夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-11-10から1日間の記事一覧

「アモーレス・ペロス」:愛と喪失を荒々しくもリアルに描くイニャリトゥ監督の長編デビュー作は、既に最大傑作とも言える大作だった

「アモーレス・ペロス」(原題:Amores Perros)は2000年公開のメキシコのドラマ映画です。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、ギレルモ・アリアガ脚本、ガルシア・ベルナルら出演で、同じ交通事故の現場に居合わせた境遇の異なる男女3人の愛の苦…