ゼロックス社の重役を父、家庭裁判所の判事を母に生まれたフィリップ・シーモア・ホフマンは高校時代に演技に目覚め、ニューヨーク大学のティッシュ芸術校で演劇を専攻、卒業後は舞台を中心に活動し、91年に映画デビュー、翌92年にアル・パチーノ主演の映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」といったメジャー作品への出演を果たし、ハリウッドで徐々に頭角を現わしました。その後も順調にキャリアを築き、1197年のポール・トーマス・アンダーソン監督作品「ブギーナイツ」で、その演技が称賛されます。以降も「ビッグ・リボウスキ」(1998年)、「マグノリア」(1999年)、「リプリー」(1999年)など数々の話題作に出演、その都度印象的な演技を披露し、演技派俳優としての評価を高めました。
2005年には自ら初の製作総指揮も務めた作家トルーマン・カポーティの伝記映画「カポーティ」に主演、その鬼気迫る演技が各方面から絶賛され、アカデミー賞をはじめその年の主演男優賞をほぼ総ナメにする大活躍で名脇役の枠を越え、一流ハリウッド・スターへと大きな飛躍を遂げました。その後も「その土曜日、7時58分」(2007年)、「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」(2007年)、「マネーボール」(2011年)、「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」(2011)、「ザ・マスター」(2012年)などで卓越したパフォーマンスをみせました。
「カポーティ」(2005年)のアカデミー主演男優賞受賞の他にも、「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」(2007年)、「ダウト〜あるカトリック学校で〜」(2008年)、「ザ・マスター」(2012年)で三度、アカデミー助演男優賞にノミネートされるなど目覚ましい活躍でしたが、2014年2月、ニューヨークの自宅アパートで亡くなっているところを発見されました。薬物の過剰摂取が死因と見られ、享年46歳の若さでした。「誰よりも狙われた男」(2014年)が遺作となりました。
フィリップ・シーモア・ホフマン出演作品のDVD(Amazon)
「ビッグ・リボウスキ」(1998年)
「マグノリア」(1999年)
「リプリー」(1999年)
「カポーティ」(2005年)
「その土曜日、7時58分」(2007年)
「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」(2007年)
「マネーボール」(2011年)
「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」(2011年)
「誰よりも狙われた男」(2014年)
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