夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

「モアナと伝説の海」:3DCGのスペクタクルなアクションと豊かな表現力、心に響く楽曲で少女の冒険を描く、ディズニー王道の娯楽アニメ

「モアナと伝説の海」(原題: Moana)は、2016年公開のアメリカの3DCGアニメによるスペクタクル・アドベンチャー映画です。ロン・クレメンツ/ジョン・マスカー監督が、数々の伝説が残る南の島で生まれ育ち、海と運命的な絆で結ばれている少女の神秘に満ちた冒険の旅を描いています。第89回アカデミー賞で長編アニメーション賞と歌曲賞( 「どこまでも 〜How Far I'll Go〜」)にノミネートされた作品です。

 

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目次

スタッフ・キャスト

監督:ロン・クレメンツ/ジョン・マスカー
脚本:ロン・クレメンツ/ジョン・マスカー/タイカ・ワイティティ/ジャレド・ブッシュ
製作:オスナット・シューラー/総指揮:ジョン・ラセター
出演:アウリイ・クラヴァーリョ(モアナ・ワイアリキ:モトゥヌイの村長の跡継ぎ)
   ルイーズ・ブッシュ(ベビー・モアナ:幼い頃のモアナ)
   ドウェイン・ジョンソン(マウイ:半神半人、テ・フィティの心を盗み幽閉)
   テムエラ・モリソン(トゥイ・ワイアリキ:モアナの父、モトゥヌイの村長)
   クリストファー・ジャクソン(トゥイ・ワイアリキ(歌))
   ニコール・シャージンガー(シーナ・ワイアリキ、モアナの母)
   レイチェル・ハウス(タラ、モアナの祖母、トゥイの母、モアナの相談相手)
   ジェマイン・クレメント(タマトア、海底の魔物の国に住む巨大ヤシガニ
   アラン・テュディック(ヘイヘイ、モトゥヌイのニワトリ、何でも飲み込む)
   ほか

あらすじ

  • モトゥヌイ島にひとつの伝説があります。
時は1000年前、女神テ・フィティの心には命を創り出す力があり、世界に島、植物、動物を誕生させるが、その心はあらゆる悪者に狙われる。ある時、変身自在の半神半人マウイはテ・フィティが心を盗み出すが、逃げる途中に巨大な溶岩の悪魔テ・カァに襲われ、テ・フィティの心を海の奥底へ落としてしまう。テ・フィティの心が失われた世界は闇に包まれ始めるが、海に選ばれし者が現れ、珊瑚礁を超えてテ・フィティの元へ心を返しに行く。
  • この話を聞いたモトゥヌイの村長の娘モアナは、幼い頃から珊瑚礁の向こうの海に関心を抱いています。しかし村には「珊瑚礁を超えてはいけない」という掟があり、父のトゥイもサンゴ礁を超える事を固く禁じ、後を継ぐ娘には島のことだけを考えて欲しいと願っています。波に導かれた幼いモアナは、砂浜で緑色の石を目にします。成長するにつれてそれを忘れ、村長の跡継ぎの自覚も芽生えますが、海への好奇心は失われません。
  • ある時、島の近くから魚が消え、作物も穫れなくなります。モアナは珊瑚礁を超えて魚を獲りに行くことを提案しますが、トゥイは猛反対します。漁師の船でサンゴ礁を越えようとしたモアナは、波に飲まれ、命からがら島に戻ります。祖母タラは、モアナに秘密の洞窟にある大きな船を見せ、モアナは先祖が海を渡り次々と島を開拓してきたことを知ります。かつて幼いモアナの前に現れた波と緑色の石を見たタラは、モアナが海に選ばれし者であると教えます。病に倒れたタラは、死に際にモアナにテ・フィティの心である緑色の石を渡し、珊瑚礁を超えてマウイを探し、彼と共にテ・フィティへ心を返しに行くよう告げます。
  • 掟を破って洞窟の船で珊瑚礁の向こうの海へ繰り出したモアナは、嵐に遭い無人島へ漂着します。その島には幽閉されたマウイがいますが、一緒にテ・フィティの元へ行くというモアナの頼みを聞きません。幽閉されるまで人間のために多くのことをしてきたと言うマウイは、再び英雄となる為にモアナを洞穴に閉じ込めてモアナの船で島を出ようとしますが、脱出したモアナと海に説得されて共に航海を始めます。
  • マウイは、テ・カァから逃げる際になくした、姿を自在に変える能力を持つ神の釣り針を、巨大ヤシガニのタマトアから取り返す必要がありました。二人は神の釣り針を取り戻すことに成功しますが、マウイはうまく変身できません。神の釣り針を扱えない自分に価値はないと自信を無くすマウイに、モアナは彼が海に神として選ばれたのは理由があるはず、彼が英雄と呼ばれたのは勇気と自己犠牲のためだと、励まします。勇気づけられたマウイはモアナに航海術を教え、変身の特訓を始めます。
  • テ・フィティの島に近づき、二人の前にテ・カァが立ちはだかります。二人はこれに挑みますが、作戦は失敗し、テ・カァの攻撃を受けた釣り針にヒビが入ってしまいます。マウイは怒り、釣り針の力を永遠に失うことを恐れて、モアナの元を去ります。自信を失ったモアナは、海にテ・フィティの心を沈め、モトゥヌイへ帰ろうとします・・・。

