夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

「バットマン・ビギンズ」:アメコミ映画のイメージを変えた大作!

バットマン・ビギンズ」は、2005年公開のアメリカ映画です。「ダークナイト」、「ダークナイト・ライジング」と続く、ダークナイト・トリオロジー(三部作)の第一弾です。

 

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目次

スタッフ・キャスト 

監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベールブルース・ウェイン / バットマン
   ケイティ・ホームズ(レイチェル・ドーズ)
   マイケル・ケイン(アルフレッド・ペニーワース)
   リーアム・ニーソン(ヘンリー・デュカード / ラーズ・アル・グール
   渡辺謙ラーズ・アル・グール(影武者))
   ゲイリー・オールドマン(ジェームズ “ジム”・ゴードン )
   モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)
   キリアン・マーフィー(ジョナサン・クレイン / スケアクロウ
   ほか

あらすじ

大都市ゴッサム・シティは、不況による貧困、凶悪犯罪の横行、司法の腐敗に喘いでいました。大企業ウェイン産業社長の御曹司ブルース・ウェインクリスチャン・ベール)は、ある夜強盗にあい、両親を殺害されてしまいます。十数年後、成長したブルースは復讐しようとしましたが、別の人間に犯人が殺されてしまいます。黒幕であるマフィアのボスの元へ向かったブルースは、汚職と腐敗の蔓延するこの街では正義や個人の力など何の意味も持たないことを示され、自らの無力さを痛感します・・・。

レビュー・解説 

正直のところ、アメコミ系の映画にはあまり興味が無かったのですが、この映画のシリアスで深みのある描き方に感動しました。これならアメコミファンでなくてもみれる! クリストファー・ノーラン監督は撮影に先立ち、クルー全員を招いて、SF映画不滅の名作と言われる「ブレード・ランナー」を上映、「我々はこのようにバットマンを作るのだ」と話したと言われています。「バットマン・ビギンズ」のタッチが「ブレード・ランナー」の影響を大きく受けているのは間違いないでしょう。さらに、

と、豪華なスタッフ、キャストをイギリスを中心としたアメリカ以外の国から起用している点も、この映画を従来のアメコミ映画と異なるものにしています。。

 

バットマン・ビギンズ」は当初、実写映画版シリーズ旧4部作の前日談として、ブルース・ウェインバットマンとなった背景を中心に企画・制作されました。 前述の狙いが功を奏し、アメコミファン以外にも大ヒット、改めてダークナイト・トリオロジー(三部作)の第一弾という位置づけになりました。この映画の最後に現れるジョーカーのカードは、ジョーカーが登場する次回作「ダークナイト」の予告のように見えますが、クリストファー・ノーラン監督は「この時点では続編を考えてはいなかった」と語っています。「バットマン・ビギンズ」が参考にしたコミックスの「バットマン:イヤーワン」*3 の最後に「ジョーカーと名乗る人物から脅迫があった」というセリフがあり、カードを示したのはこれを踏まえての事のようです。

 

マイケル・ケインゲイリー・オールドマンははまり役で、技量も素晴らしく、安定した演技を安心して楽しめます。最も刺激的だったのがスケアクロウ役のキリアン・マーフィのパフォーマンスでした。彼の個性的なルックス、演技は魅力です。ダークナイト・トリオロジーの他にも、「28日後・・・」、「麦の穂をゆらす風」、「インセプション」などに出演しており、今後のさらなる活躍を期待したい役者の一人です。ちなみに、彼はブルース役のオーディションでは採用に至りませんでしたが、青い美しい目がクリストファー・ノーラン監督の目にとまり、スケアクロウ役に抜擢されました。

 

「アメコミ系の映画は、誰が演じても興行成績は変わらない」という説があります。*4  主役のクリスチャン・ベールについては、美形で、育ちが良さそう、マッチョではなくひ弱そうな面や精神的に弱い一面もありそうな感じで、現実的に描くブルース・ウェインに合ってはいますが、正直のところ、絶対に彼でなければならないという認識はありませんでした。事実、ギャラもそれほど高くなかったようです。ただ、その後「プレステージ」や「アメリカン・ハッスル」を見て、彼の演技力が凄い事に気がついたので、また「バットマン・ビギンズ」を見ると作品から受ける印象も変わるかもしれません。ちなみにクリスチャン・ベールのギャラはその後、高騰、「バットマン v スーパーマン: ドーン・オブ・ジャスティス」の出演交渉では、5000万ドルの値がついたと言われています(「バットマンにはもう出ない」とのことで実現せず)。

関連作品 

バットマン・ビギンズ」の続編(ダークナイト・トリオロジー)のDVD(Amazon

  「ダークナイト」のDVD(2008年)

  「ダークナイト ライジング」(2012年)

 

バットマン・ビギンズ」が影響を受けた作品のDVD(Amazon

  ブレードランナーのDVD(1982年)

 

クリスチャン・ベール出演作品のDVD(Amazon

  「3時10分、決断のとき」(2007年)

  「ザ・ファイター」(2010年)

  「アメリカン・ハッスル」(2013年)

    「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(2015年)

 

キリアン・マーフィーの出演作

  「麦の穂をゆらす風」(楽天市場) 

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