夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「グローリー/明日への行進」:非暴力を貫くキング牧師の政治信条、人間的側面と、周囲の人々、道半ばで倒れた人々を描いた感動的な作品

「グローリー/明日への行進」(原題: Selma)は、2014年公開のアメリカの歴史ドラマ映画です。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアらによって先導された1965年のアラバマ州セルマの大行進を題材に、ポール・ウェブによる脚本をエイヴァ・デュヴァーネイ…

「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」:妻子ある男性と結婚するも不満を抱き、元妻へ返そうと企てる型破りなロマンティック・コメディ

「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」(原題:Maggie's Plan)は、2015年公開のアメリカのロマンティック・コメディ映画です。レベッカ・ミラー監督、グレタ・ガーウィグ、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーアら出演で、恋愛感情を維持できない女性が人…

「君の名前で僕を呼んで」:美しいイタリアの田舎で家族とともに過ごす17歳の少年の夏休み、年上の青年へのほろ苦い初恋を爽やかに描く

「君の名前で僕を呼んで」(原題:Call Me By Your Name)は2017年公開のイタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作の恋愛ドラマ映画です。アンドレ・アシマンが2007年に上梓した同名小説を原作に、ジェームズ・アイヴォリーが脚色を手がけ、ルカ・グァダ…