夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

「アンノウン」:目が覚めたら自分が自分でなくなっていた!

「アンノウン」(原題: Unknown)は、ディディエ・ヴァン・コーヴラールの小説「Out of My Head」に基づく、2011年公開のアメリカのサスペンス映画です。

 

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監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:スティーヴン・コーンウェル/オリヴァー・ブッチャー
原作:ディディエ・ヴァン・コーヴラール
出演:リーアム・ニーソン
   (マーティン・ハリス博士、アメリカの植物学者、妻とベルリンの学会を訪問)
   ダイアン・クルーガー(タクシー運転手、ジーナ、ボスニアからの不法移民)
   ジャニュアリー・ジョーンズ(エリザベス・ハリス、マーティンの妻)
   ほか

 

学会に出席するため、妻エリザベス(ジャニュアリー・ジョーンズ)とベルリンを訪問した植物学者のマーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)。ホテルへ着いたところで忘れ物に気付いた彼は妻を残し、タクシーで空港へと引き返しますが、その途中に事故にあいます。タクシー運転手ジーナ(イアン・クルーガー)に救出されたマーティンは収容された病院で4日間の昏睡状態から目を覚まします。妻に心配をかけていると思ったマーティンはホテルに向かいますが、彼を待っていたはずの妻には「知らない人」と言い放たれ、彼女の傍らにはマーティンを名乗る見ず知らずの男がいました・・・。

 

何と言っても、設定が面白いです。事故にあい昏睡から目が覚めたら、妻に知らん顔をされ、見知らぬ人が自分になっていました。自分が自分であることも証明できません。不条理極まりない状況に、主演のリーアム・ニーソンの困り様が半端ありません。彼の出演作で最高の困り様です。リーアム・ニーソンのうろたえ様や、ついさっきまで親密だった妻の他人となった自分への冷たさは怖いくらいです。親密さも他人行儀も役者の演技なのですが、こうしたギャップを見せつけられると、普段、何気なくやり過ごしている彼らの演技が如何に凄いものなのか、実感できます。もちろん、謎解きも面白いのですが、これだけで一見の価値があります。

 

あんたは、一体、誰だ?〜「アンノウン」

 

撮影に使われたホテル・アドロンは 1907 年開業の、第二次大戦前のドイツを代表する、ヨーロッパ屈指のホテルです。大戦末期の1945 年に建物の大部分が破壊され、戦後東ドイツ政府の管理下となった後、1984 年に取り壊されました。東西ドイツ統一後に西ドイツ側の資本が入り、1995 年にブランデンブルク門そばに位置する同じ場所で旧ホテルのデザインを取り入れた新ホテルの建設を開始、翌々年に営業を開始しています。

 

撮影に使われたホテル・アドロン(グーグル・マップ)

 

不法移民の女性タクシー・ドライバーを演じるダイアン・クルーガーも渋いです。彼女は、ドイツの女優・ファッションモデルで、ディアーネ・クルーガーとドイツ語表記されることもあります。フランス映画への出演も多く、ディアーヌ・クルージェとフランス語表記されることもあります。容姿の美しさが目立つ役柄が多かった様な気がしますが、しっかりと実力をつけていますね。

 

リーアム・ニーソン出演作品のDVD(Amazon

  「ダークマン」(1990年)

  「シンドラーのリスト」(1993年)

  「マイケル・コリンズ」(1996年)

  「愛についてのキンゼイ・レポート」(2004年)

  「バットマン ビギンズ」(2005年)

  「THE GREY 凍える太陽」(2012年)

  「ダークナイト ライジング」(2012年)

 

 ダイアン・クルーガーの出演作

  「イングロリアス・バスターズ」のDVD(2009年)

  「マリー・アントワネットに別れをつげて」(2012年)

  「不機嫌なママにメルシィ!」(2014年)

 

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アンノウン (吹替版)

アンノウン (吹替版)