夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2017-10-13から1日間の記事一覧

「ブルーに生まれついて」:チェット・ベイカーの不遇の時期に光をあて、ジャズ精神と人間性を印象的に描き出す、美しく奥行きのある作品

「ブルーに生まれついて」(原題:Born to Be Blue)は、2015年のカナダ・イギリス合作の伝記ドラマ映画です。ロバート・バドロー監督・脚本、イーサン・ホークら出演で、1950年代に興隆したウエストコースト・ジャズシーンで一世を風靡したトランペッター、…