夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

「神さまがくれた娘」:コメディ仕立て、ファンタジー有り、後半は法廷ドラマ。「アイ・アム・サム」のインド版リメイクはサービス満点!

「神さまがくれた娘」(原題:Deiva Thirumagal、英題:God's Own Child)は、2011年公開のインドのヒューマン・ドラマ映画です。A. L. ヴィジャイ監督、ヴィクラム、サラ、アヌシュカらの出演で、「避暑地の女王」と呼ばれ、優美で素朴な魅力あふれる南インドのウッティーを舞台に、6歳児の知能しか持たない父親と5歳の娘のあたたかな親子愛を描いています。

 

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目次

スタッフ・キャスト

監督:A. L. ヴィジャイ
脚本:A. L. ヴィジャイ
出演:ヴィクラム(クリシュナ、ニラーの父)
   サラ(ニラー、クリシュナの娘)
   アヌシュカ(弁護士アヌラーダー・ラグナーダン、アヌ)
   アマラ・ポール(事務局長シュヴェータ・ラージェンドラン)
   ナーサル(バーシャム弁護士)
   サンダーナム(ヴィノード弁護士)
   ほか

あらすじ

  • チョコレート工場で働くクリシュナは、6歳児程度の知能しか持っていませんが、嘘のつき方も知らない正直者でみんなに愛されていました。そんな彼も結婚をして子どもを授かりますが、妻は娘を残して亡くなってしまいます。娘にニラー(お月様)と名づけたクリシュナは、周囲の助けを借りながら彼女を育てます。
  • 時は流れ、ニラーは素直で可愛らしい5歳の女の子に成長します。そんなある日、町の有力者である亡き妻の父は、クリシュナ親子の存在を知り、「子どものような親に子育てはできない」と、ニラーを連れ去ってしまいます。娘を奪還するべく、クリシュナの法廷での孤独な闘いが始まります・・・。

レビュー・解説 

ショーン・ペン主演の「アイ・アム・サム」(2001年)のリメイクですが、全編シリアス調の「アイ・アム・サム」とは異なり、基本的にコメディ仕立てで、ファンタジーを織り交ぜながら、後半の法廷ドラマへと展開、二時間を超える長さを感じさせない構成と、主演を務めるヴィクラムとサラの演技が見事です。舞台も美しい自然に囲まれたインド南部から、都会の法廷へと、スピーディに展開、笑いあり、涙あり、そして美女ぞろいとサービス満点の娯楽作品です。

 

インドの映画市場はヒンディー語など35言語に分かれ、それぞれにスター俳優がいます。北部のヒンディー語、中西部のテルグ語と並ぶのが南部のタミル語映画で、それをけん引する実力派俳優の一人が、クリシュナを演じたビクラムです。一方、娘ニラーを演じたサラは、映画初出演の子役兼モデルで、撮影当時5才。愛らしい表情、大人顔負けの感情表現が光り、台詞も完璧ですが、ヒンディー語圏出身で、今回の出演に向けタミル語を学び、台本を丸暗記して撮影に臨んでいます。英語のインタビューも完璧にこなし、多才さを伺わせる子役です。

 

美人ぞろいの出演女優の中でひときわ光るアマラ・ポールですが、この映画の三年後にA. L. ヴィジャイ監督とめでたく結婚されたそうです。

 

ヴィクラム(クリシュナ、ニラーの父)

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サラ(ニラー、クリシュナの娘)

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アヌシュカ(弁護士アヌラーダー・ラグナーダン、アヌ)

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アマラ・ポール(事務局長シュヴェータ・ラージェンドラン)

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動画クリップ(YouTube) 

サラの英語インタビュー

関連作品

「神さまがくれた娘」の元となった映画のDVD(Amazon

  「I am Sam アイ・アム・サム 」(2001年)

 

おすすめインド映画のDVD(Amazon

  「きっと、うまくいく」(2009年)

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