夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

ジョージア映画

「とうもろこしの島」:ジョージアの紛争ライン上の河の中洲で黙々と生活の糧を得る農民と孫娘の姿を通し、人生の意味を静かに問いかける

「とうもろこしの島」(原題: სიმინდის კუნძული, 音訳: simindis k'undzuli、英題:Corn Island)は、 2014年公開のジョージア(旧名:グルジア)のドラマ映画です。独立をめぐる紛争が勃発したジョージアとアブハジアの間を流れるエングリ川を舞台に、両陣…

「独裁者と小さな孫」:民主化が常に正しいわけではない、悪しき革命は悪しき独裁者による政治となんら変わらない

「独裁者と小さな孫」(原題:The President)は、2014年公開のジョージア・イギリス・フランス・ドイツの合作の映画です。モフセン・マフマルバフ監督、ミシャ・ゴミアシュヴィリら出演で、クーデターにより幼い孫と共に逃亡を余儀なくされた老独裁者が、行…