「SEXテープ」（原題：Sex Tape）は、2014年公開のアメリカのコメディ映画です。ジェイク・カスダン監督、キャメロン・ディアス、ジェイソン・シーゲルら出演で、寝室での夜の営みを録画することで夫婦関係を改善しようと試みるカップルの姿を描いています。日本では当初、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの配給で2014年8月に劇場公開される予定でしたが、急遽中止となったいわくつきの作品です。
監督：ジェイク・カスダン
脚本：ケイト・アンジェロ/ジェイソン・シーゲル/ニコラス・ストーラー
出演：キャメロン・ディアス（アニー）
ジェイソン・シーゲル（ジェイ）
ロブ・コードリー（ロビー）
エリー・ケンパー（テス）
ロブ・ロウ（ハンク）
ジャック・ブラック（YouPornのオーナー、クレジットなし）
ほか
【あらすじ】
アニー(キャメロン・ディアス)とジェイ(ジェイソン・シーゲル)夫婦は、二人の子供にも恵まれ幸せな日々を送っていたが、最近ではすっかりセックスレスに陥っていました。そんなある日、夫のジェイは夫婦の熱い関係を取り戻すべく、二人のSEXを撮影することを思いつき、妻のアニーも賛成します。二人は出会った頃のような濃密で刺激的な体験を求め、夜のHOW TO本に倣いながら3時間のマラソンセックスを敢行、それをiPadで撮影し、久しぶりに夜を熱い夜を過ごします。翌日、ジェイは昨晩のSEX動画が誤って「クラウド」にアップされてしまったことを知ります。二人の過激な動画は瞬く間に友人達の間に拡散されてしまい、アニーとジェイはこれ以上の拡散を防ごうと奔走しますが・・・。
キャメロン・ディアスのパフォーマンスを、たっぷりと堪能させていただきました。撮影時41歳ですが、相変わらず美しく、可愛らしく、体の線も綺麗です。そして何よりも、友人に拡散してしまったファイルを取り返そう躍起になったり、成り行きのコカインでハイになるあたりは、まさに彼女ならではの表情や演技を味わえます。また、役柄の年齢を考慮してか、若い頃に比べると、テンションの上げ方も巧みにコントロールされており、見応えがあります。夫役のジェイソン・シーゲルも悪くありませんし、二人の息も良く合っています。
助演のエリー・ケンパーも素晴しいパフォーマンスで、主演のキャメロン・ディアスに霞むことのない魅力を放っています、夫役のロブ・コードリーも悪くなく、この二人の息も良く合っています。この二人で、スピン・アウト映画ができそうなパファーマンスです。さらに、クライマックスでカメオ出演のジャック・ブラックが登場、数々のポルノ・サイトを連呼するシーンが圧巻です。
しかしながら、制作費 4,000万ドルに対して全世界の売り上げが 1億2,600万ドルと悪くない興行成績にも関わらず、「エロティックにもなりきれず、ロマンティックにもなりきれず、映画として機能不全」と、アメリカでの評価は厳しいようです。公開直後に、映画で描いたのと同じアップルのクラウドからジェニファー・ローレンスらセレブリティのプライベート画像が流出するという深刻で、センセーショナルな事件が起こってしまったというタイミングの悪さが影響していそうです。そういう意味では、むしろ事件から遠い日本の方が、ポジティブに評価されるかもしれません。
キャメロン・ディアス（アニー）
ジェイソン・シーゲル（ジェイ）
ロブ・コードリー（ロビ、左）
エリー・ケンパー（テス）
ロブ・ロウ（ハンク、左）
ジャック・ブラック（YouPornのオーナー）
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