夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2016-10-23から1日間の記事一覧

「サウルの息子」:アウシュヴィッツで遺体を処理するユダヤ人作業員の目を通してこの世の地獄を描いた、史実に基づく生々しいドラマ

「サウルの息子」(原題:Saul fia、英題:Son of Saul)は、2015年のハンガリーのドラマ映画です。ネメシュ・ラースロー監督、ネメシュ・ラースロー/クララ・ロワイエ共同脚本、ブダペスト出身の詩人ルーリグ・ゲーザら出演で、第二次世界大戦中のアウシュ…