夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2018-04-23から1日間の記事一覧

「ありがとう、トニ・エルドマン」:国外で働くキャリア・ウーマンの娘とつき纏う父親の奇妙で繊細な関係をリアルに描いた大人のコメディ

「ありがとう、トニ・エルドマン」(原題:Toni Erdmann)は、2016年公開のドイツ・オーストリア合作のコメディ&ドラマ映画です。マーレン・アデ監督・脚本・製作、ペーター・ジモニシェック、ザンドラ・ヒュラーら出演で、ルーマニアで働くキャリア・ウー…