「食べて、祈って、恋をして」(原題: Eat Pray Love)は、2010年公開のアメリカのドラマ映画です。全世界で累計700万部以上売り上げたというエリザベス・ギルバートの回想録「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探求の書」に基づいた映画です。
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監督: ライアン・マーフィー
脚本: ライアン・マーフィー
ジェニファー・ソールト
原作: エリザベス・ギルバート
出演: ジュリア・ロバーツ(リズ・ギルバート)
ハビエル・バルデム(フェリペ)
ジェームズ・フランコ(デヴィッド )
リチャード・ジェンキンス(リチャード)
ヴィオラ・デイヴィス(デリア)
ライターのリズは旅行先のバリで、占い師から、「生涯に2回結婚し、1回は短く1回は長い」、「半年から一年の間にすべてを失うが、そのあと再び取り戻せるから安心するように」と言われます。帰国したリズに、マイホームを買ったばかりの夫スティーヴンは仕事をやめて大学で学び直したいと言います。夫との将来と価値観の違いに不安を抱いたリズは、生まれて初めて真剣に神に祈り、離婚を決意します・・・。
海外旅行に、占い、ヨガ、おいしい料理に恋など様々な体験と、エリザベスギルバートの自伝に基づいた映画は、いわば女性の夢を理屈抜きで楽しむ映画です。女性向けですが、食べ物など心地良いものには共通するものもあり、男性にも楽しめます。(この映画にケチをつける男性は野暮でしょう。男性も映画で夢を見ますよね。)
「世界で最も有力な女性」とも言われるオプラ・ウィンフリーの愛読書である事を知ったジュリア・ロバーツは、原作の「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探求の書」に興味を覚え、映画化の権利を取得しました。「世界中がアイ・ラヴ・ユー」、「オーシャンズ12」に次いで、彼女がローマで撮影する映画に出るのはこれが三本目。彼女はローマ部分の撮影期間に約5キロ、太りました。また、バリ島のロケに当たっては、ライアン・マーフィー監督から家族帯同の許可を得ています。
「食べて、祈って、恋をして」でジュリア・ロバーツが食事をするピザの店
L'Antica Pizzeria Da Michele
「食べて、祈って、恋をして」が撮影されたバリのパダンパダン海岸付近の風景
ジュリア・ロバーツは、映画のエリザベス・ギルバートより10歳年上で、15歳年上の設定の恋人役ハビエル・バルデムと実は同い年などハンディキャップがありますが、映画では全く感じさせません。これは女性の為の映画であり、恐らく、彼女自身がそうした気持ちで楽しみながら撮影されたからではないかと思われます。2001年の「アメリカン・スイートハート」以来、ジュリア・ロバーツが出演した映画で最大の興行成績を飾るなど、興行的にも成功しました。
ブラジル人役で共演のハビエル・バルデムは、ジュリア・ロバーツに「ハピエルとのラブ・シーンを考えると憂鬱。」と言われたり、「彼の話すポルトガル語がおかしい」とブラジルの批評家に言われたり(ハピエルはスペイン人)と散々(?)でしたが、ハビエル・バルデムもジェームズ・フランコも個性的で私が好きな俳優ですので、これにめげずに頑張ってほしいと思います(私が見る限り、映画では二人ともいい感じです)。
原作者のエリザベス・ギルバートは、話上手で、TEDのベスト・スピーチのひとつに選ばれています。
エリザベス・ギルバート "創造性をはぐくむには"(TED)
「食べて、祈って、恋をして」の原作本
「Eat, Pray, Love: One Woman's Search for Everything Across Italy, India and Indonesia EAT PRAY LOVE by Elizabeth Gilbert」(楽天市場)
ジュリア・ロバーツが出演するローマ撮影の映画
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ハビエル・バルデムの出演作
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