夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-12-22から1日間の記事一覧

「バーバー」:些細な欲が招く悲劇を美しい映像でアイロニカルに描く、コーエン兄弟の監督・脚本によるフィルム・ノワールの讃歌

「バーバー」(原題: The Man Who Wasn't There)は、2001年公開のアメリカのクライム・スリラー&コメディ映画です。監督のコーエン兄弟が「未来は今」を撮影中に集めた1940年代の様々な髪型のポスターを見た時に構想が浮かんだもので、ビリー・ボブ・ソー…