになり、「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」で主要人物の一人を演じ、アカデミー助演女優賞を受賞する。「スマッシュド 〜ケイトのアルコールライフ〜」(2012年)、「スノーピアサー」(2013年)、「フルートベール駅で」(2013年)、「ジェームス・ブラウン〜最高の魂を持つ男〜」(2014年)、 「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017年)などに出演している。本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされている。
ジャネール・モネイ(メアリー・ジャクソン)
ジャネール・モネイ(1985年〜)は、カンザス州出身のアメリカの歌手、作曲家、音楽プロデューサー、女優、モデル。2007年のデビュー作から一貫してシンディーというオルターエゴに基づくコンセプトアルバムを発表して高い評価を受けるとともに、最近は女優としても活躍、「ムーンライト」(2016年)にも出演している。本作では、演技派のタラジ・P・ヘンソンとオクタヴィア・スペンサーを相手に、フレッシュでエネルギッシュな存在感を放っている。
ケビン・コスナー(1955年〜)は、カリフォルニア出身のアメリカの映画俳優、映画監督、映画プロデューサー。大学卒業後、1982年に本格的に映画デビュー、「アンタッチャブル」、「追いつめられて」(1987年)、「さよならゲーム」(1988年)、「フィールド・オブ・ドリームス」(1989年)、「JFK」(1991年)、「13デイズ」(2000年)、「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」(2003年)、「McFarland, USA」(2015年)などに出演している。監督業やプロデューサー業にも進出、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990年)ではアカデミー賞作品賞、監督賞を受賞している。
キルステン・ダンスト(左、ヴィヴィアン・ミッチェル、スーパーヴァイザー)
キルスティン・ダンスト(1982年〜)は、ニュージャージー出身のアメリカの女優。3歳でCMに出演、1989年に映画デビュー、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994年)でゴールデングローブ助演女優賞にノミネートされる。「スパイダーマン」シリーズ(2002年 - 2007年)のヒロインを務め、「メランコリア」(2011年)でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞している。
ジム・パーソンズ(右、ポール・スタッフォード、STGのヘッド・エンジニア)
ジム・パーソンズ(1973年〜)は、テキサス出身のアメリカの俳優。「終わりで始まりの4日間」(2004年)、「The Normal Heart」(2015年、日本未公開)などに出演している。ゲイであることを公表している。
グレン・パウエル(ジョン・グレン、宇宙飛行士)
グレン・パウエル(1988年〜)は、テキサス出身のアメリカの俳優、脚本家、プロデューサー。テレビのゲスト出演や映画の小役でキャリアを積み重ね、FOXテレビのホラーコメディ・シリーズ「Scream Queens」でブレイクする。「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」(2016年)などに出演している。
マハーシャラ・アリ(右、ジム・ジョンソン、キャサリンの再婚相手で軍人)
マハーシャラ・アリ(1974年〜)は、カリフォルニア州出身のアフリカ系アメリカ人の俳優。大学で学んだ後、2001年よりテレビシリーズで活躍、映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008年)でその演技が評価され、「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」(2012年)などに出演、「ムーンライト」(2016年)でアカデミー助演男優賞を受賞している。
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サウンドトラックの録音に際しては、アフリカ系アメリカ人のミュージシャンの比率が50%になるよう、慎重に調整されました。肌の色を超えたコラボへの、メルフィ監督のこだわりが感じられます。なお、メアリー役を務めたジャネール・モネイも、シンガーとしてサウンドトラックに登場しています。
1. ランニン feat.ファレル・ウィリアムス 2. クレイヴ feat.ファレル・ウィリアムス 3. サレンダー feat.レイラ・ハサウェイ & ファレル・ウィリアムス 4. ミラージュ feat.メアリー・J.ブライジ 5. エイブル feat.ファレル・ウィリアムス 6. アップル feat.アリシア・キーズ & ファレル・ウィリアムス 7. イズント・ディス・ザ・ワールド feat.ジャネール・モネイ 8. クリスタル・クリアー feat.ファレル・ウィリアムス 9. ハラペーニョ feat.ジャネール・モネイ & ファレル・ウィリアムス 10. アイ・シー・ア・ヴィクトリー feat.キム・バレル & ファレル・ウィリアムス |
動画クリップ(YouTube)
撮影地(グーグルマップ)
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メアリーが技術者になることを勧められた風洞実験施設
当時の風洞実験施設に近いものが残っているロッキード社の施設で撮影された。 -
ドロシーの家
アトランタの歴史的な住宅地コーリアー・ハイツで撮影された。コーリアー・ハイツは、アフリカ系アメリカ人によって開発された、中流のアフリカ系アメリカ人の為の住宅地で、マーティン・ルーサー・キング・シニアなどの著名人が住んでいた。分離政策の中でもこのような住宅地が生まれつつあり、中流階級のドロシーらは、他の人々同様、良い暮らしができるように努力していた。
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キャサリンの家
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