夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2017-10-28から1日間の記事一覧

「ラビング 愛という名前のふたり」:公民権運動の象徴的夫婦の実像を通して異人種カップルの自然さを強く感じさせる瑞々しい伝記ドラマ

「ラビング 愛という名前のふたり」(原題:Loving)は、2016年公開のイギリス・アメリカ合作の伝記ドラマ映画です。異人種間の結婚を違法とした1950年代のアメリカの隔週の法律を違憲とするきっかけとなったラビング夫妻の実話を基に、ジェフ・ニコルズ監督…