夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-09-19から1日間の記事一覧

「ナイロビの蜂」:多国籍企業が暗躍するアフリカを舞台にしたラブ・ストーリー仕立てのミステリー&サスペンス

「ナイロビの蜂」 (原題:The Constant Gardener) は、2005年公開のイギリスのミステリー&サスペンス/ドラマ映画です。ジョン・ル・カレの同名小説を映画化したもので、アフリカを舞台に国際的陰謀を暴こうとした妻と、愛する妻の遺志を継ごうとする夫の姿…

「さよなら、アドルフ」:ナチス高官の14歳の娘の凄惨な逃避行を生々しく描いた異色作

「さよなら、アドルフ」(原題:Lore)は、2012年公開のオーストラリア、ドイツ、イギリス合作のドラマ映画です。レイチェル・シーファーの小説「暗闇のなかで」の中の「ローレ」を原作に、ケイト・ショートランド監督、サスキア・ローゼンダールら出演で、…