夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

フィンランド映画

「こころに剣士を」:圧政下に身を隠す教師の葛藤とフェンシングを通して希望を取り戻す子供たちの絆を描き、反露的スタンスが新鮮な作品

「こころに剣士を」(原題:MIEKKAILIJA、英題:The Fencer)は、2015年公開のフィンランド・エストニア・ドイツ合作のヒューマン・ドラマ映画です。元フェンシング選手の実話を基に、クラウス・ハロ監督、マルト・アバンディら出演で、人々が鬱屈した生活を…

「ル・アーヴルの靴みがき」:フランスの港町に密航したきた少年と庶民の善意を、ユーモアを交えて、優しくノスタルジックに描く

「ル・アーヴルの靴みがき」(原題:Le Havre )は、2011年公開のヒューマン・ドラマ/コメディ映画です。アキ・カウリスマキ監督・脚本により、フランスの港町のル・アーヴルで靴磨きをする男を中心に、密航したきた移民の少年と、庶民の人情と善意がたぐり…