夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2016-07-18から1日間の記事一覧

「唇を閉ざせ」:8年前に惨殺された妻が生きている?ハリウッドではありえないラブストーリ仕立てのフランス流クライムサスペンス

「唇を閉ざせ」(原題:Ne le dis à personne)は2006年公開のフランスのサスペンス&ドラマ映画です。アメリカの作家ハーラン・コーベンの同名小説を原作に、殺されたはずの妻から届いたメールの謎を追う男を描いています。第32回セザール賞において、作品…