夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「アトミック・ブロンド」:冷戦終結の混乱の中で闘う女性スパイをスタイリッシュに描いた、シャーリーズ・セロンのノワール調アクション

「アトミック・ブロンド」(原題:Atomic Blonde)は、2017年公開のアメリカのノワール調スパイ・アクション映画です。アンソニー・ジョンストンとサム・ハートが2012年に発表したグラフィック・ノベル「The Coldest City」を原作に、デヴィッド・リーチ監督…

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ~コーラスラインにかける夢~」:プロダンサーのオーディションを追う魅力と示唆に富むドキュメンタリー

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ〜コーラスラインにかける夢〜」(原題:Every Little Step)は、2008年公開のアメリカのドキュメンタリー映画です。ジェイムズ・D・スターン、アダム・デル・デオの共同監督で、名作ブロードウェイ・ミュージカル「コーラス…

【閑話休題】比較的地味なアフガン紛争(2001年〜)が映画の題材となる理由

本記事は、拙稿 「ローン・サバイバー」:米海軍特殊部隊史上最悪の悲劇と言われたレッド・ウィング作戦を描いたリアルでスリリングな実録戦争アクション - 夢は洋画をかけ廻る の「アフガニスタン紛争(2001年〜)と関連映画」の項を加筆編集したものです(…