「消されたヘッドライン」(原題: State of Play)は、2009年公開のアメリカ・イギリス合作のサスペンス&ミステリー映画です。イギリスBBCのテレビドラマ「ステート・オブ・プレイ〜陰謀の構図〜」を原作に、ケヴィン・マクドナルド監督、ラッセル・クロウベン・アフレック、レイチェル・マクアダムスラ出演で映画化した作品で、政治絡みの事件を解明しようとする新聞記者の苦闘を描いています。
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目次
スタッフ・キャスト
監督:ケヴィン・マクドナルド
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン/トニー・ギルロイ/ビリー・レイ
原作:ポール・アボット(オリジナル脚本)
出演:ラッセル・クロウ(キャル・マカフリー)
ベン・アフレック(スティーヴン・コリンズ)
レイチェル・マクアダムス(デラ・フライ)
ロビン・ライト・ペン(アン・コリンズ)
ジェイソン・ベイトマン(ドミニク・フォイ)
ジェフ・ダニエルズ(ジョージ・ファーガス)
ヘレン・ミレン(キャメロン・リン )
マリア・セイヤー(ソニア・ベイカー)
ヴィオラ・デイヴィス(ジュディス・フランクリン博士)
ハリー・J・レニックス(ドナルド・ベル刑事)
ウェンディ・マッケナ(グリア・ソーントン)
ほか
あらすじ
気鋭の国会議員スティーヴン・コリンズ(ベン・アフレック)のもとで働く聡明で美しい女性職員ソニア・ベーカーが出勤途中の地下鉄で突然死亡、スティーヴンと不倫関係にあったソニアの死はメディアを大きく騒がせます。ワシントン・グローブ紙のベテラン記者キャル(ラッセル・クロウ)と、その女性とコリンズのスキャンダルを追っていたワシントン・グローブ紙は、前夜に起こったドラッグ中毒の黒人少年が裏通りで何者かに射殺された事件との奇妙な関連に気づきます。やり手の女編集長キャメロン(ヘレン・ミレン)の指示で、キャルは渦中のコリンズと接触、旧友であり取材対象でもあるコリンズとのやりとりをきっかけに、彼は相棒のデラ(レイチェル・マクアダムス)とともに、警察の捜査とは別に独自の調査を開始します。ライバル紙のスッパ抜き、クールな上司のプレッシャー、警察との腹の探り合いなど、困難な状況を乗り越え、ベテランならではの嗅覚で真相に迫るキャルですが・・・。
レビュー・解説
ラッセル・クロウ、ベン・アフレック、レイチェル・マクアダムス、ヘレン・ミレンといった豪華キャストが楽しめるサスペンス・ミステリーです。ラッセル・クロウの新聞記者は申し分なし、ベン・アフレック、レイチェル・マクアダムスも期待通りのパフォーマンスですが、ヘレン・ミレンが演じるやり手の編集長がシャープで、一瞬、彼女とわからないくらいでした。ヘレン・ミレンはわずか4日間で撮影を終えていますが、さすがベテランです。
新進気鋭の国会議員の軍需産業の汚職追求、部下との浮気、新聞記者との友情、妻と新聞記者の不倫、帰還兵と退役軍人など、ドラマのお膳立てもたっぷりですが、脚本はサスペンス・ミステリーとして意外性を重視した印象です。ドラマとしてじっくりと練った脚本でも観てみたい気がします。
キャルが締め切りを待たせた記事原稿を送ってエンディング、エンドクレジットで新聞がレイアウト、印刷されるプロセスと、いくつかの記事が映し出されます。キャルやスティーブンの追求した真実が、大人の表現で映し出されるというしゃれた終わり方ですが、エンドクレジットの部分は新聞の見出しの訳が出ないので、ちょっとわかりにくいかもしれません。
原題の「State of Play」は、現在の状況の意味で、新聞の記事原稿の締め切りを前に刻々と変わっていく状況を表しています。邦題の「消されたヘッドライン」は、新事実がわかりボツとなった記事の見出しを意味するものと思われます。
ラッセル・クロウ(キャル・マカフリー)
レイチェル・マクアダムス(デラ・フライ)
ロビン・ライト・ペン(アン・コリンズ)
ジェイソン・ベイトマン(ドミニク・フォイ)
ジェフ・ダニエルズ(ジョージ・ファーガス)
ヘレン・ミレン(キャメロン・リン )
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関連作品
ケヴィン・マクドナルド監督作品のDVD(Amazon)
<ドキュメンタリー>
「ブラック・セプテンバー ミュンヘン・テロ事件の真実 」(1999年)
「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」(2012年)
「空のハシゴ:ツァイ・グオチャンの夜空のアート」(2016年)
「ホイットニー 〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜」(2018年)
<映画>
「運命を分けたザイル」(2003年)
「ラストキング・オブ・スコットランド」(2006年)
「LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語」(2011年)
「ブラック・シー Black Sea」(2014年)
「L.A.コンフィデンシャル」(1997年)
「グラディエーター」(2000年)
「ビューティフル・マインド」(2001年)
「マスター・アンド・コマンダー」(2003年)
「シンデレラマン」(2005年)
「3時10分、決断のとき」(2007年)
「アメリカン・ギャングスター」(2007年)
「レ・ミゼラブル」(2012年)
ベン・アフレック監督・脚本・出演作品のDVD(Amazon)
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997年)・・・脚本、出演
「恋におちたシェイクスピア」(1998年)・・・出演
「ゴーン・ベイビー・ゴーン」(2007年)・・・監督、脚本
「ゴーン・ガール」(2014年)・・・出演
レイチェル・マクアダムス出演作品
「ミーン・ガールズ」(2004年)
「パニック・フライト」(2005年)
「きみがぼくを見つけた日」(2009年)
「ミッドナイト・イン・パリ」(2011年)
「誰よりも狙われた男」(2014年)
「スポットライト 世紀のスクープ」(2015年)
「ドクター・ストレンジ」(2016年)
「ディスオビディエンス」(2017年)