夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2017-07-31から1日間の記事一覧

「灼熱の魂」:不思議な遺言に従い中東を訪れ、衝撃の事実に辿り着く双子の姉と弟を、スケール感溢れるリアルな映像と印象的な演技で描く

「灼熱の魂」(原題:Incendies) は、2010年公開のカナダのミステリー&ヒューマン・ドラマ映画です。レバノンからカナダに移住した劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲「焼け焦げるたましい」を原作に、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督・脚色、ルブナ・アザバル、メ…