夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2017-05-14から1日間の記事一覧

「少女の髪どめ」:移民に関わる本質的問題がしっかりと織り込まれた、貧しいイラン人少年とアフガン難民の少女の淡くも感動的な恋物語

「少女の髪どめ」(原題:باران 、英題:Baran)は2001年公開のイランのドラマ映画です。マジッド・マジディ監督・脚本、ホセイン・アベディニ、モハマド・アミル・ナジ、ザーラ・バーラミら出演で、周辺部に多くのアフガン難民が住むテヘランを舞台に、建設…