レビュー・解説

マウイ伝説を題材にポリネシアの人々の海に繋がる心をなぞりながら、3DCGのスペクタルなアクションと豊かな感情表現、命を持つかのような海の映像美、壮大で心に響く楽曲で少女の冒険談をダイナミックに描く本作は、時代にマッチしたディズニー王道の娯楽大作です。

マウイ伝説

マウイは、ポリネシア・トラインアングル、ミクロネシアメラネシアなど、南太平洋に住むポリネシア人に伝わる神話に登場する半神半人の英雄です。基本的にいたずらの神(トリックスター)で、

  • 闇夜にうんざりして、海から空を持ち上げて星を貼り付けた
  • ココヤシの中に風を閉じ込めて必要に応じて出すことにした(西風を除く)
  • ゆっくりと動くように太陽を説得し、昼の時間を長くした
  • 先祖にあたるマフイカの手足の指である火を盗み出し、島々に生物を創りだした

と言われています。この神話を読んだジョン・マスカー監督は、

というマウイが、アニメの格好の題材になると考え、ロン・クレメンツ監督と共に簡単なストーリーを作ります。これに興味を覚えたジョン・ラセターは徹底的に調査するよう言い、二人は南太平洋の島々に調査に向かいます。タヒチ、フィージーサモアの島々では、ポリネシアの文化に深く触れ、多くのことを学び、二人の意識が変わりました。

私たちはこの調査の旅で、言語学者文化人類学者、漁師、海洋探検家、村人や村長と、素晴らしい人々に出会いました。ポリネシアの伝統的な航海術の歴史と、その重要性を学びました。彼らは世界で最も偉大な航海士です。彼らは海と密接に繋がっており、まるで海が生きており、意識を持っているかのように話します。祖先とも繋がっています。私たちは調査の旅から戻ると、最初のストーリーはマウイを除いてボツにし、モアナを登場させ、彼女の冒険談にしました。(ロン・クレメンツ監督)

ポリネシアの歴史 

ポリネシアとは、北端のハワイ諸島、西南端のニュージーランド、東端のイースター島の3点を結ぶ、太平洋上の三角形の海域にある島々を指し、そのエリアに住む人々のことをポリネシア人と呼びます。その祖先はモンゴロイド系で、台湾に定住していました。

