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夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

「(500)日のサマー」:恋した女性に振り回される男のリアルな心情を、実体験に基づきドキュメンタリー風に描くコメディ

(500)日のサマー」(原題:(500) Days of Summer)は、2009年公開のアメリカの映画です。マーク・ウェブ監督、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネルら出演で、恋した女性に振り回される青年のリアルな心情をコミカルに描いています。

 

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監督:マーク・ウェブ

脚本:スコット・ノイスタッター/マイケル・H・ウェバー

出席:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(トム・ハンセン)

   ズーイー・デシャネル(サマー・フィン)

   クラーク・グレッグ(ヴァンス)

   ミンカ・ケリー(オータム)

   ジェフリー・エアンド(マッケンジー)

   マシュー・グレイ・ギュブラー(ポール)

   クロエ・グレース・モレッツ(レイチェル・ハンセン)

   レイチェル・ボストン(アリソン)

   パトリシア・ベルチャー(ミリー)

   リチャード・マクゴナガル(ナレーション)

   ほか

 

【あらすじ】

LAで、グリーティングカードの会社に勤めるライター、トム・ハンセン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、地味で冴えない毎日を送る青年です。大学で建築を学んでいた彼にはグリーティングカード会社での仕事はつまらなく、職場にはおばさんばかりでロマンティックな出会いも期待できません。

そんな彼が、初めてサマー・フィン(ズーイー・デシャネル)に会ったのは、会社のボスが新しい秘書として彼女を紹介した時でした。それがサマーと出会い1日目で、トムは一目で恋に落ちてしまいます。

出会いから4日目、トムがサマーと同じエレベーターに乗り合わせた時に、トムのヘッドフォンから漏れる音を聴いたサマーが、「わたしもザ・スミスが好き」と声をかけ、二人は次第に会話を交わすようになります。

28日目、カラオケパーティの席で、トムはサマーに恋人がおらず、彼女は愛を信じていないことを知ります。帰りがけに、トムはサマーに好意を寄せていることを告白しますが、サマーは「友達になりましょう」と言うだけでした。

34日目、二人は一緒にイケアに行き、展示されているソファに並んで腰かけたり、ベッドに寝そべったりの新婚夫婦ごっこを楽しみます。期待するトムに対してサマーに「真剣に付き合う気はないの」と言い、トムは不本意ながらも「気軽な関係でいいよ」と妥協してしまいます。

そして109日目、サマーの部屋に招き入れられたトムは、サマーとの関係が一気に進展したと感じますが・・・。

 

変に飾らないドキュメンタリー風のちょっと変わったロマンティック・コメディは、爽やかで魅力的です。脚本家のスコット・ノイスタッターが、実際の失恋経験に基いて脚本を書いたもので、最終的な映画の75%が実際にあったことと語っています。実体験に基づいているだけあって、彼女の行動に一喜一憂する男の心情がリアルです。

 

彼女との関係が一気に進展した後、彼は自信満々になり、世界中が自分を祝福してくれるように感じます。ミュージックビデオを多く手掛けてきたマーク・ウェブ監督が、そんな男の気持ちを見事に表現しています。

 

You Make My Dreams Come True(君が僕の夢を叶えてくれた)

 

振り回されたあげく失恋するも、なんとか立ち直っていくトムをジョゼフ・ゴードン=レヴィットが演じていますが、かっこいいわけでも、逞しいわけでもない、どこにでもいそうな男をうまく演じており、好感が持てます。そして、振り回す彼女を演じるのが、ゾーイー・デシャネル。ブルーの瞳がとても綺麗です。ブルーの瞳は冷たい感じを与えかねないのですが、可愛いながらミステリアスな部分が感じられ、サマーにぴったりのキャスティングではないかと思います。悩むトムをアドバイスする友人、幼い妹(クロエ・グレース・モレッツ)もコミカルで、いい感じです。

 

オープニング・クレジットに、

原作者のメモ:これは架空の物語で、実在の人物と類似は偶然である。特に、ジェニー・ベックマンは。くそ女め!

と出てクスリと笑ってしまうのですが、ジェニー・ベックマン(恐らく仮名だとは思いますが)は、脚本を書いたスコット・ノイスタッターを振った女性なんですね。スコットが脚本を書いている最中に、彼女は映画同様、他の人と結婚してしまいます。スコットは、完成した脚本を彼女に贈ります。

脚本を書き上げてから、ジェニーと会いました。彼女と別れて以来、初めての対面でしたね。彼女に脚本をプレゼントしたんですが、しばらくして手紙をもらいました。彼女はすごくストーリーを気に入ってくれたんです。特に、主人公のトムに感情移入したって言っていました。驚いたことに、ジェニーは自分がサマーだってことに全く気付かなかったんですよ!(スコット・ノイスタッター)

 

まあ、ジェニーもそのうち気づくとは思いますが、映画でも別に悪く描いている訳ではないし、こういう関係、いいですね。ちなみに、スコットにもその後、しっかりと彼女ができました。

 

<ネタバレ>

トムにもエンディングで新しい彼女ができそうになります。彼女の名前はオータムン。サマー(夏)の次の彼女がオータムン(秋)と乗りがいいです。映画には、「Plenty of fish in the sea」(他にも女はたくさんいる)という表現が何度も出てきます。一人の人を思い続けるのもいいですが、成就するとは限らない。振られてもノーサイド、大きな魚を逃がしてもくじけず、挑戦し続ける。アメリカ的な考えかもしれませんが、見合い結婚が廃れつつあり、自分で未来を掴む必要がでてきた日本でも、必要な考え方もしれません。それには、まず、魚釣りにでかけなければ!

<ネタバレ終り>

 

ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(右)とズーイー・デシャネル(左)

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  「50/50 フィフティ・フィフティ

  「インセプション

  「ダークナイト ライジング」

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