夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2017-08-21から1日間の記事一覧

「その名にちなんで」:移民一世と二世のインドとアメリカを繊細な内面描写で描き、肯定的で成熟度の高い、穏やかで美しい家族ドラマ

「その名にちなんで」(原題:The Namesake)は、2006年公開のインド・アメリカ合作のドラマ映画です。新人作家として極めて異例なピューリッツァー賞を受賞したインド系米国人女性作家ジュンパ・ラヒリがインドから米国に移民した家族を描いた2003年発表の…