彼らはカヌーを改良したダブル・カヌーといわれる2つの船体を板でつないだものを使用し、大きいものは全長30mに達しました。これに新天地開拓の為の食料や園芸植物、飼育する家畜などを載せて旅したと考えられています。陸地が見えない大海での航海は、鳥が飛ぶ方角、星や太陽、月などの天文現象と、風や波、雲などの自然現象を最大限に利用し、太平洋各地に拡散した後もこうした高い航法技術を駆使して互いに行き来していたと言われます。何故、彼らは航海したのか、何故、1000年の空白があったのかはわかっていませんが、彼らに海への強い思いがあったことは間違いないでしょう。

 

両監督は、ポリネシアの考古学者、人類学者、言語学者、漁師、長老、村人、村長など、専門家たちを集めて「オセアニック・ストーリー・トラスト」というアドバイザリー・チームを作り、制作中も連絡を取り合って、不慣れな文化でも正しく表現できるような体制を整えました。キャストも、アウリイ・クラヴァーリョ、ドウェイン・ジョンソン、テムエラ・モリソン、ニコール・シャージンガー、レイチェル・ハウスと、ほとんどをポリネシア系で固めています。伝説や伝承は島や時代によってばらつく為、作品はこれらをインスピレーションに、正しい文化の雰囲気を保ちつつ、オリジナル要素も加えてメリハリを効かせた形に仕上げられています。モトゥヌイも架空の島です。

モアナが世界を救う 

ポリネシアの歴史を振り返ると、本作は移住が停滞した時期を背景にしたアクション・アドベンチャーであることがわかります。海と強い絆を持つモアナは、そのヒーローです。

モアナは、敢えて違った種類のプリンセスとして考えられました。私たちは、不謹慎にもモアナをタフなプリンセスとして特徴づけたのです。彼女をアクション・アドベンチャーのヒーローにして、時代にマッチしたストーリーにしました。それは世界の運命を握るヒーローの旅です。

性には全く依存していませんし、ロマンスもありません。モアナの体を作る時も、違った方向になります。彼女は崖から飛び込み、海賊と戦い、船を操る必要があるのです。もっともらしくするには丈夫な体つきにする必要がありますが、それは他のプリンセスとも、典型的なスーパーヒーローとも大きく異るのです。声にも満足しています。モアナ役のアウリイ・クラヴァーリョは物怖じしません。即興をやりたがる彼女と、我々は楽しく仕事をすることができました。彼女は正式な訓練を受けていませんが、この役に飛び込み、他の俳優の中で自分を見失うことがありませんでした。彼女には本当に触発されます。彼女の粘り強さと共感力は、モアナに反映されています。(ジョン・マスカー監督)

ヒーローとして冒険の旅にでかけ、海と繋がる超能力を持つモアナは、スーパーヒーロー以上の存在です。海とモアナはバディで、それが効いています。 (ロン・クレメンツ監督)

 

女性の主人公が活躍するアメリカのアニメ映画は、「アナと雪の女王」(2011年)、「ズートピア」(2016年)と、ロマンスなしが定番になりつつあり、本作もロマンスなしです。一見、男性に依存しない現代女性の生き方を示唆するようでもありますが、実は「トゥルー・グリット」(2010年)のような覚悟を決めた少女とダメ男の凸凹コンビによる冒険の面白さを狙ったものと、マスカー監督は語っています。厳しい航海をさせるのは酷と16歳に引き上げられましたが、モアナの当初の年齢設定は「トゥルー・グリット」のマティと同じ14歳でした。「勇敢で、探究心に溢れ、自信に満ちた」少女、ロマンスなしという設定には、そうした経緯があります。

