夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

エマ・トンプソン出演作品〜控えめに、ユーモラスに、抑制された感情を知性で表現できる数少ない女優

エマ・トンプソンは、1959年生まれの女優、喜劇役者、脚本家で、最も成功したイギリス女優のひとりと言われています。文芸作品などで皮肉な状況下にある控えめな女性を演じる事が多く、品があって芯の強いイギリス女性らしさを感じさせる一方で、優しげで、どことなくユーモラスな印象もあります。大女優にありがちなギラギラしたものを感じさせない、私の好きな女優のひとりです。

 

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俳優の両親の元にロンドンに生まれ、ケンブリッジ大学のニューマン・カレッジで英文学を専攻するかたわら、ケンブリッジ大学の劇団「フットライト」に参加しています。1987年にBBCのテレビのシリーズ番組で頭角を現し、1989年に映画デビュー、1992年に「ハワーズ・エンド」でアカデミー主演女優賞、1993年には「いつか晴れた日に」(主演女優賞)、「父の祈りを」(助演女優賞)でアカデミー賞にダブル・ノミネートされ、名実ともにイギリスのトップ女優となります。

 

以降、「いつか晴れた日に」(1995年)でアカデミー脚色賞を受賞する一方で、ハリウッドに進出、「パーフェクト・カップル」(1998年)などに出演しています。2000年以降は、「ハリー・ポッター」シリーズなどの小さな役に出演、2010年以降はベテラン女優として活躍しています。彼女の演技は年齢、経験とともに円熟し、第二次世界大戦前のイギリス映画の様な抑制された感情を、知性で表現できる数少ない女優のひとりと言われています。

 

脚本家としてアカデミー脚色賞を受賞するなど多才なエマ・トンプソンですが、人権及び環境の活動家としても知られています。また、出版社からの要請により、ピーター・ラビットの続編も書いています。

 

エマ・トンプソンによるピーター・ラビットの続編(Amazon

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エマ・トンプソンの主な出演作品のDVD(Amazon

  「愛と死の間で」(1991年)

  「ハワーズ・エンド」(1992年)

  「から騒ぎ」(1993年)

  「日の名残り」(1993年)

  「父の祈りを」(1993年)

  「いつか晴れた日に」(1995年)

  「パーフェクト・カップル」(1998年)

  「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(2004年)

  「17歳の肖像」(2009年)

  「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」(2011年)

  「ウォルト・ディズニーの約束」(2013年)

  「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」(2016年)

 

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