夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

「トップガン・マーベリック」:前作の様式を踏襲しつつアップデート 新たなストーリーを組み込み スケールアップした完成度の高い作品

トップガン・マーヴェリック」(2022年)を公開初日、初回のIMAX版上映で見てきました。

 

 
 
 
 
 
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目次

劇場解禁

昔で言えば沢山の本を読む為に文庫版のみで新書は買わないという縛りがありましたが、私はたくさん映画を見る為に劇場では見ないという縛りを入れていました。しかし、最近、映画そのものを見る時間が取れない為、そんな縛りは全く意味がなくなったので、久しぶりの劇場解禁です。確か、最後に劇場で見たのか「This is it」(2009年)なので、なんと13年ぶり、自分でもびっくりしています。

 

何十回と見た前作

前作の「トップガン」は私にとって特別な映画でした。

 

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映画が好きというよりは、飛行機が好きで見た映画でしたが、DVDやテレビを含めて何十回も見ているうちに、アメリカ映画らしい展開や、最後のハリウッドスターと言われるトム・クルーズの魅力にぞっこんになりました。数年前に続編の話を聞いて以来、何度も公開が延期されましたが、そもそも私にとっては続編自体が棚からぼたもちだったので、不思議と冷静に待つことができました。そして、公開初日の第一回IMAX上映を晴れて劇場解禁で鑑賞ということに相なったわけです。

 

前作を凌ぐ水準

オープニング早々、前作と同じテーマ曲、空母上の同じ様なシーンに思わず涙が出そうになりました。後から知ったのですが、これは前作を見た聴衆に安心して見てもらえるようにという制作上の配慮だそうです。オープニングに限らず、至る所に前作へのオマージュが散りばめまられており、本作がとても丁寧に作られていることが伺われます。いわば前作の様式を踏襲しつつアップデート、新たなストーリーを組み込み、スケールアップした印象です。そして、マニューバー(空中機動)は前作の十倍くらい凄いです。前作もマニューバー(空中機動)には度肝を抜かれましたが、今回も飛行技術、撮影技術ともに、時代の最先端を行っている印象です。これは何度も見たいので、今からDVDの発売が待ち遠しいです。

 

36年後の続編、企画始動から12年、途中でトニー・スコット監督の自殺という不幸に直面しながらも、これほど完成度の高い作品を丁寧に作り上げることができたのは、おそらくプロデューサーとしてのトム・クルーズあればこそと思います。ハリウッド映画の衰退が囁かれる昨今ですが、この映画が体現するようなアメリカ的精神は不滅であって欲しいと思います。

 

関連作品 

前作

  「トップガン」(1986年)

 

ジェット戦闘機を描いた映画のDVD(Amazon

  「ファイナル・カウントダウン」(1980年)

  「ファイヤーフォックス」(1982年)

  「アイアン・イーグル」(1986年)

  「イントルーダー 怒りの翼」(1990年)

  「インデペンデンス・デイ」(1996年)

  「エネミーライン」(2001年)

  「ナイト・オブ・ザ・スカイ」(2005年)

  「ステルス」(2005年)

 

トム・クルーズ出演作品

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