<ネタバレ>

モアナとマウイの凸凹コンビは、無事に世界を救い、モアナとポリネシアの人々は昔のように広い太平洋に船出していきます。

<ネタバレ終わり>

伝説と言えば、アイルランドのシルキー伝説を題材にした「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(2014年)も高い評価を得ましたが、マウイ伝説というマイナーな題材を扱いながら幅広い層を魅了し、これよりも二桁も大きい興行成績を叩き出してしまうディズニーの力量に感服します。昨今の欧米諸国ではグローバリズムが反発を買い、テロの暗雲が立ち込めています。アメリカは伝統的なフロンティア精神の行き場を失い、かつてのポリネシアのように内にこもりつつあります。こちらの方も、勇敢で、探究心に溢れ、自信に満ちた女性とダメ男の凸凹コンビが現れ、ディズニー・マジックのように解決してくれぬものかと、期待したくなります。

 

モアナ・ワイアリキ(声:アウリイ・クラヴァーリョ、モトゥヌイの村長の跡継ぎ娘)

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ベビー・モアナ(声:ルイーズ・ブッシュ、幼い頃のモアナ)

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マウイ(声:ドウェイン・ジョンソン、半神半人、テ・フィティの心を盗み幽閉)

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トゥイ・ワイアリキ(声:テムエラ・モリソン、歌;クリストファー・ジャクソン、左、モアナの父、モトゥヌイの村長)

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シーナ・ワイアリキ(声:ニコール・シャージンガー、左、モアナの母)

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タラ(声:レイチェル・ハウス、右、モアナの祖母、トゥイの母、モアナの相談相手)

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タマトア(声:ジェマイン・クレメント、海底の魔物の国で暮らす巨大なヤシガニ

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ヘイヘイ(声:アラン・テュディック、モトゥヌイのニワトリ、何でも飲み込む)

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調査旅行中に多くの鶏や豚を目にした両監督は、キャラクターに豚のプアと鶏のヘイヘイを追加した。ポリネシアの人々は、このような家畜を船に載せて新天地に向かったと言われる。以前、ポリネシア人の起源が南米であるという仮説があったが、ポリネシアと南米の鶏のDNAの比較により、この説は否定された。

 

プア(豚、プアには声優がおらず、本物の豚の鳴き声が使用されている)

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テ・フィティ(海しかなかった世界に島、植物、動物を誕生させた命の女神)

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テ・カァ(心を奪われたテ・フィティが溶岩の悪魔テ・カァとなり、世界に闇を広げる)

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カカモラ(モアナとマウイが航海の途中で遭遇する、ココナッツの海賊集団)

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ベビー・モアナが海に選ばれるシーンをモチーフに可愛らしさを凝縮


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サウンドトラック

ブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」で主演、脚本、作詞作曲などを手掛け、トニー賞史上最多の16部門ノミネート、11部門受賞、ピューリッツァー賞グラミー賞も受賞、ミュージカル界の若き天才と注目を集めるリン・マニュエル=ミランダが楽曲を手掛けています。。本作でミランダは全11曲を手掛け、「どこまでも 〜How Far I'll Go〜」が第89回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされています。

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01 タガロア神への祈り / オリビア・フォアイ
02 無垢な勇者 / ヴァイ・マヒナ、
スラタ・フォアイ=アミアツ、マシュー・イネリオ

03 いるべき場所 / 安崎求夏木マリ中村千絵
屋比久知奈、竹野谷咲、正垣那々花

04 どこまでも ~How Far I’ll Go~ / 屋比久知奈
05 もっと遠くへ / 渕上祥人、竹内浩明
06 どこまでも ~How Far I’ll Go~ (リプライズ)
/ 屋比久知奈

07 俺のおかげさ / 尾上松也
08 シャイニー / ROLLY
09 パーテー・ドラム・ダンス / オリビア・フォアイ、
オペタイア・フォアイ、タラガ・スティーヴ・セール

10 モアナ / 夏木マリ、屋比久知奈
11 自分をみつめて / 屋比久知奈
12 もっと遠くへ(フィナーレ) / 渕上祥人、竹内浩明
13 どこまでも ~How Far I’ll Go~(エンドソング)
/ 加藤ミリヤ

