夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-10-24から1日間の記事一覧

「預言者」:人種、言葉、宗教のハンディを超え、刑務所内で成り上がる19歳の若者のクライム・ストーリー

「預言者」(原題:Un prophète, 英題:A Prophet)は2009年公開のフランスの犯罪映画です。モザイクのように様々な民族や宗教が入り交じり対立する刑務所に放り込まれた無学で孤独なアラブ系フランス人青年が、過酷な世界で生き延び、這い上がっていく様を…