14 俺のおかげさ(ジョーダン・フィッシャー/リン・
マニュエル・ミランダ バージョン)/ ジョーダン
・フィッシャー feat. リン=マニュエル・ミラン

15 プロローグ
16 お父さんもあなたと同じ
17 村の変わり者
18 洞窟
19 海に選ばれた者
20 神の釣り針
21 横たわるタラ

22 意地の張り合い
23 海賊、カカモラ
24 海を渡る者
25 岩山を登る
26 タマトアのねぐら
27 大脱出
28 もし俺が海でも
29 テ・カァを倒す
30 飛び去るマウイ
31 肩を落とすモアナ
32 タラとの再会
33 テ・フィティへ向けて出帆
34 光を放つ心
35 復活したテ・フィティ
36 女神の手
37 航海するタガロア
38 また会おう
39 島への道案内
40 再び航海へ
41 How Far I'll Go(エンドソング) 
/ アレッシア・カーラ

「モアナと伝説の海」オリジナルサウンドトラックCD(英語版)(Amazon

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1 Tulou Tagaloa By Olivia Foa'i
2 An Innocent Warrior By Matthew Ineleo 
and Sulata Foai-Amiatu and Vai Mahina

3 Where You Are By Auli'i Cravalho 
and Christopher Jackson and Louise Bush
and Nicole Scherzinger and Rachel House

4 How Far I'll Go By Auli'i Cravalho
5 We Know the Way By Lin-Manuel Miranda
and Opetaia Foa'i

6 How Far I'll Go (Reprise) By Auli'i Cravalho
7 You're Welcome By Dwayne Johnson
8 Shiny By Jemaine Clement
9 Logo Te Pate By Olivia Foa'i and Opetaia 
Foa'i and Talaga Steve Sale 
10 I Am Moana (Song of the Ancestors) 
By Auli'i Cravalho 
and Rachel House
11 Know Who You Are By Auli'i Cravalho 
and Matthew Ineleo 
and Olivia Foa'i 
and Opetaia Foa'i and Vai Mahina

12 We Know the Way (Finale) 
By Lin-Manuel Miranda and Opetaia Foa'i

13 How Far I'll Go (Alessia Cara Version) 
By Alessia Cara

14 You're Welcome (Jordan Fisher/Lin-Manuel
Miranda Version) 
[Feat. Lin-Manuel Miranda] 
By Jordan Fisher
15 Prologue By Mark Mancina
16 He Was You By Mark Mancina
17 Village Crazy Lady By Mark Mancina
18 Cavern By Mark Mancina
19 The Ocean Chose You By Mark Mancina
20 The Hook By Mark Mancina

21 Untitled Track 21 By Mark Mancina
22 Battle of Wills By Mark Mancina
23 Kakamora By Mark Mancina
24 Wayfinding By Mark Mancina
25 Climbing By Mark Mancina
26 Tamatoa's Lair By Mark Mancina
27 Great Escape By Mark Mancina
28 If I Were the Ocean By Mark Mancina
29 Te Ka Attacks By Mark Mancina
30 Maui Leaves By Mark Mancina
31 Heartache By Mark Mancina
32 Untitled Track 32 By Mark Mancina
33 Sails to Te Fiti By Mark Mancina
34 Shiny Heart By Mark Mancina
35 Untitled Track 35 By Mark Mancina
36 Hand of a God By Mark Mancina
37 Voyager Tagaloa By Mark Mancina
38 Toe Feiloa'i By Mark Mancina
39 Navigating Home - Mark Mancina
40 The Return to Voyaging By Mark Mancina

動画クリップ(YouTube

  • Auli'i Cravalho - How Far I'll Go(From "Moana")
    オーディション当時、14歳だったアウリイは、「学校が忙しい」、「自分には無理」と、ディズニーのオーディションは受けるつもりはなかった。たまたま参加したチャリティ・イベントのアカペラ・オーディションの審査員のひとりがディズニーのキャスティング・ディレクターで、モアナのオーディションに呼ばれたアウリイは数百人の中から大抜擢され、シンデレラ・ガールとなった。モアナ役のオーディションのでディズニーが求めていたは、「勇敢で、探究心に溢れ、自信に満ちた、歌の上手い女の子」で、彼女はまさにぴったりの逸材だった。こうした才能がポンと生まれて来るあたりに、アメリカの人材の層の厚さを感じる。
  • Dwayne Johnson - You're Welcome (From "Moana")
    マウイの全身には、彼の神話の数々の入れ墨がなされているが、本作ではこの入れ墨を手書きのアニメーションで動かしてみせるという離れ業をやっており、歌と相まって憎めないマウイのキャラクターを見事に演出している。
  • Lin-Manuel Miranda, Opetaia Foa'i - We Know The Way (From "Moana")
    ダブル・カヌーに、新天地開拓のための食料や園芸植物、飼育する家畜などを載せて旅していたポリネシアの人々との航海の様子が描かれている。
  • Moana - Moana Meets the Ocean(From "Moana")
    モアナが海に選ばれるシーン。二歳のモアナが愛らしい。彼女は自分が選ばれたことをわかっていない。海とモアナの関係は、海と密接に繋がり、海が生き物で意識を持っているかのように接するポリネシアの人々と海の関係を象徴している。
  • Chris Jackson, Rachel House, Nicole Scherzinger, Auli'i- Where You Are (From "Moana")
    海に出ることを禁じられたモアナの、海への思いを歌っている。モアナが島で成長する過程を描くアニメは、隙あらば海に出ようとしてその度に連れ戻されるモアナをユーモラスに描いている。
  • Kids - Hula Dance Scene(From "Moana")
    フラはハワイの伝統的な歌舞音曲で、ダンス、演奏、詠唱、歌唱の全てが含まれる。宗教的な行為でもあり、ポリネシア人が持ってきた歌舞音曲がハワイにおいて発展したものと考えられている。
  • Maui − Haka Dance(From "Moana")
    ハカはニュージーランドマオリ族の民族舞踊で、主に男性が踊る。本来は戦士が戦いの前に力を誇示し、相手を威嚇する舞踊。ラグビーニュージーランド代表オールブラックスが国際試合前の踊る舞として有名で、賓客の歓迎の儀式などでも敬意や感謝の舞としても踊られる。
  • Auli'i Cravalho - Moana World Premiere Hula
    ワールドプレミアの際に、クラヴァーリョが披露した特別なフラ。彼女の多彩な才能を感じる。
  • Auli'i Cravalho performing on the 2017 National Memorial Day Concert
    戦没将兵追悼記念日にアメリカ国家を独唱するクラヴァーリョ。ワールドプレミアのパフォーマンスもそうだが、若干16歳にも関わらず、大舞台に全く物怖じせず、堂々としている。
  • Simone and Sasha Contemporary - Dancing with the Stars
    クラヴァーリョの歌う「どこまでも 〜How Far I'll Go〜」に合わせて、ダンスを披露するシモーネ・バイルズ。パイルズはリオ五輪で金メダル4個と銅メダル1個を獲得したアメリカの体操選手だが、もしモアナを実写化するとしたらこのような身体能力が高いキャラクターになるだろう。身長142センチと小柄だが、マウイ役のドウェイン・ジョンソンとの凸凹コンビを観てみたい気がする。

 

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関連作品

ロン・クレメンツ x ジョン・マスカー共同監督作品のDVD(Amazon

  「リトル・マーメイド」 (1989年)

  「アラジン」 (1992年)

  「ヘラクレス」(1997年)

  「プリンセスと魔法のキス」(2009年)

 

参考にした少女とダメ男の冒険談のDVD(Amazon

  「トゥルー・グリット」(2010年)

 

ジョン・ラセター監督・プロデュース作品

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